katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

遠方からのリピ-タ-ご夫婦教室

2013-07-02 07:08:55 | モザイク教室
先日いらした遠方からのご夫婦の教室が午後から。
大体遠方って距離が、そうねぇ、高速で2時間以上は掛かるかな?・・・・

ネットで色々とお調べになって、その中から選ばれている事が何とも有難い。
しかしながら、その分、きちんとした目的もあって、習って人に教えたい・・・・と、

お教室の先生になる・・・そんな教え方が必要となる。勿論、そうなると、道具、材料の手配の場所なども、技術だけじゃなくて必要とする事があったりもする。

何しろ教えなきゃならない事がいっぱいある・・・・しかしそれを順番に1.2.3・・・と
教えていたとしたら、一体いつ出来るようになるのか?となると、果てしない・・・。

つまりはしょるって言う言い方は嫌だけれど・・・こんな例はどうだろうか?
例えば、打つ、守る、走る・・・こんなものが野球に必要だったりする。

これが均等に出来ればレギュラ-になれるとして、それは判り易い。
それが出来ない場合、異常に特出しているものが1つあれば何とか出場出来たりする。

あいつ足だけは異常に早い・・・すると代走。とか、デブで足は遅いが、パワ-があって
打つと凄い・・・そう昔で言うドカベンってアニメの山田くんみたいなのもある。

それが勉強なら、文系、理系なんて言う2分の1を捨てる考え方をすると専門的になる。
それをもっと絞ると、美術の分野で日本画・・・って1つにすると、より専門的。

つまりこうして幅広くでは無くて、絞って行けばチャンスも広がる。
ではどうするか?俺の考えとしては、ぺきぺきのみで教える・・・こんな教室。

ただ本来、簡単お手軽なら、並べる、張る・・・綺麗でしょ?って言う教室の方が、
失敗は少なく、こなすって言うスタイルならそれもそのスタイルだと思うが、

それでは行き詰まる。何故なら材料さえあれば何度も教わりたい教室にならないから。
・・・・やはり俺が教えるモザイクとしてやるのなら、切る。これは外せない。と思う。

もっと掘り下げれば、ドットのスタイルと切るスタイルの大きな違いは、前者は、
四角いタイルを並べて作るから、当然たくさんのタイルを使った方が仕上がりが良い。

例えば、50枚で完成よりも、500枚で完成の方が当然繊細に作れる。
切らないから、どうしても繊細にしようとすると作品は大きくなる。

更にもっと大きな違いは技術。前者はモザイクと言うよりプログラミング。
いかに素敵に並べるか?つまりその並べ方の図面を考える技術が必要になる。

がしかし、それさえ出来れば、並べるのは誰でも良い。そうね、考え方としては、
楽器を弾かない打ち込み的なパソコンで歌を作る・・・とか、3dのコピ-みたいな方式。

打ち込みさえすれば、後は指1本。技術はパソコン能力のような気もする・・・。
じゃ後者は?って言うと、切る技術が無いと、上手くは出来ない。

つまり前者はすべて機械的な感じ。でも勿論打ち込むのは人なんだけれど・・・・。
釣りなら釣竿を、野球ならバットやグロ-ブにボ-ル、つまり道具を使うものは

すべて道具の使い方となるのだけれど、前者の場合、釣りゲ-ム、野球ゲ-ム、楽器を弾かない曲作り・・・すべてパソコンの打ち込みとなる。だから指1本。

勿論、逆に言えば、パソコン技術が身に付けば、モザイクのプログラミング以外でも、
色んな事に変化は出来るが、モザイクとして掘り下げる事には限界はある。

要するに絵画にタッチ、音楽に音色みたいな、泣きのギタ-みたいなタッチ、味覚なんかも微妙なタッチとも言えるだろうが、それが個性だったりする。

それがドットとなると、切らないからタッチを人と違う・・・と個性的にするのなら、
黄緑色のかぶとむし・・・くらいな事を言わないと、四角のままではタッチは出しづらい

つまり色の選択のみとなる。こうして教える側がしっかり何をどう教えたいのか?と、
はっきりした道筋が無いと、先人なのにお金を頂いて何処へ導こうとしているのか?

