熊野古道伊勢路と英虞湾 全体スケジュール
赤いマーカー:高速バス 緑:路線バス 紫:鉄道 ブルーの〇:宿泊地
24日 東京 → 名古屋 → 鬼ヶ城東口 熊野古道 松本峠 鬼ヶ城 → 熊野市(泊)
25日 獅子岩 → 花の窟 → 熊野速玉大社 → 徐福公園 → ホテル → 浜王子 →
新宮駅 → 高野坂広角口 → 熊野古道 高野坂 → 三輪崎口 → 新宮駅 → ホテル(泊)
26日 新宮駅 → 松阪経由鵜方 → 横山展望台 → 志摩横山 → 賢島(泊)
27日 賢島 → 和具 → 大王崎 → 鵜方 → 松阪経由 → 名古屋 → 東京
魅力的な紀伊半島
今回の熊野古道は三重県サイドの伊勢路、松本峠、花の窟と
和歌山県の中辺路、熊野速玉大社、高野坂で海の熊野古道と言われる
標高差も少なく初心者向けの歩きやすいコースです。紀伊半島イーストコーストに
行ってきました。
前日まで天気が心配で、とにかく大寒波襲来とぴったり重なっています。
寒さ対策をしっかりして荷物も多くなってしまいました。今回はカメラも持って行きました。
1月24日 8:03 東京駅発
10:01 名古屋着
10:30 名古屋発(名鉄バスセンター) 三重交通高速バス
14:26 鬼ヶ城東口(松本峠道登り口最寄)着
新幹線乗り場の中のオーガニック・コーヒーを買ってゆっくりの新幹線に乗りました。
今回は無理のないスケジュールです。朝食も家で取れる時間で、お弁当も作れましたが
友人が名古屋で買ってきてくれるというのでお任せしました。
新幹線が出るころは雨がポツリ降ってきたようでした。西に進むにつれて、太陽が出てき始めました。
名古屋に近づいてきました。
なんといいお天気です。
バスターミナルから高速バスに乗りましたが、乗客はごくわずか、途中Visonという複合施設で
ほとんどの人が降りました。Visonには皆川明(ミナ ペルホネン)のミュージアムやショップもあります。
途中四日市も通ったけどあまり工場地帯は見られませんでした。
走っている車はほとんど産業自動車でした。
途中トンネルをいくつも通ったり、だんだん山が多くなってきましたが、天気は安定しないで
降ったり晴れたりが交代してしながらでした。
バスの中で用意してもらった名古屋名物お弁当をいただきました。今回は天むすや味噌串カツなどで
名古屋もなかなか個性的な食文化があります。
デザートは名古屋の郷土菓子、鬼まんじゅう。サツマイモを使った有名なお菓子だとのこと。
子供のおやつだったそうです。覚王山日泰寺の参道近くにあるお店のが有名で、できたての
おまんじゅうがおいしいという素朴なお菓子です。甘みもあまり強くありません。
日泰寺はどの宗派にも属さないお寺で、タイから仏舎利を贈られて、それを収める場所として
作られたものだということです。友人は仏教はずいぶん勉強したみたいで、今はヒンズー教の
経典を読んでいるけれど、古事記より面白いと話していました。どこか乗り物の中でモルモン教の
話もしてくれてその興味の深さに驚かされます。
やっと、鬼ヶ城東口に着きました。
ここからのコースはいろいろ考えられましたが、無理のない松本峠ショートコースを取って
鬼ヶ城も少しだけ見ることにしました。
熊野古道、松本峠の登り口はそう遠くはありませんでした。
最初から結構急な坂道が続き、写真を撮る余裕がありませんでした。
ときどき休憩をはさみましたが、ここのお地蔵様の前の椅子でちゃんと休憩しました。
前回のスタンプ帳を持ってきていたので、ここで松本峠のスタンプを押しました。
ここからは松本峠を下って、熊野市駅前に出る古道と鬼ヶ城への遊歩道に続くハイキングコースに分かれます。
私たちはこの鬼ヶ城城跡の方に向かい見晴らし台に寄ります。神話の世界かと思ったら、本当にあったお城だったのですね。
この近くで下から上がってくる中高年のご夫婦に会いました。途中で会ったのはこの一組だけ。鬼ヶ島の海岸沿いが
素晴らしかったと大きなカメラと三脚を持ち歩いていた二人が話してくれました。
大永初年(1521年)、この辺の一帯を治めていた有馬和泉守忠親が山頂に隠居城を築きました。標高153mの山頂に築かれた城は
東西30m、南北330m、堀切を3ヶ所、城廓を十数ヶ所有するこの地方最大規模の山城でした。
東屋から七里御浜方面を眺めます。
春には桜並木がきれいでしょうね。
鬼ヶ城へ降りてきました。階段はまだ一段ずつ降りるような感じなので
降りてきたときは4時半を過ぎていました。鬼ヶ城センターは5時にしまってしまうので路線バスの
乗り場など聞いて、宿泊の「海ひかり」に送迎の車を17時から18時に変更の連絡。
少しでも鬼ヶ城を見たくて千畳敷に向かいました。
千畳敷
下から見上げる岩の上にいる彼がこっちへおいでよと呼んで、自分一人では行かなかった場所に
行くこともできました。まるで月の表面にでも降り立った人のようでした。
帰り道、白いものが空から舞ってきたかと思うと、それは雪でした。
雪が降るとなぜか心躍ります。
ほぼ時間通りに来たバスに17:30頃乗って、熊野市駅まで数分。ここでも乗客は他に一人くらいしか
いませんでした。
寒かったので駅の中で迎えを待ちました。
Jan.24 2023 Kumano