碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

<完全復刻版『少年画報』>というタイムマシン

2010年12月11日 | 本・新聞・雑誌・活字

珍しいものを入手した。

『完全復刻版「少年画報」昭和35年正月号』(少年画報社)である。

「少年画報」という誌名を見て、懐かしいと感じるのは、おそらく私以上の年代の人たちだろう。

いや、ほんとに懐かしい(笑)。


なんだか立派な梱包。



空けると、巨大で豪華な「収納ケース」が。



ケースの中には、本誌の他に、「解説書」「当時の付録小冊子復刻本
10冊」「絵はがき30枚」が入っていた。





本誌は、まさに当時手にしていたものと寸分違わぬ“現物”という感じで、サイズや重さの“記憶”が甦る。

電子書籍じゃ、こうはいかない(笑)。



表紙を開くと図版ページがあり、小松崎茂先生による「ぼくの初夢 ばんざい月世界一番乗り!」だ。

月面に基地が置かれ、2人乗りの宇宙艇が飛んでいる。

設定は1970年。この号が1960年の新年号だから、ちょうど10年後という予想図。

私たち少年は、「そうかあ、そんなことが出来るようになるんだなあ」と胸を躍らせた。

実際に人類が月面を踏むのは1969年7月のことだ。

巻頭作品は「まぼろし探偵」(桑田次郎)である。

以下、「赤胴鈴之助」やアメコミの「スーパーマン」、そして「かみなり童子」と続く。

“とじこみ付録”は、厚紙で作られた「まぼろし探偵かるた」だ。

裏表紙に印刷された当時の値段は150円。

ちなみに、この昭和35年新年号の前年に創刊された『週刊少年サンデー』が30円だった。

月刊誌とはいえ、150円は、この頃の子どもたちにとって、なかなかの金額だったのだ。

まあ、そんなことも含め、当分、この完全復刻版「少年画報」というタイムマシンを、じっくり、少しずつ楽しんでいこうと思う。



師走の銀座へ

2010年12月11日 | 日々雑感

久しぶりで、夜の銀座。

12月。

金曜の夜。

銀座。

・・・とくれば、もちろん忘年会だ(笑)。

活字方面の集まりだったが、昨年参加できなかったので2年ぶりに会う人も多く、いろんな話が聞けた。

多分、忘年会って日本独自のものだと思うけど、これはこれで一つの文化だ。

とはいえ、2次会、3次会と続いたのは遠い昔。

会費制で、時間通りに終わり、一同解散という、実に健全な“銀座の夜”でありました(笑)。