それと今持っている自分の技術の確認。それが個性に結び付く・・・それについては、
以前いらした人形作家さんのように、確立しているものを持っていらっしゃるので、

それと結び付けて行く・・・その方法を考えても見た。恐らく出来ない事では無いので、
そちらはおいおい自分達でやって貰って・・・・ここでは、ひとまずの考え方として、

切るスタイルのモザイクにするのなら、ぺきぺきで・・・と限定して、それには一通り
切れる技術の取得。先生が生徒の○よりも見劣りする・・・では話にならないからね。

だからきちんと○、きちんと△、・・・と誰が観てもそれと判るように切る事。
それにはまず意識。こうしたい・・・と掲げる。ほら書道の時に先生の真似すんでしょ?

でもあれは難しい。何故なら先生よりもヘタになるから。あの教え方は伝統的な分野の
歴史ある教え方。だからここでは無理。つまり先生は自分になる。

まず○をこう言う切り方をして・・・添える手はこう、ニッパ-の持ち方、握り方から
始まって基本の動作を教えた後は、まず切る。ただ意識としては、みんなで批評するから

・・・・とプレッシャ-を掛ける。そうする事によって、まっ良いかっ・・・を防ぐ。きちんと出来ないながら、向き合う姿勢を身につける。

更に、結果はどうでも良い・・・言葉は過ぎてしまうが・・・。そう言う意識での結果なら、初めてやったのだから、ヘタっぴ大いに結構。ただ、みんなにここが変・・ここって

指摘された時に、きちんとそこを意識的に是正した時に、自分越えした結果は必ず出る。
その時に出来たって思えた自分に会える・・・それが自信となる。

こんな頃が一番結果が良くでやすいから、楽しいし面白い。
そうねぇ、80キロが20キロ痩せるようなもんかな?すぐに結果が出る。ドラマチックにね

ただ、常連クラスともなると、もはやストイックにすでに取り組んでいるから、そげ落とした上にもっと・・・って感じで、後500グラム・・・みたいになっているから、

こう行った1回で完結って言う頃とは全く違うので、喜びは完成の時のみ。
日々の道中は修業みたいなもんなのね・・・・あはははは。

ただ当然、作品の重みは全く違う。

ただこの方達にはそこまでまだ必要が無いので、まずはきちんと切る。そして1回で
出来る作品をしばらく作る。何回かね。そして2回.3回で作る作品を作る頃には、

そろそろ準備完了。きちんと切った作品なら、初心者の教室で見せたとしても、
結果を比べれば体験した後には、素人でもはっきり区別が出来るくらい判る。

つまり今、見せるサンプル作りも兼ねているのね・・・・そう言う点では、前回よりも
意識して下さっている事もあり、慣れも加わって上手くなっているし、時間としても

早くもなっている。今はそれを自分自身知った上で、自分達の教える方向性も一緒に
見つける時間でもある事も意識して貰いたいのね。

何しろ短期間にぎゅうぎゅう詰め込みたいんだけれど、そこは欲張らないでやる事を
シンプルにして、ある分野のスペシャリストにする・・・突出が狙い・・・。

何しろ先生になりたい・・・のだから。まず技術も必要だが目指すスタイルを確立。

こんな事を踏まえて考えると、このご夫婦に適したのは?と、考えると、やはり切る方を
選んだ方が良いのでは?・・・・と思っていたが、ご本人の口からそちらを選ばれた。

前回のお話などで、意思の疎通があるのも、伝わった事が何らかあるのかな?とも思われる。何しろ、何かご自分達のスタイルを確立するヒントにでもなれば幸いなのだが・・・

こちらも試行錯誤である。

そんなこんなで、下地もメイキングとして見せる事もこの方達には必要なのかな?と考え
、当日制作・・・・まっ2枚くらいなら、何とか慌てずこっちも作れるようになったし、

問題は無いが、雨じゃなくて良かったのね・・・・。
そうそう、雨って言えば、夜半に結構降っていたが、お教室が終わった頃にはあがってた

そんなこんなで、また予約が入って・・・・次は何が必要になるのかな・・・?
ただこれでまた目地の練習も出来たのね・・・1回完成だから・・・・。

そんな訳で俺の作品作りは、この程度前進。






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