珍しいものを入手した。
『完全復刻版「少年画報」昭和35年正月号』(少年画報社)である。
「少年画報」という誌名を見て、懐かしいと感じるのは、おそらく私以上の年代の人たちだろう。
いや、ほんとに懐かしい(笑)。
なんだか立派な梱包。
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空けると、巨大で豪華な「収納ケース」が。
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ケースの中には、本誌の他に、「解説書」「当時の付録小冊子復刻本
10冊」「絵はがき30枚」が入っていた。
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本誌は、まさに当時手にしていたものと寸分違わぬ“現物”という感じで、サイズや重さの“記憶”が甦る。
電子書籍じゃ、こうはいかない(笑)。
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表紙を開くと図版ページがあり、小松崎茂先生による「ぼくの初夢 ばんざい月世界一番乗り!」だ。
月面に基地が置かれ、2人乗りの宇宙艇が飛んでいる。
設定は1970年。この号が1960年の新年号だから、ちょうど10年後という予想図。
私たち少年は、「そうかあ、そんなことが出来るようになるんだなあ」と胸を躍らせた。
実際に人類が月面を踏むのは1969年7月のことだ。
巻頭作品は「まぼろし探偵」(桑田次郎)である。
以下、「赤胴鈴之助」やアメコミの「スーパーマン」、そして「かみなり童子」と続く。
“とじこみ付録”は、厚紙で作られた「まぼろし探偵かるた」だ。
裏表紙に印刷された当時の値段は150円。
ちなみに、この昭和35年新年号の前年に創刊された『週刊少年サンデー』が30円だった。
月刊誌とはいえ、150円は、この頃の子どもたちにとって、なかなかの金額だったのだ。
まあ、そんなことも含め、当分、この完全復刻版「少年画報」というタイムマシンを、じっくり、少しずつ楽しんでいこうと思う。
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