Reflections

時のかけらたち

音楽が沁みる ・・・ music penetrates my heart

2023-02-17 23:59:35 | music

N響1979回定期公演

2023年2月15日 サントリーホール

プログラム:
ドヴォルザーク/序曲「フス教徒」作品67
シマノフスキ/交響曲 第4番 作品60「協奏交響曲」*
ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

アンコール:
シマノフスキ作曲
20のマズルカ 作品50 ― 第3曲

指揮:ヤクブ・フルシャ  ピアノ:ピョートル・アンデルシェフスキ

久しぶりに生の音楽を体に浴びました。乾いた土に水がしみこんでいくように
体の隅々まで音が満たしてくれました。ブラームスの4番はまるで大河の流れのように
音が流れ出ました。

アンデルシェフスキーの指がピアノに触れたとたん、そうこの音と、彼の紡ぎだす音楽を
楽しみました。

曲は初めてのシマノフスキです。
まるで宇宙から風が吹いているようなそんな感じでした。また時にエネルギッシュでストラヴィンスキーの
春の祭典を思い出させました。

フルシャの指揮はパワフルで音を目いっぱいならせていたような感じ。ブラームスの4番のように
良く演奏される曲は他の指揮者との違いがはっきりわかります。私はエレガントでメリハリのある
ファビオ・ルイージの方が好きかな。最初のドヴォルザークの曲からもうクライマックスでした。
シマノフスキが素晴らしかったと思いました。ピアノもオーケストラの一つの楽器のように
全体に溶け込んでいました。とにかく元気いっぱいの今脂ののっている指揮者と言った感じでした。

アンコールのシマノフスキーも空間の中に溶け込むように素晴らしかったです。

 

音楽を聴いていたときに浮かんだのは亡くなった主人のことと、最近何十年ぶりかに再会した友人のこと。
頑張って生きた主人のことは私だけがその大変さがわかったと思います。そして友人にはまた絵を描いてほしいと
思いました。すべてをそぎ落としてしまった中から何か生まれてくるものはないのかしら。才能があるだけに
もったいないと感じる私です。一緒に旅したことも現実のことではなく、夢の世界の出来事のようにも思える
この頃です。

 

Piotr Anderszewski – J.S. Bach: Well-Tempered Clavier, Book 2: Prelude No. 8 in D-Sharp Minor

 

Well-Tempered Clavier, Book 2, Prelude and Fugue No. 17 in A-Flat Major, BWV 886: I. Prelude

 

ピョートル・アンデルジェフスキ 平均律クラヴィーア曲集第2巻から

 

久しぶりにアンデルシェフスキーのバッハを聴いています。泣けてくるのはどうしてだろう・・その美しさに

 

たまたま隣の席の方とお話して私がチケットを買うことができなかった河村尚子さんのサントリー賞受賞記念コンサートが
小ホールで3月にあることを知りました。そして当日のフライヤーの中からアンデルシェフスキーのソロコンサートが来週
あることを知りました。ヤマハホールでしたがオペラシティとかよりチケットが高く、ちょうどイタリア文化会館で
レモ・アンツォビーノのピアノコンサートの抽選が当たっていたので一度諦めましたがどうしても行きたくなり
河村さんと合わせてチケットを申し込みました。両方とも残り僅かでした。

アンデルシェフスキーはもう何回も行っていますが、特にバッハが好きでCDにサインをいただいている時、そのことを
彼に伝えたことがありました。

やっぱり行くことにしてしまいました。

 

熊野旅行中、友達とも音楽の話も時々していましたが、帰ってからも音楽の話をショートメッセージでして(彼はSNSが
入ってきたとき、一切の関係を断ち切るためにPCを使わなくなったので)私とよく似た曲が好きなことがわかりました。
「想いの届く日」がいいと言われて、思い出したのが昨年のホセ・カレーラスのコンサートのタイトルと同じで
カレーラスはこのコロナの時代にふさわしいとタイトルにしたものでした。その時に聴いた曲を思い出し、聴いています。

Jose Carreras 2010 LUNA PARK, "EL DIA QUE ME QUIERAS" (12) 「想いの届く日」

 

彼が教えてくれたの中世の音楽。まるでグレゴリオ聖歌のような「モンセラットの赤い本」

𝔏𝔩𝔦𝔟𝔯𝔢 𝔙𝔢𝔯𝔪𝔢𝔩𝔩 𝔡𝔢 𝔐𝔬𝔫𝔱𝔰𝔢𝔯𝔯𝔞𝔱 - Unicorn Ensemble, New London Consort, Alla Francesca, Micrologus...

