碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『日刊ゲンダイ』で小林麻耶キャスターについてコメント

2009年04月02日 | メディアでのコメント・論評

今週の月曜から、TBS『総力報道!THE NEWS』が始まった。

昨日まで、3回分の視聴率は、以下の通り。

3月30日(月)
5.9% 前半(17:50-18:45)
7.1% 後半(18:45-19:50)

3月31日(火)
4.6% 前半
6.0% 後半

4月1日(水)
6.5% 前半
7.3% 後半

立ち上がりとしては苦戦中だ。

今日発売の『日刊ゲンダイ』(4月3日付)にも記事が出ている。

タイトルは「小林麻耶のあまりに無邪気なキャスターぶりに唖然」。

前述の視聴率の話から入り、TBSにとって、この数字は想定内だったこと、それより気にしていたのは「小林の進行ぶり」だった、と書いている。

続いて、キャスター就任までに、政治や経済に関して即席の勉強をしたが、さすがに付け焼刃だった。誰でも最初は仕方ないが、メインを張るプロとしては許されない、と。

また、“難しい問題”はアンカーの後藤謙次氏に頼りっきり。時々笑って取り繕うのが精いっぱいだと指摘する。

そして、ワタクシのコメントである。


「原稿を読んだ後、小林が後藤氏に話を聞く時は、何も知らない子供が親に話しかけているようでした」

「小林が後藤さんと呼びかけた時に、私には“お父さん”と聞こえた。彼女はまったくニュースを理解していませんね」


記事の最後は、見ているほうがつらい、と結んであった。

うーん、きつい評価だが、小林キャスター、ここが踏ん張りどころだろう。

これまで報道取材も報道番組も未体験だったのだから、忙しいかもしれないが、机の上のお勉強はもちろん、(画面に映るためでなく、修行のため)現場に行ってみることも必要だろう。

そうやって、自分で自分を「キャスター」にしていかなくてはならない。

だって、これまではTBSの社員だったが、今やフリーなのだから。

低空飛行が長く続いた場合も、別にTBSは守ってくれない。ダメなら切られるだけだ。

そうならないよう、ぜひ、がんばってください。

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