碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

明日23日(金)のNHK「あさイチ」で!

2021年04月22日 | 本・新聞・雑誌・活字

 

 

明日23日(金)の

NHK「あさイチ」で、

『少しぐらいの嘘は大目にー向田邦子の言葉』が

紹介されるそうです。

 

詳細は

分かりませんが(笑)、

ありがたいことです。

 

ぜひ、ご覧ください!

 

 


江口のりこ、民放ドラマ初主演「ソロ活女子のススメ」

2021年04月22日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

 

 

ついに民放ドラマ初主演!

ドラマ25「ソロ活女子のススメ」

(テレビ東京系)



江口のりこの快進撃が止まらない。「半沢直樹」の国交相はもちろん、「その女、ジルバ」や「俺の家の話」などでも存在感を示してきた。「ソロ活女子のススメ」(テレビ東京系)で、ついに民放ドラマ初主演だ。

五月女恵(江口)は出版社の契約社員。仕事が終わると即退社する。一人で好きな場所に行き、一人で好きなことを楽しむ「ソロ活女子」なのだ。

このドラマ、実在のモノやコトに架空の人物がからむ、「孤独のグルメ」の流れだ。ただし、対象は食堂、サウナ、キャンプなどの「単品」ではない。恵が訪れる場所や体験は実に多彩だ。ひなびた動物園でイヌワシだけを眺める。プラネタリウムで高原の天体観測を疑似体験する。さらにラブホのスイートのような部屋で一人、まったりと過ごしたりもする。

ソロ活では、カップルなど他者の目が気になるものだ。しかし、恥ずかしいと感じるのは、自分が勝手にイメージする、他者のリアクションが原因だ。実際は、女一人であっても客として平等に扱われるし、他の客もこちらに関心などない。自分を制限していたのは自分だったのだ。

同僚がウンチクを語る。「それ、どこの情報?」と恵。「ネットですけど」と言われて、「だろうね」と恵。この「だろうね」というセリフのニュアンスを、これほど的確に表現できる女優、そうそういるものではない。

(日刊ゲンダイ 2021.04.21)