ハーバード大学ではフォッグ美術館の他に、もちろんアーサー・M・サックラー美術館やブッシュ・ライジンガー美術館も観ている。
アーサー・M・サックラー美術館(現在は閉鎖されているようだ)
アーサー・M・サックラー美術館では、ギリシア彫刻の色彩を再現したコーナーがあり、多分、アイギナのアフィア神殿破風の《射手》色彩(着色)復元摸刻彫像が展示してあったと記憶している。
当時、古典古代苦手の私はギリシア彫刻というものは「ミロのヴィーナス」や「ニケ」のような白い大理石像だとばかり思っていたので、その再現された色彩の鮮やかさに驚いてしまったのだった。写真を撮らなかったのが今でも残念だ。
下記画像はネットで見つけたもので、展示されていたのと違うものかもしれないが、取りあえず拝借した(汗)。
ちなみに、その隣(前)の展示室に絵具の原材料見本が展示されていたのは何故か撮っている。
多分、ギリシア彫刻よりも絵画に使われた絵具原料の方に興味があったのだよね
ブッシュ・ライジンガー美術館はフォッグ美術館と繋がっていたと記憶している。特に私的に目を惹かれたのがエルンスト・バルラッハ(Ernst Barlach、1870- 1938)の彫刻作品だった。ケーテ・コルヴィッツもだが、その硬く生真面目な量感に、何故かリーメンシュナイダーからの流れを感じてしまうのだ。
エルンスト・バルラッハ《復讐者》(1914年)ブッシュ・ライジンガー美術館
エルンスト・バルラッハ《不具の貧者》(1930年)ブッシュ・ライジンガー美術館
バルラッハ作品はナチから退廃芸術として破壊されたものが多いと言う。