今日のNHK番組「探検バクモン」で神田神保町の古書店街を特集していた。近代文学の専門店で寺山修司のサイン本も紹介されていて、私も持っていたなぁ、と本棚から探し出してみた。
塚本邦雄 著『麒麟騎手-寺山修司論』新書館(1974年刊)に寺山修司のサイン
本人に直接サインをお願いしたのだが、なにしろ寺山の著作ではない。意図を探るようにあのギョロっとした眼がチラリと私を見た。あせって、すみません、と謝った記憶がある。当時の私は寺山よりも塚本(の小説)にハマっていたのだ。
今更ながら思う。塚本邦雄の寺山修司論に自分がサインをすることを、寺山はどのように思ったのだろうか?? 若気の至りを反省するとともに、今は亡き寺山に尋ねてみたいような気がする。