katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

ミモザさんの犬完成と、弟子教室、そして・・・・

2007-09-21 00:01:33 | 世界遺産をみんなでつくろ!
ミモザさんの犬は終った。そして明日の夕方納品も決まった。
それがこれ。 やれるだけの事はした。

そんな中、次回作の打ち合わせに屋形船さんがやって来た。以前は室内品から外壁に
なり、その後延期となっていたが、いよいよ始まった。

さて今回は一体何を作る事になるのだろうか?
数時間の打ち合わせで大まかな事が大体決まった。インタ-ホン上に付けるひまわりの
お出迎えオブジェ。 ウエルカムボ-ドと書いていないのがミソ。

これについては下絵と一緒にと言う事で・・・・




入れ替わりのように、も-が下地を取りに来た。それと相談教室。
この間も色々とあるのだけれど、いきなり本題。さくらが来る・・・その後すぐ。

当然電話だが、かぐやもいる。3人揃った。そろそろ始めようかな・・・・って思った。

何を? そう明らかに技術指導とは違う、俺が考えるモザイク・・・・
かぐやもも-もかなり今まで以上に下絵に時間を掛けているし、さくらは最初から必死だし、3人共切るって事には問題無くなって来た・・・・それを前提なら・・・・

俺はいつも作品の依頼された時に、いつもスト-リ-を考える。
例えば、お題を1つもらう。 じゃあ生々しく先輩のかぐやのでやろう。

奴はペガサスを選んだ。下絵も思い入れもあったろう・・・しかし、何か訴えるモノが
足りない・・・それは何か? お話形式になっていないからだ。

それを聞いて見た。最初はこのペガサスは何かしがらみがあって、何かのきっかけで
飛び立つ・・・そんなイメ-ジから、鉄の鎖みたいなものに繋がれている絵だったらしい

そこで、比喩として、鉄の鎖は花になった・・・ここまでは完璧だ。得意の花。

しかしここからだ。しがらみ・・・この言葉のイメ-ジ。意味では無くイメ-ジ。
俺はこう考えた。 しがらみ・・・それは振り切る事が中々しずらい・・・とか

一歩間違えると、体裁とかとも取れるし、義理と人情・・・みたいなものにも思える。
あっちを立てればこっちが立たずみたいにも思えるし、仲が良かった・・・・
以前は・・・とか、し・・からみ・・・そう、からまなければならないのだ。ってね。

そしてそれを比喩する物に花を選ぶのなら、マメ科の植物のようなツルを選択する。

するとこうなる。 ペガサスは以前、何らかの出来事から魔法を掛けられるのね。
そしてこの土地で固められてしまう。

だからマメ科の植物にからまられてしまうのね。そもそも動けるなら、牧草として食べられるのだから、絡まれる前に食べれば良いのだから・・・・

何年も何年もここにいる。動けないままね。だから土色になっているのね。
この時点で土色はそもそもの馬の色にも見える。

そして花に絡まれていても、馬が土色なら違和感は無い。それが何らかのきっかけで
羽ばたける日が来た・・・するとその馬は本来、白馬で土と一緒に振り払う。花を・・・

解き放たれた訳だ。ここまででタイルの色は決まって来る。白馬を引き立てる色?
バックは黒。暗黒・・・辛かった日々。花は激しい色で赤中心。それが燃え上がる炎にも

見えると都合が良い。

秀樹の薔薇の鎖なんか良いね。白い馬で半分は土色、絡まったツルは緑、花は薔薇の赤。
バックは黒、そして目指すはその暗黒の切れ間に少し見えるパ-ルの空。

イメ-ジ出来るかな? これが本来のイメ-ジ。現実に無いモノを伝える事。
文字のみで伝える事が上手かったら、へっぽこな童話や劇画作家になったでしょ?

これを絵に出来れば、挿絵作家。 フイギュアや銅像なら、立体造形作家・・・

クリエ-タ-とはこう言うもの。俺はそう考えるのね。

ではkatsuグル-プは? アニメ風モザイクチ-ム。 はぁ? 何のこっちゃ?ってあなた

意味はこう。 漫画とは? 現物をデフォルメして、簡素化した動かない絵。
そしてそれを作家さん達は動かそうと、ボ-ルの後に斜線を入れて動きを出したりする

アニメはそれが動く・・・そう動かないと駄目なのだ。ここもえっ?

