お正月の雰囲気が残る星岡。
正月飾りは裏千家のです。
星岡日本料理講習会に行くようになってから5年が過ぎました。きっかけは主人の親戚の音楽の先生が
定年退職してから習いに行っていて、お宅に行った時においしい卵焼きを塗りの器で出してくれたこと。
私も定年退職後にぜひ習いたいと思っていました。途中、いつまで続けようかと思っていた時に
ブログを見て声をかけて下さったあるばとろすさんが継続的に見えることになり、和服で参加するという
新しいスタイルで参加することになりました。半期ごとの更新ですが、今期でそろそろ卒業しようかと
思っています。でも星岡では単発で参加もできるので、一応一区切りがついてもまた行きたい時には
行ってみたいと思います。残りの回数を大切に味わって過ごしたいと思います。先生に何でも聞ける雰囲気が
貴重な講習会です。
日本料理は芸術品と思えるその技を見ることができ、なかなか家庭でできるものではありませんが、中には
シンプルな料理もあり、家でも充分作ることができるものもあります。ほんのひと手間でおいしい料理が
作れます。
1月の献立
前菜 鯵のきぬた巻 かのこいか かぶと干柿の白和え
焼物 鶏利休風味焼
煮物 大根鳴門巻煮
蒸物 雪花蒸し
小鉢 さけみぞれ柚子
ご飯 山菜雑煮
鯵のきぬた巻の材料: 桂むきをした大根・ふり塩して酢につけた鯵・薄焼き卵・ガリ(紅ショウガ)
かのこいかのくし打ち
利休(ゴマを使う)風味焼きの材料: 鶏むね肉・分葱・人参・生椎茸・煎り白ごま)
アルミホイルでお薬包してオーブンまたはオーブントースターで焼きます。
大根鳴門巻
桂むきした大根で白身魚とえびのすり身を巻いて煮ます。
雪花蒸の材料: 鯛(白身魚)京人参・小松菜軸・キクラゲ・卵白・卵黄
卵白を泡立てて最後にかけて、炒り黄身をかけ30秒さらに蒸して仕上げる。温めたかけつゆをかける。
美しくおいしい仕上がりです。
上にかけた卵黄はボールにラップを敷いた上に入れて蒸したものを荒く裏ごしして、さっと炒ったもの
そうするときれいな黄色になり、茹で卵の黄身ではこの色が出ないとのこと。
前菜はすべておいしかったです。いかもこんなにおいしいのだと思いました。ここの白和えは覚えておくと
応用がきくので便利です。豆腐の水きりは思ったより強いです。豆腐は裏ごしにかけて、かなりきめ細かいです。
口当たりの滑らかさが違います。西京味噌を入れるのがポイントです。
以前なしの白和えを作りましたが、それもとてもおいしかったです。
鮭みぞれ柚子
みぞれ和えは私には目新しかった料理で、第1回目の講習会で作った深山和えは何度も食卓に上がりました。
それは焼いたささみを裂いて、木耳や野菜とみぞれ和えにしたものです。
先ほどの雪花蒸し
大根鳴門煮
大根がこんなに味がしみておいしくなるのかとびっくりです。
鶏利休風味焼き
山菜雑煮
今回は手のかかる料理も多かったのですが、とてもおいしかったです。
ここで習うのは家庭料理ではなく、ファッションで言えばオートクチュールです。
家庭で普段作るものとは違い、茶事とかに利用する人が多いようですが、家で作るヒントになるようなものも
多いので貴重な勉強です。
今回もあるばとろすさんとご一緒できました。
菊地さんの形見分けの帯がお正月らしさを表しています。私もいいなと思っていましたが、長さが短めなので
締めるのにちょっと大変ということでした。
私は初めて着た祖母の付け下げ。裄が短いのですが、許容範囲かな?
帯も何年か前に吉祥のご主人が出してきてくれたものです。ちょっとフォーマルなのでなかなか締めることが
できず初めてです。吉祥は私が着付けを習い始めた頃にいろいろがことを教えてくれた呉服屋さんです。
お嬢さんがシャンソン歌手で今でも交流つづいています。そのご主人は数年前に病気で亡くなられました。
いつも仕上がると丁寧なお手紙をつけて送ってくださいました。いつも自分で勝手に選んでいましたが、
この帯だけは勧められたものです。
何にでも合いそうです。
名物裂と書いてありました。
いつも笑わせてくれるあるばとろすさんです。
Jan.22 2020 Asagaya
お正月の雰囲気にぴったり。
カンカンは柔らかものの方が合っている気がします。
訪問着は着る機会があまりありませんけど、
いつ着てもよいかもね。
あるばとろすさんの帯も素敵ですね。
きちんとした和服はなかなか着る機会がないのですが、お正月らしくてよかったです。和服はシチュエーションによっていろいろ楽しめますね。紬が好きですが、柔らか物も、ときどき織り交ぜて着てみようかしら・・