今回の展覧会のオープニングはジュゼッペ・アルチンボルドの自画像2点から始まった。1点は良く知られている《自画像》、もう1点は《紙の自画像》(61歳)で、後者はまさに自らの成した創意を誇る自画像なのだと思った。
ジュゼッペ・アルチンボルド《自画像》プラハ国立美術館
ジュゼッペ・アルチンボルド《紙の自画像》(1587年)パラッツォ・ロッソ
で、今回の展示で一番驚いたのは、実はレオナルド・ダ・ヴィンチのウィンザー手稿から植物や人物の素描が出展されていたことで、これは予期せぬ嬉しい展示だった!♪ アルチンボルドの出身地ミラノ画壇におけるレオナルドの自然主義的影響力の大きさを物語る。
更に、レオナルドの弟子のメルツィや追随者のルイーニ作品、何とロマッツォの若き自画像まで並び、当時のミラノ画壇人脈(レオナルド派?)まで透けて見える。それにしても、ルイーニがアルチンボルドの父と友人であり、その肖像を描いていたとは…ね(・・;)
ベルナルディーノ・ルイーニ《ビアージョ・アルチンボルド》大英博物館
ビアージョとジュゼッペの父子って、やはり似ているのが微笑ましい(^^)