 

ゲームの音楽もいいと私の知らない世界を知りました。教会音楽の和音やスケールが使われているとのこと。
すぎやまこういち氏が亡くなったときの番組でゲームの音楽も侮れないと思ったことがありました。

清塚信也【FF7 エアリスのテーマ Aerith Theme】癒しスキルに全振り

 

来シーズンのN響のラインアップを見ながら、今年の音楽シーズンがまた楽しみになってきました。
ヒラリー・ハーンの演奏会も知り、なんと私の中・高の同級生が銀座でするライブと重なってしまっていて
悩んでいるところです。

 

Feb. 15  2023  Roppongi

 

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雨の大王崎 ・・・ Kumano with snow & Ago Bay -6

2023-02-16 23:55:10 | wonderland

和具で船を降りて、バス停まで歩くのに、大体の感じはわかっていたのですが、方向を間違うと
時間がそれほどないので大変なことになってしまいます。1時間に1本もないバスです。船着き場に
人でもいるのかと思ったら無人で確認する人がいません。近くに福祉協議会の事務所のようなものが
あり、外から人が見えたので、声をかけて尋ねてみました。雨も少し降っていて、そこにいた女性が
歩くと結構あるから車で乗せて行ってあげると言われたのですが、彼は大丈夫と丁寧に辞退していました。
私だったら乗せてもらっちゃう所ですが。道さえ間違わなければ10分程度で行ける場所です。

途中で曲がり角を確認するためにその近くの魚屋さんに買いに来ていた高校生くらいの男の子に尋ねたら
外国人でわからないと笑っていました。志摩や熊野で宿泊施設で働いているアジアの人が多いのに驚きを
感じました。言葉がうまく話せる人、話せない人といましたがどの人も一生懸命働いている若者でした。

バスで大王埼に着いてすぐ、田中料理店に電話して、お店に向かったのですが、私が方向感覚が全くないので
正反対の方向にナビしてしまいました。来るときにバスから駐車場も見たので、自信をもって案内したつもり
でしたが、この道バスが通る道じゃないよねと言われて、雨の中引き返して、反対方向に少し行き、無事お店に
入ることができました。雨でリュックもポンチョもビショビショ。彼にはあまりにも自信を持って言うから
負けたよと苦笑されてしまいました。

 

 

 

ここではランチを食べる場所を事前確認しておかないと食べるところはないと思い、調べておきました。
釣り客も多い場所ですが、お魚がおいしいお店でした。
鰹の茶漬けと煮つけはカサゴ? 味噌汁もおいしかったです。フライは鯵だったかしら?

鰹茶漬けはここの名物でランチの白米を変えることができました。
とてもおいしかったです。最初はそのままで最後にお茶漬けにしました。

 

大王埼灯台に行ってみようということになり、向かいました。
海の表面から筋蒸気が上がっていて幻想的な風景でした。あとから調べたら「けあらし」と呼ぶのですね。
水温と空気の温度差で発生すると教えてもらいましたが、気温が下がった朝に見られると書いてありました。

 

 

 

 

波切九鬼城城址展望公園からの眺め。
波切九鬼城は九鬼嘉隆(くきよしたか)が生まれた城で、九鬼嘉隆は戦国最強の水軍と呼ばれた九鬼水軍を
率いていた武将です。

 

 

 

 

 

 

 

灯台は熊野灘と遠州灘を分ける海の難所、大王崎に建っています。

九鬼城址展望公園のあずまやで彼はリュックからレインウエアを出してくれて貸してくれました。
雨がずっと降っていて、私の簡単なポンチョはちょっとお粗末すぎました。ウィンドブレーカも持ってきたの
ですが、ちょっとオーバーな感じがして着ていませんでした。彼の富士山登山用リュックの中には必要なものが
全部そろっていました。適切なものを持っていると助かります。今回は前回持っていなかった登山用手袋を
持って行ったので役に立ちました。

 

スマホの方が明るく撮れていました。

 

画家の街とも言われています。
彼も学生時代に絵を描きに来たと話していました。

 

灯台への登り道にレトロな絵が・・・

 

 

波切神社の古い階段を登ります。

 

 

鯨石と言って、鯨のおなかから出てきたという石。

 

崎山公園からの眺め

友人はこの辺の家に昔の名残が少しあると話していました。
絵は結構長く描いていたと思いますが、今は全く描いていなくて、絵も残っていないとのこと。
会社のクラブの展覧会をしても広報に買われてしまったことがありました。私はその時残っていた
1枚をもらいましたが、実家の引っ越しの時に妹に預かってもらったのですが、妹の家も建て替え
行方不明となってしまって残念です。ブラマンクの絵のような教会を描いたものでした。

 

 

大王崎からバスで鵜方に出て、近鉄特急を乗り継いで名古屋に出て帰りました。

今回も奇跡の聖域への旅でした。友人は私の荷物を軽くして、安全に配慮してくれて、おかげで今回は一眼レフの
カメラを持って行くことができました。私は友人の心の重荷を少しでも軽くしてあげることができていたらうれしく思います。

帰りの列車で今回はどこがよかったか聞いたら、高野坂と建築をやっていたせいなのか賢島で思いがけず志摩観光ホテルが見れて
良かったと答えていました。私は雪の花の窟と高野坂と海がどこでもきれいだったのがよかったかしら・・ 

前回のハイキングの時は初心者が前を歩くのが鉄則と前を歩いたことが多かったけど、今回は緩い坂だったで写真を撮りながら
後をついて行くことが多かった。背中を見ながらついて行くのもいいものでした。

私たちの旅はこれからも高野山から龍神、熊野古道中辺路田辺から高原、桜継神社までと吉野にも行ってみたいと夢が膨らみます。

 

