「天井桟敷の人々」と「夏をゆく人々」を3月に借りていて、2か月以上も手元に置いてやっと見て返してから
7月分として、「舟を編む」と 「ルイス・ウェイン生涯愛した妻とネコ」をやっと見て返したところ。やっぱり
リフォーム中は無理でした。
サブスクのTSUTAYA DISCASを活用できずもったいないことをしていて、いつやめようかと今は繰り越し分が
あるので考えているところです。
どの映画も深くて味わい深く心の中に入って行きました。ルイス・ウェインはA子さんに教えていただいた
映画で、素晴らしかったです。実話をもとにした映画で、カメラワークもとても美しかったです。
日本語のタイトルと英文タイトルはかなり趣が違い、最初は日本語のタイトルが柔らかくていいように思い
ましたが、映画を見るとElecricalの方がよりぴったりでした。タイトルを見た時どうしてElecricalなのと思いましたが
どちらかというとSpiritualというか死の世界、異次元の世界ともつながるパワーのような不思議なものです。
ウェインが擬人化された猫を描き始めたのは、相反するはずの「科学」と「幻想」がまだ奇妙に融合していた時代で
あった。この映画の原題は、「The Electrical Life of Luis Wain」である。原題にあるとおり、映画は近代的エネルギーが
ひとりの画家に及ぼした、創造の「光」と狂気の「影」を描く。 能勢陽子 TOKYO ART BEAT より
地球に住むのが困難な画家ウェインと彼を支えた妻とネコ,Peterの話です。
12/1公開『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』予告篇
「いい夫婦の日」特別映像|映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』12.1[Thu.]公開
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ
オリヴィア・コールマン(ナレーション)
監督・脚本:ウィル・シャープ
原案・脚本:サイモン・スティーブンソン
2021年 │ イギリス │ 英語 │ 111分 │ 原題:The Electrical Life of Louis Wain
配給:キノフィルムズ
映像も音楽もキャストも脚本もすべて素晴らしかったです。
心に響く言葉もたくさんありました。
樹はすごいわね。千年も生きている。300年かけて育ち、300年生き、300年かけて死ぬ。 エミリー
地球にいるのが難しいが、君のおかげでよくなった。 ルイス
君が世界を美しくした。あたたかく、やさしい場所に。
私が美しくしたんじゃない。 エミリー
世界は美しい。
あなたが教えてくれた。
つらいことばかりでもがき苦しんでいても、世界は美しさで満ちている。 エミリー
それを見て多くの人と分かち合って。
あなたはプリズム。人生の光線を屈折させる。 エミリー
苦しい時ほど美しい絵を描いた。
愛する妻エミリーと愛猫ピーターの思い出が大気の不思議な電気を通す導体になると
彼はようやく気付いた。
ライダー氏の言葉
なぜエミリーは描き続けてほしいと願ったのでしょう。
人助けや見せるためと答えるウェイン氏に対して
それはあなたを独りにしないため。 ライダー
あなたは絵を描くことで他者と繋がるんです。
ご自分の一部を与えるが、人々もあなたとつながる。
それにあなたが”電気”と表現するもの ライダー
エミリーが感じたものを私は”愛”とよびます。
それは今も存在しています。
ルイス・ウェインにとって、電気はパンを焼いたり、照明に使うためだけではない。
もっと大きくて奇抜で奇妙で人間の理解を超えたものである。エーテルの中のきらめきと
感じる謎めいた元素であり、人生の最も深く驚くべき秘密への鍵だった。
途中のプリズムのトンネルのような画像は天国につながっていく道かと思ったけど違うようでした。人間には最後
死ぬときに美しいトンネルを通って行くようにプログラムされているらしいという事を昔TVで聞いたことがありました。
私も彼の言う電気が少しだけわかるような気がします。いつだったか自然の中で丘の上で春の木々に囲まれてまるで
天国と通信しているように上から光が注がれている感じがしたことがありました。
僕の仮説では、電機が時間を進め、電気の力で過去を未来に変える。
だがその逆もできる。
過去の記憶は未来の想像でどちらも人生だ。
僕は未来でエミリーを思い出せる。
猫の社会的な地位をあげた人だが人間に対しては手厳しい言葉
人は堕落した種であり、未来はなく破壊だけが本能の動物だ。(今の世界を見ても全くその通り。いかに本能を
乗り越えるかです。)
ラストシーンが絵になっていてとても美しかったです。他にも雪のシーンもすばらしかったし、
エンドロールでたくさんのルイス・ウェインの絵が見れたこともこの映画を何倍も楽しく
していました。また、彼の絵にはディヴィッド・ホックニーを思わせるような鮮やかな色彩のものも
ありました。現代にも通じる感覚を持っていたのでしょう。iPadで絵を描くホックニーにつながるなんて。
若くて知らなかった監督ですが、こんないい映画があったのですね。
あらためて紹介してくれた方に感謝です。
19世紀末〜20世紀、イギリスで人気を博したイラストレーターの生涯
最近NHKプラスで東京では見ることができない地方の放送局で制作した熊野古道伊勢路の番組を見ることができて
大変助かりました。名古屋の友人から東京でも放送されていたら見たらと教えてもらったのですが、東京では放送
されず、地上波でダメなら見逃し配信でみれるかと思って検索したら、なんとありました。津放送局で制作され
三重、岐阜、名古屋エリアで見ることができるものでした。
前回天候が悪く行きたいところが歩けなかったので、参考になりました。世界遺産登録20年を記念した番組で昔の
柳生博が歩いた番組もアンコール放送でやっていました。東京ではバラエティ番組の再放送をやっていた土曜の午前
とかでした。
春香クリスティーンが伊勢路を歩きとおした番組で、2回にわたり放送されました。
クリスティーンはまだ30代なのに下りが恐くて、同じような人がいて安心しました。友人にも私の恐怖心を
わかってもらえたようです。
無になる
こころの旅
自分に向き合う
そんなキーワードが出てくる魅力が尽きない熊野古道。
つらい気持ちが歩くことによってそぎ落とされていく。
伊勢路は海も見えるし、またハマりそうな道です。次回の古道歩きは9月でまだ暑そうですが楽しみです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます