3月5日
一華開五葉 結果自然成
[いっかごようをひらき けっかじねんになる]達磨大師が弟子に伝えた言葉。一輪の花が五弁の花びらを開くように、迷いや煩悩から解かれ清浄無垢な心に立ちかえれば、五つの智慧により、やがて自然に仏果菩提の実を結ぶ。
今月はお雛様の飾りかと思っていましたが、桃のいけばなに禅語の掛軸でした。
3月の献立
向 付 さより真砂和え
椀 蛤しんじょう 菜の花 梅麩
焼 物 鮭若草焼
煮 物 叩きとり葛うち煮
和え物 木の芽和え
ご 飯 百合根ご飯
煮物の叩きとり葛うち煮と共煮する蕪をむく。蕪は縦にむいて。
6分くらい茹でたら湯止めしておく。
とりささみをすきみにする。包丁でしごいて、峰でたたく。
吉野葛を水溶きしたものを少しずつ加えながらたたき、卵白、すり芋、塩を加えて、汁に落とす。すごくゆるい。
蛤のしんじょうはさっとゆでた蛤を細かく切って、すり身と調味料と合わせる。
貝殻の内側に寒天を薄く塗る。
畳に座ろうとしたら、ずっと痛かった膝で座ることができず、小さな椅子をお借りしました。
家では畳に座ることがないので気がつきませんでした。こんなことは初めてでした。
家に帰って、すぐ作った鮭若草焼。卵の素作りが難しく、さらに黄色を鮮やかにするため、茹でた黄身を裏ごしして加える。
さよりと和えているのはからずみの代わりに飛びっこ。
春らしいお椀です。
優しい味です。
木の芽和えはいつもイカで作るけれど、白バイ貝、つぶ貝、たいら貝などを使う。
食事の後で、少し皆さんとお話をしました。珍しく男性の方が来ていて、生け花もお茶もここで習いたいと話していました。同席した方がお茶の先生をされている人と今星岡でお茶の稽古をしている人だったので、お茶や茶懐石の話して盛り上がりました。星岡で習っているのは茶事で使えるものもあるけれどお茶の時の食事はまた全然違うとのことでした。すべてお茶をおいしくいただくために作られていると。一度星岡のミニ茶事に出てみたくなりました。ミニ茶事と講習会というものがあり、ほぼ一日がかりです。ほんとうの茶事も炭がおきるところから消えるまでで、その移ろいを感じることができるとか。
膝の具合が良くなったら、以前みつけたお茶の稽古場にも顔を出してみないと・・・
この日の装い
どうしても結城紬が着たくなって、雛祭りだけど地味な感じになってしまいました。道明の帯締めはこの藍田正雄の帯に合わせて買ったものでした。結城は池田のもの。池田さんにとっても結城は特別なものだったとのこと。
着付けの友人から、もらい物のコートが3枚送られてきました。2枚は何とか直さないで着れそうなので、さっそく着て行きました。
試しに来て見たものは普段に着れそうなかわいらしい感じがするものでした。残りの1枚はどうしても小さいので、友人に着てもらうことになりました。
事前に考えた帯は2つありました。
March 5 2021 Asagaya