Jan. 27 2023  Shima

 

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賢島から船で和具に渡る ・・・ Kumano with snow & Ago Bay -5

2023-02-14 23:58:33 | wonderland

1月27日

いよいよ最終日。この日の予定は定期船で賢島から和具に渡り、バスで大王崎に行くというルート。
定期船とバスの時刻により、余る時間を賢島で過ごすか和具を見るかになりますが、賢島を一回りしてから
連絡船に乗ることにしました。

賢島  散策 賢島金毘羅宮 → 志摩国際ホテル → 賢島大橋 → 賢島港

10:45 賢島港発
11:10 和具定期船乗り場 着

11:36 和具学校前 発 磯部バスセンター行きバス(御座線)
12:03 大王埼灯台 着

   昼食:田中料理店  散策:大王埼灯台 波切神社 波切九鬼城跡等

15:18 大王埼灯台 発
15:41 鵜方駅前 着
16:10 鵜方 発 近鉄志摩線特急・大阪難波行
16:34 鳥羽 着
16:40 鳥羽 発 近鉄鳥羽線特急・近鉄名古屋行
18:20 近鉄名古屋 着
18:42 名古屋 発 新幹線
20:42 東京 着

賢島の夜明け


静かな海です。

 

 

 

 

いろいろな船が行ったり来たり・・・
こんなに朝早くから定期船がもう出て行っています。

 


これから船で行く和具にある志摩パールブリッジ(志摩大橋)が見えました。

 

 

 

 

朝食に伊勢海老の味噌汁がついているのでホテルでの朝食を選びました。

賢島の金毘羅宮に行ってみようということになり、島巡りをしました。



金毘羅宮への急な階段は避けて、志摩観光ホテルの道を通って行きました。

 

 

 

 

 

帰りもホテルの庭を通ってから賢島大橋へ行ってみました。
幸いホテルは全館改修中で人がいませんでした。
若い頃だったら憧れのホテルです。

サミット参加国の国旗が飾ってありました。世界銀行まで参加していたのですね。

賢島大橋からの眺め。

 

 

定期船に乗るために、港の方に戻ってきました。
真珠店とは思えないような古い建物の店が数件ありました。
貝殻が埋め込まれている道もありました。

 

乗り場の近くの海産物と土産物のお店で、珍しい真珠漬というあこや貝の貝柱を酒粕につけたものを
買いました。お店の人はこれから船で和具に行くと話したら、大変ですねお仕事ですかなんて言う返事で驚きました。
観光客のいないまたとない季節の旅行でした。船は他に二人乗っただけ。地元の仕事の人のようでした。
バスでも乗り物ではほとんど独占状態で、友人も私も大喜び。

港を離れました。

泊まっていたホテルにさよなら。

 

賢島を歩いている時から雨がポツポツ降り始めていました。
私は旅行用の簡単なポンチョを上から着て歩きました。

向こうから観光船がやって来ました。スペイン村とか経由する船なのでしょう。

大橋は下をくぐります。

三重水産高校の横を通ります。
実習船を持っていて、見学もできると参考にしたブログにありましたが、
現在は修復中で見れないとのことでした。

ここも漁港ですね。

 

船から降りて、歩いて10分程度のバス停を目指します。

 

Jan. 27 2023  Shima

 

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10か月ぶりの小石川植物園 ・・・ Koishikawa Botanical Garden after 10 months

2023-02-12 23:52:43 | nature

2月8日

バイカオウレンが咲いていると牧野記念庭園で会った方から聞いていたのと、オキナワハグマが見たくて
久しぶりに小石川植物園に行ってみたくなりました。

歩くとまるで霧が晴れるように足の痛みが消えていました。以前のように歩けるようになっていました。
3か月間歩き方を忘れていました。まだ歩いた後にじっとしている時、痛むことが少しありますが、
歩き方はほぼ元に戻りました。

小石川植物園には昨年4月にパスポートカードを更新して、なんとそれ以来初めてです。4月までにたくさん
行かなくては!

入り口には春を知らせる花 マンサクの花がいつものように咲いていました。

シナマンサク

 

ウンナンロウバイ

 

 

 

ソシンロウバイ

ロウバイ

 

ヤブサンザシ


 

オキナワハグマを確認したくて、ロウバイの林を抜けて温室に急ぎました。

 

 

やっぱり、オキナワハグマはもう終わってしまっていました。前回の開花状況の写真では見事に
咲いていたのに。キッコウハグマよりずっと大きな花でした。

温室は島の実や花で賑わっていました。

シマムラサキ

アツバクコ(小笠原)

オオシマウツギ (奄美)

 

キツネノマゴ科

ムコジママンネングサ (小笠原諸島)

蘭の部屋では見事に花が咲いていて、その香りの強さにむせぶくらいでした。

 

 

 

キンカチャ

エウバトリウム・ルゴスム

ハザクラキブシ

途中外に出て、バスに乗る前に買ったバインミーサンドイッチで昼食。

 

 

 

 

鳥がたくさんいる植物園ではコゲラがたくさんいて、私のお弁当を食べていたベンチのすぐ近くにも
来ていました。マクロレンズで残念。

ノイバラ

 

スイセン

カンアオイ

 

 

ミチノクフクジュソウ


オオイヌノフグリ

ミツマタ



カンザクラ



シセントキワガキ

 

 

トガリバサザンカ

 

エナガ?

