Reflections

時のかけらたち

マティス展 ・・・ Henri Matisse: The Path to Color  first major retrospective in nearly 20 years!

2023-08-22 23:57:26 | art
 
 
 
軽井沢から帰る新幹線の中でパーキンソン病闘病中の友人から電話のコールがあり、
家に帰ってから、久しぶりに話しました。元気な声を聞くことができ、うれしかったです。

翌日のベルカントレッスンは10時から始まるのに、目が覚めたのが10時5分くらい前。
慌てて朝食をとり出かけて、1時間遅れ。
久しぶりのレッスン、家で練習する時間もありませんでしたが、行って良かったと思いました。久しぶりに
大きな声で歌う喜び。まだ音符の長さをきちんと把握していません。先生に何度も同じことを言わせてしまって反省。
 
帰り道イタリア語とベルカントでご一緒のSさんも何か月ぶりにか電話に出て話したとの嬉しいニュース。もう4ヶ月
近く休んでいますが、退院されて自宅療養中のようです。
近くのカフェで簡単な昼食をとって、都美術館で開催のマティス展に向かいました。
 
 
 
 
 
 
閉幕1日前です。時間指定のチケットでしたが、結構混んでいました。
20年前のマティス展? いやもっと昔にたくさんのマティスを見たので調べたら私が見たのは近代美術館で1981年でした。
民族衣装のブラウスを着た女性の絵のポスターが好きで買って来ていました。楽しい切り絵がたくさんありました。
42年も前のことだったのですね。まるで昨日のことのよう・・ あの時にたくさん見たから今回はいいかなと
思っていたのですが、Mさんのブログを見て、行きたくなり、終了が近かったので軽井沢に行く前にネットで時間指定の
チケットを予約していました。
 
 
 
 
 
 
 
暑くてフラフラしていましたが、行って良かったと思いました。
今回は特にマティスの生涯を通しての変遷が分かったおもしろかったです。
 
でも何より、その色の美しさに目を洗われました。
初期の作品はあまり見たことがなかったのでポール・シニャックに出会う前か出会った頃の絵の
色が美しくて、これは本物を見ないと印刷や写真ではわかりません。
 
 



マティス展@東京都美術館 ツィッターより
 
 
写真を撮ってもいいフロアもあったので、少し珍しかった作品を含めて撮りました。

 
 
 
 
マティスの青とこの夢の中にいる女性ののびやかな表情からたくさんの光が私の中へ
流れてくるようです。
 
 
 
遠くに住む友人から日曜美術館でやっていたとの連絡をもらって、NHK+で見逃しを見ることができました。
TVでは少しの作品しかやってませんでしたが、彼はピカソより柔らかな裸婦がよかったと言っていました。
ピカソとマティスは同時代に絵画の変革を求めた人でしたが、ピカソの強烈さより、マティスの柔らかさの方に
私もひかれます。
 
TVではマティスの言葉を紹介していました。
2度の世界大戦の時代を生き、闘病生活もあり苦難を乗り越えての芸術でしたが、見る人に幸せを与えてくれる
マティスの絵です。
 
私が夢見るのは
すべての人の心を癒す
よい肘掛椅子のような
芸術である
 
*******
 
芸術家の役目は見たものを
そのまま描きとるのではなく
対象がもたらした衝撃を
最初の新鮮な感動と共に
表現することなのだ
 
 


 


 


 
 
「マグノリアのある静物」

最晩年の作品は見事な明るさです。闘病の中にあったマティスです。
簡単に描いたような線は何十回と描いたものと言うことです。
力強く、生きる希望を与えてくれる赤です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最後の部屋にあったヴァンス・ロザリオ礼拝堂のビデオが素晴らしかったです。
ひかりがうつろう一日を撮ったものです。
 
 
 
 
 
Aug. 19  2023  Ueno
 
 
 
 
翌日の日曜日は2カ月ぶりのイタリア語。軽井沢に行っている間はすっかり夏休みモードになり
ラジオのイタリア語も聞いていませんでした。
もう条件法をやっているのに、簡単な会話もできなくて・・・
日々脳に刺激をしないと・・・直近の過去も忘れやすくなっていく日々です。
 

それなのにご褒美をいただいてしまいました。なんだかマティス風。

 
 
イタリアのおいしいお菓子の店やオステリアにも行ってみたい。
 
 
 

軽井沢から戻って、少したって、以前にやっていたボビンレースの続きに取り掛かりましたが、
合宿では断続レースをやっていたので、すっかり忘れていました。耳の織り方や、フットサイド、そしてギンプの
扱い。ハニコムとホールの前ではツイストの数が違ったのだった!いつものように軌道に乗るまではやっては間違いを
みつけて解いていました。
 
 
 
なんとかまた走り出しました。
 
暑くて外に出かけるのも躊躇する日々です。
 
 
 
コメント
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