3月12日
Tちゃんが羽織を取りに来てくれるというので漱石山房記念会に行くか、都電巡りにするか二つくらい案があったけれど天気も下り坂の様子で早めに行動して早稲田あたりを歩くことにしました。
今年のお正月に散歩した夏目坂あたりです。前回チェックし忘れた漱石生誕の地。
なだらかな坂を歩いて行くとお寺もチラホラある場所です。
有島武郎の住んでいたところも近くでした。有島武郎は「或る女」だけ学生時代に本を買って読んだことがありますが、記憶にほとんどないから最後まで読んでいなかったかもしれません。葉子という名前はホイットマンに影響されたかもしれませんが、私が今でもときどきお花を見せてもらいに遊びに行く職場の同期の葉子さんが名前を小説から取ったと話していたことを思い出しました。飛んでるご両親だったのですね。
途中漱石山房記念館が三鷹のジブリ近くにある作家の記念館みたいな建物だったらよかっのという話になり、肝心な作家の名前が二人ともなかなか思いだせなくて、やっとTちゃんが山本有三を思い出しました。中学生の頃、1冊くらい読んだかしら・・ 私の世代でこうなのだから、若い人たちの読書離れ・・・どれだけの作品が残って行くのかしらと思ってしまいます。
漱石山房記念館までは夏目坂からも方向指示が立っているので迷わず行くことができます。
ここが終焉の地。結構若くなくなったのですね。
漱石の本の装丁もした親しかった津田青楓の作品展が開催されていて、モダンで楽しい絵でした。
二葉苑で江戸更紗の型染を習っているとき、藤の花の帯が作ってみたいと思っていた時がありました。とても参考になりそうな津田青楓の絵です。
実物大の漱石とツーショット。なんとなく横にいたくないような人です・・・
書斎の復元ですが、古いものと新しいものが混ざっているような感じが・・・
嘘のように前の家の窓に猫が・・・
ここにも漱石が・・・
展示の中には多くの作家たちのと交流があったことがわかるものがありました。
NHKで以前放送された「漱石の妻」は長谷川博己が漱石役でぴったりでした。あのエキセントリックな役。ロンドンに行ってから変わって行ったようです。東大での教師時代、授業が面白くて人気だったというコメントがありました。坊ちゃんや三四郎、吾輩・・ の漱石と「こころ」を書く漱石がいたのですね。結構若くして亡くなってしまった漱石でした。
寄って見たかった中国茶のカフェは待っている人もいて、なかなかは入れそうもないので、近くのカフェで給食みたいなカレーをいただきました。キャベツと三枚肉のカレーです。
二人で歩いた新宿文学散歩の様子は「おもむくままに」に詳しく掲載されています。
March 12 2021 Shinjuku