Our task must be to free ourselves by widening our circle of compassion to embrace all living creatures and the whole of nature and its beauty.
Albert Einstein
私たちの為すべきことは、全ての生きものや大自然やその美しさの全てを抱擁する慈愛の和を広げることによって、自分自身を自由にすることである。
<Aルバート・アインシュタイン (March 14, 1879 April 18, 1955)
私もストレートパイプでタバコを吸うが、これは紙巻タバコを何回も止めたあげく(つまりその度に挫折し)、最後の半年禁煙の後で同じ紙巻にもどるのがあんまり癪だったのでパイプに変えただけのことで、パイプスモーカーだったアインシュタインやマーク・トゥエインの影響ではない。
しかし、このお二人の残した言葉の中に、殊に味わい深く感じるものが多いように思うのは、似たような“有用な無駄”を少しは共有しているからかもしれない・・・などと、パイプの煙でぼんやり瞑想しながら、なんも意味がない推理をしたりする。
A hundred times every day I remind myself that my inner and outer life depend on the labors of other men, living and dead, and that I must exert myself in order to give in the same measure as I have received and am still receiving.
「私の内面的外面的な生活が、その生死を問わず他の人々の労苦に拠っているということ、そして私がこれまでに受け取り、現在も受け取りつつあるものと同じだけのものを与えるために自分の生命を使わなければならない、ということ私は毎日百回は思い出す。」
・・・“毎日百回”、これはすごい。彼はそれだけ“感謝”を忘れない人だったということだろう。
A person who never made a mistake never tried anything new.
「一つも間違いを犯さなかった人間は、何も新しいことを試みなかったということだ。」
・・・前向きに生きるために避けることのできない失敗をどう評価するかで、その人の成長とことの成否が決まると言える。
A table, a chair, a bowl of fruit and a violin; what else does a man need to be happy?
「テーブル、イス、ボール一杯の果物、そしてバイオリン・・・人が幸せになるために他に何が必要だろう?」
・・・たまたまそういう時期年齢に当たったのかも知れないが、自転車に乗り始めて、人が幸せになるには余り多くのものを必要としない、ということが分かり始めたような気がしている。
All religions, arts and sciences are branches of the same tree.
「すべての宗教、件p、科学は同じ一本の樹の枝である。」
・・・“真・善・美”を連想する。この世界のあらゆる現象も、それらと向き合う人間やその他の生きものたちも、“すべてが全体として一つ”である、ということを分析的に説明することは容易ではないが、直感的には疑いようがないこの世界の実相のように思える。
Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.
「常識とは18歳までに習得した偏見の集積である。」
・・・偏見とは“偏(かたよ)った見方”のことをいう。人間は一度に全ての方向からものごとを見ることはできないのだから、自分の“ものの見方”が常に或る程度の“偏見”を含んでいるということを自覚しておくことは、大きな間違いを犯さないための必要条件かもしれない。
Confusion of goals and perfection of means seems, in my opinion, to characterize our age.
「私の意見では、目的の混乱と手段の完全が我々の時代を特徴づけている。」
・・・鋭い。科学技術など、手段の世界は否応なくどこまでも進歩発展しようとする。しかし、一体どこに向かって進もうとしているのか。目的を自覚できない個人の多くが退廃への道をたどるように、目的を失った文明は荒廃せざるを得ないのではないか。