Reflections

時のかけらたち

玉三郎×仁左衛門 歌舞伎の最高峰 ・・・ The best of kabuki: Nizaemon and Tamasaburo

2023-04-13 23:47:47 | art

4月12日

昨年休演となってしまった演目をやっと見ることができました。
18年ぶりのお富・与三郎の共演です。最近は演じ納めと言う言葉を使用する仁左衛門さん
集大成の舞台はパーフェクトな歌舞伎を見ることができ、異次元の世界に連れて行ってもらった
ような感じです。

吉右衛門さんが亡くなられてから、見る歌舞伎は玉三郎だけになってしまいました。

 

 

 

夜の部は華やかな歌舞伎らしい、演目です。

 

賑わいが戻ってきた歌舞伎座です。

外国人観光客も観客に目立つようになりました。座席ももう一つおきではありません。

 

新しい緞帳は東山魁夷作「朝明けの潮」を原画としています。

 

夜の部
三世瀬川如皐 作
一、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)

木更津海岸見染の場
赤間別荘の場
源氏店の場
 
  与三郎
お富
蝙蝠安
番頭藤八
五行亭相生
海松杭の松五郎
お針女お岸
赤間源左衛門
鳶頭金五郎
和泉屋多左衛門
仁左衛門
玉三郎

松之助
橘太郎
吉之丞
歌女之丞
片岡亀蔵
坂東亀蔵 
権十郎  

※市川左團次休演につき、配役変更にて上演いたします

河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)

  狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
僧蓮念
僧遍念


坂東亀蔵
権十郎

 

お富・与三郎はストーリーを知らなかったので、とても新鮮な気持ちで見ることができました。
予め勉強していくほど難しいものではないと見たあとに仁左衛門のインタビューでそう語っているのを知りました。
新鮮な驚きを大切にしたいと思います。お能とかだと難しいので予備知識が必要かなと思うのですが。
それで私はイヤホンガイドも聴きません。

今回改めて歌舞伎は舞だと思いました。二人の流れるような動き、そしてどの型も様になって美しくて
今まで玉三郎は霧っとした美しさでため息が出ていましたが、仁左衛門のポーズもすごく美しく
バレエダンサーのように感じてしまいました。玉三郎の何気ない所作にも釘付けでした。
歌舞伎・・無形文化財ってこういうことなのねと思いました。まるで絵のようでした。
話もどうなるのかと先が見えなかったのですが、ハッピーエンドであ~良かったと思いました。
玉三郎がお富さんはとらえどころのない難しい役とどこかで語っていましたが、そんな感じがします。
仁左衛門・玉三郎のコンビは息が合って視線のやり取りだけでも伝わってくるものがあります。

 

連獅子も歌舞伎らしい演目ですが、特に息子の左近君の動きが素晴らしかったです。
キレがありました。親から子へと伝えられていく芸能の宿命を担う若者です。

片岡仁左衛門「彼とは半世紀以上コンビ」 坂東玉三郎と18年ぶりに与三郎とお富で共演

「その日その日の舞台を、一生懸命勤める。悔いのない1日を過ごす」と2023年の目標と聞かれて答える仁左衛門さんが
すがすがしい感じがしました。79歳とは思えない、姿勢の良さ。舞台では全く年を感じさせません。

 

 

夕方雨の天気予報でもあり、午後表千家の茶道教室の見学などして、あわただしかったので
和服は準備してありましたが、洋服にして気楽に行ってしまいました。久留米絣を使ったものです。
K子さんは雨に強い大島に花柄のかわいい帯です。

 

April 12  2023  Ginza

 

コメント (2)
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