シジュウカラ

 

なんとコゲラを追い払ってシジュウカラが来ていました。

 



アテツマンサク

 

 

 

ムクロジ


日本庭園に降りてきました。

 

 

梅がほのかないい香り・・・

 

 

珍しかった黄梅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に登場したのがコサギ。以前カワセミが来ていた池です。

 

ユキワリイチゲが咲いていました。

出口近くで仕事の合間に歩いていたという外国人の女性に写真を頼まれて大きな木と一緒に
撮ってあげました。ここは素晴らしいと話していました。ちゃんと稲荷神社にもお参りして
感心しました。日本語で話しかけてきたので日本語で応答しましたが、時にわからない単語が
あるらしくその部分は英語で教えてあげました。

 

 

 

家からバスで来るときは伝通院で降りるのですが、なかなか美しいフォルムです。

 

今度はこの写真展を見ることにしましょう。小石川植物園では多くの鳥に出会うことができます。

膝の痛みも引いて、気持ちのいい午後を過ごすことができました。


冷温室のバイカオウレン一輪咲いていると聞いたのに見つけることができませんでした。
帰ってから開花情報を見るとその日に写真がアップされていたのですが・・・
たった一輪ですが、牧野庭園のと違って花びらが梅のように丸さが強調されていたのですが
残念でした。

Feb. 8  2023   Koishikawa

 

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英虞湾を見ながら横山ハイキング ・・・ Kumano with snow & Ago Bay -4

2023-02-11 23:59:54 | wonderland

1月26日

紀伊半島の旅も後半に入りました。熊野古道の帰りに志摩によって海を見ようという提案だったので
英虞湾の夕陽を見てみたいと思い、賢島を選びました。
英虞湾方面の交通手段が少なく、電車まで時間があったので、急に滝つぼが凍った那智の滝に行きたく
なってしまいましたが、とても無理なことがわかり、予定のJRに乗ることにしました。

  9:13  新宮発  JR特急南紀4号名古屋行
11:25  松坂着
11:42       松坂発       近鉄特急山田線 賢島行
12:39       鵜方着

横山展望台へ

近畿自然歩道というのも通っているようですが、横山展望台にはいくつもの遊歩道があるので
そこを回って英虞湾を見て過ごすのが午後の予定。

志摩横山から宿泊地の賢島へ

 

ビジネスホテルは素泊まりにしたので、前日通りかかったコメダ・コーヒーに行って朝食。

私の朝食は友人に教えてもらったシロノワールという不思議な名前のパンケーキ風ブリオッシュみたいな
パンにソフトクリームが乗ったもの。これでも小さいサイズ。

時間があるのでのんびり朝食。それでもあっという間に電車の時刻が近づき、歩いて新宮駅に急ぎました。

列車の窓から海をしばらく見ながら、松阪へ向かいます。

 

 

 

 

 

 

途中、いくつもの港を通り、松阪に着きました。漁港だったり、材木の積出港だったり
海が生活に密着した地方です。

ここから乗り換えて伊勢志摩へ向かいます。

 

鵜方駅で降りて、バスに乗り換えて横山登山口に行って、歩いて横山へ向かうのが
当初の計画でしたが、駅の観光センターで聞くとここからタクシーで横山ビジターセンターに
向かうのがベストということで、今回はタクシーを使うことにしました。

その前に鵜方駅の隣の建物の中にあった食堂で伊勢うどんを食べました。
たぶん初めて食べたと思います。以前伊勢神宮に行ったとき、何を食べたか覚えていません。

 

太い麺だけど鰹節とお醤油だけで食べる柔らかいうどんはおいしかったです。

 

鵜方駅よりタクシーで横山展望台駐車場まで行き、そこからいくつもの展望台、テラスを通って
横山山頂の近くのあご湾展望台まで行き、芝生広場の近くを通り、横山天空カフェテラスで休憩。
ビジターセンターでタクシーを呼び一番近い志摩横山駅まで行きました。

リアス式海岸が一望できる場所です。

気持ちのいい展望台です。さらに上のカフェテラスから撮りました。

左に賢島にあるサミットが行われた志摩観光ホテルが見えます。

 

 

空気が澄んでいれば、富士山が見える場所です。ここで座って休憩していた時に、友人が拾った棒の杖に
紐をつけてくれました。

 

 

翌日左に見える賢島から定期船で向かう和具の大橋が右上に見えました。

 

 

 

一回りして、カフェテラスに戻り、コーヒーをいただいて休憩をしました。
そこからビジターセンターまで下り、タクシーが来るまでビジターセンターを見学していました。

そこから一番近い駅志摩横山は無人駅でした。
賢島へはすぐ着いて、歩いて港へ出て宿まで行って荷物を置いて夕食に出かける予定でした。
最初に泊まろうと思ったプチ・ホテルで周りに食事できるところがあると聞いていたので安心していたら
なんとそういう場所は近くになく、唯一駅にあるコンビニに何かあるかもということであわてて
コンビニに向かいました。なんとコンビニも6時に閉店するとのこと。人もほとんど歩いていなくて
焦りました。

