Reflections

時のかけらたち

新版画の魅力 吉田博と川瀬巴水 ・・・ Hiroshi Yoshida & Hasui

2022-01-18 23:59:53 | art

MOA美術館で開催されていたのはこの二人の展覧会
昨年からあちこちでそれぞれ二人の展覧会が開かれていて、私も吉田博のポスターを見ては
こんな人がいたのだと少しだけ気にはなっていたものの気が付いた時にはすべて終わっていました。
ラッキーなことに間に合う展覧会がありました。

ダイアナ妃が愛したとキャッチフレーズにあった吉田博を調べていたら、スイティーブ・ジョブズ氏が最高と
絶賛の川瀬巴水。日本の伊勢型紙のようにヨーロッパに強く影響を与えた浮世絵のように海外での評価も
高く少し逆輸入の感があります。美術も工芸もお互いに影響を与えつつ広がっていきます。

 

ジョブズがこよなく愛した巴水に浸れるSOMPO美術館を見てきた
でジョブズ氏が若いころから巴水をコレクションしていて、最後まで部屋に飾っていたことがわかりました。

この静かな新版画に欧米人が魅かれていったのは少し不思議な感じもしますが、私自身は人生の後半で
日本の版画の色やデザインのすばらしさを知り本当に驚きました。ヨーロッパでゴッホやいろいろな画家たちに
衝撃を与えたのはよくわかります。広重や北斎の浮世絵の展覧会は若いころは接する機会もなかったような
気がします。

MOA美術館の展示は吉田博は撮影OKだったのでほとんどスマホでしたが撮りました。未知の世界だったので
一つ一つワクワクしながらその絵を見ていきました。

 

一番最初にあったのがナイアガラ ピンクが買った色とブルーの組み合わせが素敵でした。

 

ユングフラウ山

 

マッターホルン

 

ヴェニスの運河

 

アゼンス(アテネ)の古跡

 

レニヤ山

 

ラングーンの金塔

 

カンチェンジャンガ

 

ヴィクトリア メモリヤル

 

ウダイプールの城

 

サンチの門

 

北陵

 

昌慶宮

 

蘇州

 

劒山の朝

 

穂高山

 

黒部川

 

雷鳥とこま草

 

河口湖

 

朝日

 

潮待ち

船頭と料理人を雇って小さな帆船で瀬戸内海を風まかせに巡航したとありました。

 

鍋島

 

帆専 夜

 

帆船 午前

 

帆船 霧

  

帆船  朝

 

ダイアナ妃が執務室に飾っていたという「光る海」

 

興津

 

川瀬巴水の絵で撮影可はこの数枚だけでした。

 

見老津(和歌山県)

 

喜光寺(奈良県)

 

赤目 千手滝

 

洗足池乃残雪

 

巴水の絵はどこかとても個性的な感じがしました。また一つ別の世界にいざなってくれるような・・
撮影可ではないのがほとんどでしたので、ネットから少し借りてきました。

  

 

この絵は今回出ていなかったかも。

 

 

 

 

新版画というジャンルがあるということを初めて知りました。静かで心が穏やかになって行くような
そんな版画です。

 

Jan. 15  2022  Atami

コメント
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