碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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NHK「あさイチ」で、『少しぐらいの嘘は大目にー向田邦子の言葉』が紹介されました

2021年04月23日 | 本・新聞・雑誌・活字

 

 

23日(金)のNHK「あさイチ」で、

『少しぐらいの嘘は大目にー向田邦子の言葉』(新潮文庫)が

紹介されました。

 

書評家の永江朗さんがオススメする、

「誰かに贈りたくなる本」の1冊です。

 

以下は、

スタジオでの解説やトークの採録です。

 

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上條アナ 続いては脚本家、エッセイスト小説家として、皆さんご存じの向田邦子さんのことばを集めた作品です。

「少しぐらいの嘘は大目に」。

この本のおすすめポイントは何ですか?

書評家・永江朗さん 向田さんは亡くなってからことしで40年になるんです。あっという間に40年が過ぎてしまいましたが、いまだに、向田ドラマ、それからエッセーは忘れられない、読み返してみたいなと思いますけど。

評論家の碓井広義さんが、ドラマのプロデューサーもなさっている方ですけれど、碓井さんが、これまでの向田さんのさまざまな作品の中から、名言、名ぜりふ、名シーンを集めて、ハンディーな文庫本に、まとめました。

これがね、いいことばが、いっぱい出てくるんですよね。

例えば、

「結婚というのは7年じゃだめなのね」

「完全な家庭というものがあるはずがない」

何かかみしめると、いろいろな味が出てくることばがたくさんある、すてきな本です。

上條 男女関係だけじゃなく、仕事や生き方など、身の回りのちょっとしたことを描いた、ことばもたくさん載っていて、気付きをもらったり共感をしたり、気に入ったことばを探しながら読むのも楽しかったです。

その中から、ご紹介したいことばがあります。

「パックをしている時だけは女は鏡を見ない。その代りに、心の目を開き、わが心の中のうぬぼれ鏡を見ているのである。」

上條 西さんどうですか?

スタイリストの西ゆり子さん 全くそのとおりだと思います。

大吉 うぬぼれ鏡ですか。

西 パックをしているときは確かに鏡を見ないなと。過去を見るとうぬぼれますよね。若さがあったし、こんな感じだったしで、うぬぼれ鏡を見ているんですね。でも、それも大事。

大吉 いい鏡ですから大事にしましょう。

上條 すてきなことばがたくさん載っています。

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永江さん、西さん、「あさイチ」レギュラー陣の皆さん、

ありがとうございました!