 

 

宿の車で賢島まで送ってもらって、コンビニでかろうじて残っていたお弁当を買って
温めてもらい、歩いてホテルに戻りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賢島の居酒屋かなにかでおいしい海鮮を食べたかったのですが、ちょっと事前チェック不足で
残念な結果でした。食べたことのないコンビニ弁当の夕食でした・・・
周りにお店があると思い込んでいたので、伊勢海老の味噌汁がつく朝食だけを予約していました。

夕食の場所まで送り迎えをしてくれるプチホテルをやめてこのホテルにしたのは温泉が
あるからでした。あとから人工ラジウム温泉であることを知りましたが、露天風呂もあり、
目を凝らすと星がポツポツと見え始め、これを線でつなぐと何か星座が浮かび上がってくるのね
と思いながら空を見上げていました。露天風呂が好きな私です。

夕食後はまた語り合って、しばらくしてお風呂でゆっくりしました。
とにかく泊り客も少なくて、のんびりできます。

西山慕情が丘やともやま公園からの夕陽を見たかったのですが、夕方行くのに無理があったので
止めました。昼間でしたが、横山からの眺めが素晴らしかったのでそれでよしとしました。

Jan. 26  2023  Shima 

 

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おさななじみと井の頭で ・・・with childhood friends @ Inokashira Park

2023-02-10 23:29:04 | a day in the life

2月9日

一昨日は昨年4月以来行くことがなかった小石川植物園で鳥の声を聞きながら青空の下で過ごして
いましたが、昨日はもっと行っていなかった井の頭公園で小学校の時の幼友達と女子会。
昨年末のミニクラス会の時に、いろいろお世話してくれた友人がコロナで集まりに来れなかったので
3人で会うことにしました。

井の頭の池には水鳥がたくさん来ていました。
何年ぶりに来たのかしら・・・

マンサクも咲いているし・・

 

 

 

 

 

 

今度は望遠レンズを持ってこようかと思いました。
何しろスマホで撮ったので、鳥の姿がよくわかりません。

ランチは噴水の近くのISENTEIでピッツア。
以前お茶屋さんがあった所です。


 

見た目もきれいですが、味もとてもよかったです。
モッツアレラと蜂蜜と生ハム。

 

 

 

 

 

 

フルーツのお店でゼリーをいただきながら、益子旅行への計画を立てました。
小学校の同級生が益子でペンションをやっているので、ミニクラス会をしようとしていたのですが
コロナで何年もできないでいます。それで3人で遊びに行ってみようということになりました。

彼女はナースをしていたのですが、ご主人と共に病院を辞めて、ペンションを始めたとのこと。
もう一人のクラスメイトも脱サラで八ヶ岳でペンションをしています。益子の方はYOSHIKIも泊まって
ピアノを弾いたとか・・・ 一日に1組か2組くらいしか泊まれないとのことで、以前はいろいろ本でも
紹介されたようですが、今は予約を受け付けていないとネット上では掲載されているとか。
陶芸をしたり、窯元を訪ねたりいろいろできそうです。

女性が3人集まれば、話題もつきません。

気持ちのいい井の頭での一日でした。

 

Feb.10  2023  Kichijoji

 

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雪化粧の高野坂を歩く ・・・ Kumano with snow & Ago Bay -3

2023-02-08 23:57:41 | wonderland

1月25日午後から和歌山県へ移動して、この度一番の目的の高野坂へ行きます。

10:38 花の窟 発   三重交通バス 熊野新宮線
11:16 熊野速玉大社 着
          熊野速玉大社お参り
    熊野速玉大社 → 新宮城跡(経由) → 徐福公園(ランチ)12:30頃
    徐福公園 → ホテル(荷物預け) → 浜王子 14:00 → 新宮駅
14:56 新宮駅 発  熊野御坊南海バス 新勝線
15:12 広角(高野坂)着
   高野坂ウォーク
17:07 三輪崎 発
17:23 新宮駅着  → ホテル

  

花の窟前からバスで熊野速玉大社に行きました。新宮駅はJRで隣り駅なので近いかと思ったら
この辺の距離感がなく、バスで結構時間がかかりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊野速玉大社をお参りした時に花の窟でお会いした二人連れにまた会って、話しかけられました。これから
那智の滝に行くと話していました。近くに住んでいるのに熊野古道も初めて歩き、高野山にも昨年テントを
車につんで行ったと話していたアクティブな若い女性でした。親戚っぽい年上の女性と一緒に車で旅行をして
いました。

その日の夜、ホテルで那智の滝の滝つぼが凍っているニュースを見て、ほとんどあり得ないシチュエーションに
うらやましく思いました。

お昼も近くなったので、どこか公園はないかとお昼を食べる場所を探して歩き始めました。新宮城跡にしようかと
思いましたが、階段がすごかったので通り過ぎて去年熊野古道に来た時に寄った新宮駅近くの徐福公園に行くことに
しました。

