Reflections

時のかけらたち

聴き続けて ・・・ deep into music

2017-08-25 23:58:16 | music
朝仕事に行く途中で公園に沿って百日紅の小さな木が植えてある白い花が
素敵だったので、帰ってから一眼で撮ろうと思っていたのですが、買い物した
食料品をかかえてスマホで撮りました

ピンクや白があるけれど、白がなんとなく好きです。



また猛暑がぶり返してきたけれど・・





簡単に昼食を取ってから、昨日聴いた英雄の生涯を読響/山田和樹でYouTubeに上がっていたので、
聞きながら洗濯物を干す準備をしたりしていました。山田和樹は若いけれど素晴らしい指揮者です。
こちらの英雄の生涯は華々しくエンディングがありました。だいたいシンフォニーは派手に終わるのが常ですが。
ファビオ・ルイージが選んだエンディングは素晴らしかったです。
そのあとでファビオ・ルイージが10年少し前に日本に来た時のモーツァルトがあったので
聴いていました。

指揮 ファビオ・ルイージ
■演奏 上原 彩子(p),ウィーン交響楽団
2006年11月9日 NHKホール

モーツァルト作品
1. 歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492
2. ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482  (p 上原 彩子)
3. 交響曲第40番ト短調 K.550

久しぶりのモーツァルトが心に沁みました。
ファビオ・ルイージがインタビューでシンフォニー40番を難しくてずっと
拒み続けていたけれど、やっとこの年になってわかってきたと話していました。
この曲の抱える真実をみつけなければ演奏できないと。
40番が抱える複雑な悲しみ、そこに絶望だけでなく未来への希望が込められている。
そこから人生のあらゆる感情を引き出そうとしていると語る。





                            

9月にパリ在住の姪があいち国際女性映画祭に短編フィルム部門でノミネートされて
帰国することになって、一緒に義理の兄のお参りするので、そろそろ時間とか決めないとと
思っていたらメールが来てしまいました。あっという間に秋が近づいています。
この前のメールではセーヌ川に打ち上げられてしまったクジラの写真が付いていて
おもしろかったけれど。

                         

この前、原美術館に行った帰りに銀座のとみひろによって、下駄が出来上がったので
取ってきました。胡桃の皮で編んだ下駄です。下駄は持っていなかったので、これから紬など着た時に
季節を問わず履けるものを買いました。メンテが効くので残りの人生の一生ものになりそうです。

コメント (4)
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心洗われるコンサート ・・・ purification of mind

2017-08-25 01:05:09 | music


読響サマーフェスティバル2017〈ルイージ特別演奏会〉

R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ハイドン:交響曲第82番「熊」
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

2017年8月24日 東京芸術劇場 19:00


初めてドン・ファンを聴いたときのような色彩感は感じなかったけれど
その指揮棒の先から音楽を紡ぎだしていくのがやっぱりすごかった。
メリハリがきいていて、音楽に対する情熱が伝わってきました。
ハイドンの交響曲もキュートな感じがして、このシュトラウスの間に挟まれる
曲としては絶妙の組み合わせかと思いました。
やっぱり圧巻は「英雄の生涯」。
素晴らしかったです。出だしからクライマックスで流れるように途切れなく
続く音楽。ここにきてコンマスのヴァイオリンが物凄くよくて
「ドン・ファン」の時よりオーケストラの実力を発揮していました。
読響といえばその昔N響よりいいと思ったこともありましたが、今久し振りに
聴いてどうなんだろうと思いました。

わたしの席は3階の中央。とてもいい席でした。制服姿の高校生か中学生、
小学校の先生とかいました。今学校で吹奏楽とか音楽が盛んなので
日本のオーケストラは学生優遇のチケットがあり、聞きやすいのでしょうね。
男性の方が多いくらいなのにも驚きました。休憩時間にトイレの列が
女性より男性の方が長かったのが珍しい風景でした。

「英雄の生涯」では最後の方に安らぎに満ちた旋律が広がり、すごく美しくて
涙がたまりました。父や主人の人生に重なってきて。平坦ではなく困難だった人生。
特に父の人生に幸せだったのだろうかと聞きたくなりました。誰もが課せられた人生を
背負って生きている。どうして主人は人より多くの苦労を背負わなければいけなかったのだろうとか。
ファビオ・ルイージが一般的は勇壮な終わり方でなく、初版のめったに演奏されない
消え入るように終わるエンディングにしたのがとてもよかったと思いました。
最後に得た安らぎと・・

この演奏会でファビオ・ルイージに対する拍手は感謝の拍手のように思えました。
よく読響をここまで引っ張って行ってくれたという・・ いつもの海外のオケで
海外の指揮者のコンサートとは全く違う空気がありました。

人が生きるということ感じさせる、心洗われる演奏会でした。



コメント (2)
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