ミラノ「DENTRO CARAVAGGIO」展(パラッツォ・レアーレ)を観た。
カラヴァッジョの生誕地ミラノの面子なのだろう。今回の展覧会は何とカラヴァッジョ作品(20点)だけの展示だったのだ。もちろん作品内容も充実しているのだが、今回の展示で特筆すべきは、作品のX線調査によって明らかにされたインチジオーネや描き直し、地色やハイライトの描き方など、カラヴァッジョの創作過程に迫る内容となっているところにある。更に先般東京の展覧会でも展示されたカラヴァッジョやんちゃ記録(国立古文書館所蔵)も併せて展示され、「DENTRO」の意味がようやく了解された。
順不同になるが展示作品を紹介する。旅先ゆえ、作品名・美術館表記は適当なのでお許しあれ。及び、もし作品漏れがあったらご指摘あれ(^^ゞ
《ホロフェルネスの首を斬るユディット》パラッツォ・バルベリーニ
《エジプト逃避途中の休息》ドーリア・パンフィーリーリ美術館
《悔悛のマグダラのマリア》ドーリア・パンフィーリ美術館
《女占い師》カピトリーニ美術館
《蜥蜴に噛まれる少年》ロベルト・ロンギ財団
《法悦の聖フランチェスコ》ワズワース・アシニウム美術館
《回悛のマグダラのマリア》デトロイト美術館
《聖家族》メトロポリタン美術館
《イサクの犠牲》ウフィッツィ美術館
《洗礼者聖ヨハネ》コルシーニ美術館
《洗礼者聖ヨハネ》ネルソン・アトキンズ美術館
《聖ヒエロニムス》モンセラート美術館
《瞑想する聖フランチェスコ》クレモナ市立美術館
《荊冠のキリスト》ヴィチェンツァ貯蓄銀行
《ロレートの聖母》聖アゴスティーノ聖堂
《瞑想の聖フランチェスコ》パラッツォ・バルベリーニ
《キリストの鞭打ち》カポディモンテ美術館
《マルタ騎士の肖像》パラティーナ絵画館
《聖ウルスラの殉教》パラッツォ・ゼヴァッロス
《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》ロンドン・ナショナル・ギャラリー
今回、やはり《ロレートの聖母》と《キリストの鞭打ち》の出展はインパクト大であったと思う。