ならkatsuチ-ムは漫画じゃないの?だよね。違うね動くね。

厳密に言えば動いて貰う・・・誰に? 見る人にね。またえっ?だよね・・・・

ガラスモザイクじゃ動かないよ。ただ綺麗なだけ。それが1cmタイルは動くんだなぁ。

明日当代島で動かすよ・・・犬をね・・・・つまり艶なのだ。ガラスは透明感が売り。
1cmは艶が売り。その艶でキラッとさせてあたかも目なんかが動いたように見せる。

フェイクとかマジシャンの原理。明らかに目の錯覚なんだけれどね。
それをより効果的にする訳だ。 後は企業秘密。続きは弟子になっとくれっ。

こんな構想を立てる事。そしてそれを第三者に見せる事。そしてそれをより効果的に
安定した技術で遂行する事・・・・この最後が一番難しいのね。

この最後を3人は持ち始めたと判断から、まだ教えて無かった構想の立て方を教えた。
これには2人の弟子達が戸惑った・・・かぐやには毎日話していたから、出来ないながらも、判っていただろうから・・・・

では、技術の構想論ならここで明かそう。も-のを使う。
も-はユニコ-ン。 日高氏がここにいたらこの質問の答えはきっと俺と同じ・・・

ペガサスとユニコ-ンの違い? 見たままなんかじゃないイメ-ジ・・・・
きっとどちらもユニセックスなんだろうが、あえて言うなら、角があるユニコ-ンはオス
に見えないだろうか?・・・・

もしこれを受け入れられたとしたら・・・も-のはオスに見えがち・・他人はすべて
イメ-ジなのだ。根拠が無いものについて。

人魚は女で半魚人は男みたいな・・・これについても-は見事だった。
人魚はギョだから魚で、半魚人はジンだから人・・・これは面白い。日高氏に報告だ。

元に戻って、も-のは男としての象徴のツノが短い。それが女っぽく見える。
そこでも-に聞いた。これメスか?そうだと言う。

なら美の追求。女なら美しか無い。 男には力強さや大きさなんかで美が変わる。
女は曲線の追求。すると数日前のおしりは美から外れる・・・だから修整。

ではも-には・・・芯がぶれる・・・これを気を付ける。これは女の人全般に多い事。
では、も-に聞いた。 も-、このユニコ-ンどんな感じ・・・?って。

すると寒色系で水色っぽくって言うのね。そして忘れないように文字として残した。

更にガラスタイルもこういう切り方が出来るなら、全部使って良いぞとそそのかした。
するとも-は髪の毛や尻尾にガラスの水色を選択した。

しかしながらこの前に1つだけ付け加えて言った事がある・・・それはこれは使いたいって物から選べ・・・とね。これが後々効いて来る事になる・・・・

それから、順番にここは?ここは?とやって行くと、知らず知らず白っぽくなって行く。
ねぇ・??も-水色っぽく?ってどこいっちゃったの?って・・・・

何度も何度も言っていると、結局伝えたかったのは、白馬で水色っぽいユニコ-ンだった

きちんと伝える事が出来ないと指導出来ない・・・何せオリジナル教室なのだから。
ここはね。だから自分探しの教室だ・・・って言っていたのだ・・・

何と無く伝えたような感じで何と無く判ったフリ・・・これが大人の体裁。

これに飽き飽きした人が弟子達なのだ。白やぎさんと黒やぎさんの童謡みたいなのでは、
これから一緒にやる・・・こんな事は出来るはずが無い。

この3人はそれが出来る。受け入れっぱなしなど無いし、許容範囲も広い。
更にここが大事。自分自身がある。だから俺は弟子として本気で教えている。

本気とは時に厳しい事がある・・・・けれどその見返りも大きい。

今日は3人に指導を俺なりにした・・・それは明らかに精神論。技術では無く考え方。
これが今のかぐやとも-。

では残りの一人、さくら。奴の神のゆえん。それは嫉妬が限り無く無いのだ。
しかし大きな欠点がある。それは病気だ。

いくら腕が上がっても、その日の体調で上手くもヘタにもなる。
だから2人のようにコンスタントにはなりずらい・・しかし何者にも負けないモノがある。それは恐ろしいほどの洞察力と想像力。そして根気。

これについては2人以上に凄い。体さえしっかりしたら進歩は必ずわかり易くなる。
これが俺が一生付き合って行きたいと決めた3人だ。俺を覚醒する日高氏が認めたね。

病気を抱えたさくら、遠距離だが、毎日の電話の会話で、指導しているかぐや、その2人にキャリアに差があるも-・・・・3者3様不具合はある。

でもそこがいい。個性的な指導が勉強出来る。いつか必ずみんなで出来る環境を手に入れる。必ず・・・って気合の入る1日だった事は間違い無い。









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