なぜか明るくて気持ちのいい場所なのです。
ここで保冷ボックスに入っていた天むすのお弁当を食べて駅からそう遠くないビジネスホテルに
向かい、荷物を預けることにしました。

市役所の前だというのに人通りが少ないので驚き。
ホテルに荷物を預けた上に、残りの荷物も持ってもらってカメラをさげて午後からの高野坂ウォークに
出かけました。高野坂には神倉神社を回っていくか浜王子の海サイドから行くかの2方法ありましたが
神倉はネットで見ると事故も多く急な石段が今の私には危険なような気がして、避けました。

浜王子が意外と距離がありました。ホテルから歩くと王子ヶ浜の少し先の方に出て新宮駅方面に戻る感じ。

 

 

 

 

ここから高野坂広角口まで歩く予定でしたが、簡単な方向指示があるだけで距離感や道が
よくわからず、歩いていた人に聞いたら遠いとのことで、駅に戻ってバスで行くことにしました。

駅までも結構複雑な道を歩いて行きました。そういうのも結構楽しいのですよね。
駅にはバスセンターがあって観光案内もしてくれるので聞いたところ、すぐバスがあって、
高野坂に向かいました。一緒に乗ったのは中国語を話す若い旅行者3名だけでした。

広角口のバス停を降りたところ。高野坂は左の奥の方に登り口があります。

 

バス停を振り返って。スマホで写真を撮っておくと、気軽に時間の記録になっていいのです。

 

雪で洗われたような景色になっている高野坂。


王子ヶ浜(御手洗海岸)が見える熊野古道です。

 

 

 

御手洗の念仏碑

 

 

 

高野坂で出会ったのは反対側から登ってきた一人の老人。
お近くに住んでいるとのことで高野坂のウォーキングが日課とのことでした。
モダンなすてきなおじいさまでした。失礼にも友人がお年をうかがったら、逆に聞かれて私の方が上だって。
83歳でした。この自然の中で生きていると何か自然のパワーがもらえそうです。

 

 

 

金剛稲荷神社

 

 

横道にそれて鯨山見跡に行きます。

 

 

ここから鯨を見て、漁をしていたのですね。

 

 



雪は降ったけど、春がちらほら顔をのぞかせていました。

最後の最後に苔むした石でスライディングするように滑って転んでしまいました。
どこも打たなくてラッキーでした。カメラも無事。

 

 

高野坂の人が作った道と自然のすばらしさの中、雪と緑の対比が美しくて浄化される感じがする
旅でした。

 

三輪崎駅前のバスもすぐ来て運がよかったです。バスの本数も極端に少ない地方です。
乗っている人も少なく、自家用車中心の土地のようです。

夕食を取るような店もあまりなくて、ホテルで夕食を取りました。
私は牡蠣フライと大根おろしとシラスでビール。友人はなんとカレーライス。若いころは
お酒は飲んでいたのに今は飲まなくなって、私一人でおいしい生ビール。私は旅行のクーポンを申請
していたのでそれで夕食を済ませることができました。友人はコロナワクチンも打っていないし
そういうことには全く興味なしです。

話がつきず、食後もホテルのロビーでしばらく話してから部屋に戻りました。

 

Jan. 25 2023  Kumano 

 

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自分と付き合う ・・・ dealing with myself

2023-02-07 23:59:47 | a day in the life

自分自身をメンテナンスすることが第一の年齢になりました。
自分の体を動かすことができることが貴重なことになってきました。無意識に動かしていた体が
動かなくなってきます。それはどこかに無駄な力がかかっているのですね。

今日は久しぶりにヨガ。最近は体の仕組みに特化したプログラムを受けることが多かったのですが、
最後に気持ちも整う、ハタヨガをマンツーマンで教えていただけました。激しい動きではないのですが
久々に汗をかいて運動をしました。体を引き伸ばしてどちらかというと自分でかける整体のようなものです。
終わると姿勢がよくなっているのがうれしいです。(すぐ戻ってしまうのですが・・)
足も軽くなって帰ることができます。

1月の最後の日は整形外科とリハビリにお茶の水の病院まで行きました。
診断では膝の水は抜けているとのことでしたが、熊野で歩いたので、やっぱり少し戻って、痛くなって
います。日常では適度に歩くことを心掛けて。歩き始めは少し痛かったりしますが、歩いているうちに
ほぐれてきます。

yogaの後は体の隅々まで血液やリンパが循環している感じ。


朝は食後すぐイタリア語のラジオを聞いて、口を動かしてリピートして、頭を目覚めさせます。
もうそろそろ九段フェスティバルのためのベルカントの曲を、まず言葉からインプットして歌う
練習も開始しないといけません。スマホの録音が頼りです。
ボビンレースは次のに入る前に自主練でイギリス人のClarie Bonitoという方のYouTubeを見ながら
いろいろなパターンの入ったサンプラーを始めました。最近習ったrose groundが入っています。
もう一つピローにかかっているのはフローレンスという断続レース。

 

