碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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毎日小学生新聞で、カンニング竹山さん関連記事

2021年04月10日 | メディアでのコメント・論評

 

 

 

 

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メディア

竹山さんの発言に抗議 

東京都、見せしめか当然か

 

山田やまだ道子みちこ サンデー毎日編集長

 タレントのカンニング竹山たけやまさんが、3がつ28にちのTBSけい生放送なまほうそう番組ばんぐみで、小池百合子こいけゆりこ東京都知事とうきょうとちじらが出演しゅつえんする広報動画こうほうどうが制作せいさくについて「1ぽんに4.7おくえんがかかっている」などとべました。その、「(東京都とうきょうとの)広告こうこく全体ぜんたい経費けいひでした」などと番組内ばんぐみない間違まちがいをただし、あやまりました。にもかかわらず、東京都とうきょうと放送ほうそう、「訂正ていせい内容ないよう都民とみん十分じゅうぶんつたわっていない」とTBSと竹山たけやまさんの事務所じむしょ抗議こうぎしたことが、「表現ひょうげん自由じゆう」をおびやかすのではと議論ぎろんになりました。

 毎日新聞まいにちしんぶんデジタルの4がつ4(よっ)配信はいしん記事きじ専門家せんもんか見方みかた紹介しょうかいしました。元上智大学もとじょうちだいがく新聞しんぶん学科がっか教授きょうじゅ碓井広義うすいひろよしさんは、すみやかに訂正ていせい謝罪しゃざいしたのだから竹山たけやまさんやテレビきょく問題もんだいはないとし、「テレビきょくに『このタレントを起用きようしたら面倒めんどうくさい』という印象いんしょうあたえ、圧力あつりょくをかけているようにしかおもえません。『前代未聞ぜんだいみもん対応たいおう』とかんがえます」と批判ひはんしています。

 一方いっぽう芸能界げいのうかい法務ほうむなどにくわしい石井いしい逸郎いちろう弁護士べんごしは「社会的影響しゃかいてきえいきょうりょくのあるひとがテレビでコメントをする以上いじょう覚悟かくご必要ひつようで、間違まちがった情報じょうほうつたえてしまったとき抗議こうぎけるのは当然とうぜんのことです」との見方みかたをしました。そして、「行政機関ぎょうせいきかん基本的きほんてきにはマスコミや市民しみん批判ひはんをそのままあまんじてけるべきだ」としたうえで、あやまった情報じょうほう拡散かくさん過剰かじょう演出えんしゅつ抑制よくせいされるべきだと指摘してきしました。

 新聞記者しんぶんきしゃ時代じだい予算よさん保険ほけんなどおかねかんする記事きじいたあと関係かんけいする官僚かんりょうらが「説明せつめいしたい」というのでったら、「記事きじのここが問題もんだいだ」と“説明せつめい”されたことが一度いちどならずありました。「だったら訂正記事ていせいきじもとめればいいのに」とおもいましたが、今後こんご記事きじくときに慎重しんちょうになるよう「威圧いあつ」するためにたのだとめました。今回こんかい問題もんだいでも、東京都とうきょうとには、小池都政こいけとせいきびしい竹山たけやまさんの今後こんご発言はつげんをおさえようという意図いとがあるのでは?とかんぐってしまいました。


 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ政治部せいじぶ夕刊ゆうかん編集部へんしゅうぶ政治せいじなが取材しゅざい週刊誌しゅうかんし「サンデー毎日まいにち編集長へんしゅうちょうとして新聞しんぶんそとから経験けいけんをして、メディアに関心かんしんつようになった。1961ねんまれ。