前回触れたテル・ブリュッヘン作品の画像をゲストの山科さんから教えて頂いた。(多謝多謝!>山科さん)
カラヴァッジョの影響が強く見られる。
テル・ブリュッヘン《茨冠のキリスト》(1614年頃)ヨハネ・パオロ2世美術館
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Brugghen_Crowning_with_Thorns.JPG
この画像の制作年は1614年頃とされている。ということは、テル・ブリュッヘン作品でも初期作品と見ているようだ。
Leonard J. Slatkes と Wayne Franitsのカタログ・リストにある初期作品と思われる画像がある。
テル・ブリュッヘン《手を洗うピラト》(1615-1619年)Shipley Art Gallery
上記作品は、どうやらカラヴァッジョ《聖トマスの懐疑》を参考にしたもののようだけどね(^^;
カラヴァッジョ《聖トマスの懐疑》(1601-02年)サンスーシ絵画館(ポツダム)
カタログ・リストにあるテル・ブリュッヘン作品をもう1点紹介したい。
テル・ブリュッヘン《マギの礼拝》(1619年)アムステルダム国立博物館
1610年代のテル・ブリュッヘン作品と思われる画像を並べてみたのだが、今回の展覧会に出展されている《茨冠のキリスト》は、例えテル・ブリュッヘン初期作品だとしても、モデルや質感・色彩描写において、何かしら異質なものを感じてしまうのだ。何故だろう??