11月の生涯学習館での作品展は歩けなくなって行けなかったのですが、先生が中心の布を
つけてくださって無事出品されました。もう一つのはパターンが掲載不可なのでカット。

今習っているのはTorchonLaceと言って、糸が直角にクロスするのでわかりやすいとのこと。
ボビンレースの入り口です。

 

最近知った友達の苦しみを時々思い出します。私は聞いてあげる以外何もしてあげられないけれど
少しでも心が安らぐといいと思っています。

 

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牧野庭園で見るバイカオウレン ・・・ in a garden filled with love of Makino

2023-02-06 23:57:26 | seasons

花巡り友達のUさんより、薬科大学の情報と共に牧野記念庭園でバイカオウレンが咲いているとの
情報をいただき、いつも時期を少し逃してしまっていたので、明日は休園日のため今日急遽出かけました。
yogaに行く予定にしていましたが、予定を変更して行くことにしました。

暖かい春めいた一日でしたが、なかなかエンジンがかからず、池袋のデパ地下でサンドイッチを買って
大泉学園まで。いつもだったら牧野庭園から石神井公園まで歩くのですが、牧野庭園でゆっくり過ごして
家に戻りました。

家の桃の花も少しずつ開いてきています。

 

 

 

 

 

牧野庭園のバイカオウレン、今まで見たことがなかったので、受付の方にお聞きすると
昨年から高知から持ってきて育てていると教えていただきました。プランターの中で
かわいい花を咲かせていました。牧野富太郎が好きな故郷の花です。

 

 

 

 

 

 

セツブンソウも咲いていました。

 

 

 

 

オオモミジ ’ノムラカエデ’

 

 

フサザキスイセン

 

オクノカンスゲ

ナギイカダ

初めて見る小さな花です。 シニアボランティアの方に教えていただきました。


ユキワリイチゲ

ナギイカダの実

 

 

今年初めて見るロウバイです。ソシンロウバイしか見ていませんでした。

 

 

シモクレンの芽

 

こちらで休憩してランチにしました。寒くなく陽ざしが暖かく気持ちのいい日でした。
鳥も近くまで来るのですが、あっという間に飛んで行ってしまいます。ヤマガラだったのかしら?

 

プランターでもたくさんのセツブンソウが咲いていました。

 

 

 

キチジョウソウの実

 

フユノハナワラビ


展示室はまだ特別展が始っていなくて、いつものお部屋です。

 

 

 

この前御成門のひ孫さんがやっている珈琲店でみたコチャルメルソウの植物画と似たようなものも
飾ってありました。

 

 

フクジュソウのつぼみがかわいくて、何回も見てしまいます。

 

 

 

 

3本目のナギイカダ
花を見つけるのが大変で、葉の先がとがっていて痛いのです。
またしてもヴォランティアの方にみつけてもらいました。

 

 

最後にまたバイカオウレンを見て、さよならをしました。

 

牧野さん、ありがとう。

花を探しに一人で来ている人も多く、お話しました。今は分類学も遺伝子の時代になって、変わってきていると。

花を愛した牧野富太郎の庭はその魂が隅々まで生きている庭でした。春を感じてゆっくりと過ごすことができました。

 

Feb. 6 2023  Makino Memorial Garden,  Oizimi

 

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雪舞う花の窟 ・・・ Kumano with snow & Ago Bay - 2

2023-02-05 23:59:42 | wonderland

1月25日

この旅行のハイライトが2日目に集まっています。
前夜から雪が降り始め、夜にもう積もり始めました。温泉に入りに行く途中で廊下の窓から外を見たら
雪が積もり始めていました。

 7:00 ホテルで朝食
 8:30 熊野市駅まで送ってもらう
   歩いて 獅子岩 花の窟へ

10:38 バスで熊野速玉大社に向かう

海ひかりでの朝食は自分でいろいろな干物を焼いて食べるというもので、楽しい朝食でした。
前日の夕食ではあまごの煮つけや熊野水雲の入ったしゃぶしゃぶなど地物の珍しいものもありましたが、
朝食が一番おいしかったです。

ホテルに駅へ送ってもらうことをお願いしていたのですが、タクシーを頼んでいただいていました。ちょっと焦り
ましたが、チケットはいただいていますとのことでした。

駅から凍った道を避けながら気を付けて歩き始めました。この地方では何十年ぶりかの雪で、駅でも
職員の方が今までここで雪を見たことはなかったと話していました。この日の列車は午前中は運休していました。

駅で杖をホテルに忘れてしまってきたことに気が付きました。タクシーでホテルに戻って取ってくるか迷いましたが
時間とタクシー代を節約して先に進むことにしました。ホテルには忘れ物の報告をして、着払いで送っていただくよう
お願いしました。前回はスマホの充電器を最後の日に忘れて、友人はあきれ顔でした。

雪の朝

 

 

 

駅からまず獅子岩に向かって歩きました。

 

注意深く歩いて、海岸沿いに出ました。

写真で見るのとは違って、迫力がある獅子岩です。

 

 

海岸を歩いて、花の窟へ向かいます。

寄せる波と海の青さ、青空と雪景色がどこまでも広がり、歩きにくくても気持ちのいい海岸です。

 

トンビや海鳥が飛んでいました。

 

 

花の窟が見えてきました。

 

ここが神社になったのは明治時代とのことです。最古の神社というキャッチフレーズですが、
古事記や日本書紀に現れる場所とのことで、そういうことになっているのでしょう。
古代自然崇拝の地がのちに古事記などと結びついたと考えるのが普通かと思いました。
どこかでそんな記事を見つけたのですが、今みつけることができません。近いものを参考に
一番下にリンクを貼りました。
そこでは古代出雲の国の宗教が前身というようなことが書かれていました。

 

 

 

 

このご神体の入り口に立った時に、木々の雪が風に吹かれて舞い散り、その美しさに深い感動が広がりました。
まさにスピリチャルです。

 

 

黄泉の国の入り口とも生まれ変わる場所とも言われています。
例大祭(三重県無形文化指定 お綱掛け神事)で縄に季節の花などを結び付けて岩の上から
海までつなげるという行事だそうです。すてきでしょうね。

 

 

 

強い風が吹けば、サーッと雪が散ってきます。これはちょっとやらせでした。
なかなかいい時に写真が撮れなくて・・・

 

 

 

花の窟の道の駅付近で、休憩をしていたのですが、友人が杖になる棒を拾ってきて
くれました。あとで英虞湾を見下ろす展望台でリュックからひもを出して、取り付けて
もらって、立派な杖になりました。誰かが花の窟で棒を捨てたものだったのでしょう。
そのあと、高野坂を歩くときなどとても役に立ちました。坂や峠の登り口には、こういう
杖を置いてあるところもありました。去年の奈良・京都旅行の帰りに膝が痛くなって
もう歩けない状態になったので、杖は念のために東京までついて帰りました。

花の窟前のバス停から新宮方面に向かい、次は速玉大社です。

 

花窟神社の祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と軻遇突智尊(かぐつちのみこと)。
『日本書紀』に伊弉冉尊は「熊野の有馬村に葬(かく)しまつる 土俗(くにびと)此神の魂(みたま)を祭るには
花の時に花を以って祭る」(紀伊国の熊野の有馬村に埋葬され、近隣の住人は、季節の花を供えて伊弉冉尊を祭った)
と記されていることから、花を祀った岩窟という社名からも伊弉冉尊の埋葬地に比定されています。
巨岩の麓にある「ほと穴」と呼ばれる岩窟がその埋葬地とされ、白石を敷き詰めて玉垣で囲んだ拝所が設けられています。
平安時代編纂の『延喜式神名帳』には、花窟神社の名はなく、実は神社となったのは明治時代のこと。
つまりは墓所と拝所と認識されていたのです。

樹々が鬱蒼と生い茂る森に、自然崇拝を源とする信仰が根付き、死後の世界=黄泉の国(よみのくに)と通じていると
信じられてきた聖地・熊野。
その代表的なパワースポットがこの花窟神社で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産になるのもそうした
巨石崇拝などが今に伝わっているから。   

                                           ニッポン旅マガジンより     

 

家に帰ってからテレビ番組で熊野の巨石や火山がないのになぜ温泉があるのかなどを解く、面白い番組を偶然見て
日本が今の形になるのに巨大カルデラが熊野にあり、火山爆発によって、今の日本が形作られたことを知りました。

ドキュメント 列島誕生 ジオ・ジャパン(1)「大海原への旅立ち」 2月1日 

『私たちの暮らす日本。地球上の陸地の1%にも満たない狭い国土の中に“宝物のような絶景”が満ちあふれている。
さらに不思議なことに、大海原のただ中の島国なのに、なぜか三千m級の山々がそびえている。
日本列島は、どうやって生まれ、どんなドラマをへて、今の姿となったのか?
最新科学は、数千万年に及ぶ“列島誕生の大地の物語”を解き明かしつつある。そして地球史上まれな“奇跡的な四大事件”があった
からこそ、列島がここに存在していることを突き止めた。

『生まれたばかりの日本列島は、大陸的な平原がひろがる「平べったい」島々だった。いったい何が起きて、いまの険しい山々が
誕生したのか? そこには、地球全体を揺るがす大事件が隠されていた・・・。』

日本列島が経験した3つ目の奇跡は、西日本で起きた巨大カルデラ噴火でした。紀伊半島には巨石が多く、それが熊野信仰に結び
ついていますが、実はこの巨石は1400万年前の巨大カルデラ噴火の痕跡で、紀伊半島の地下には神奈川県の匹敵する超巨大な
花崗岩層が確認されています。地下で大量のマグマが固まったもので花崗岩は比重が軽く、長い年月をかけて浮き上がり、上の大地
を隆起させました。この巨大カルデラ噴火は四国や九州など各地で起きましたが、それをもたらしたのは引き裂かれて高温になった
フィリピン海プレートの沈み込みだといわれています。

参考)
火山がつくった熊野の聖地
花の窟神社
花の窟神社:八雲ニ散ル花 木ノ国篇 03 - 偲フ花
神々が宿る地熊野|二大聖地を結ぶ祈りの旅 - 観光三重

 

Jan. 25 2023  Kumano

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