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katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

ノアさん教室とテレビの仕込み

2014-05-23 06:35:23 | モザイク教室
朝、稚魚に餌をあげていると、角嶋の親父さんが来て、感心しているんだか、呆れているんだか?・・・金魚屋さんやってるね・・・って。うん、唯一の趣味だから・・・。

それがさぁ、外の金魚の小さいのが入っている方の池の金魚が毎日死んでて・・・止まんないんだよね・・・だから、この稚魚は特に力が入っちゃうんだよね・・・。

何て話をすると、草花の葉っぱが焼けているから、もしかしたら、上の方で洗剤みたいなものが落ちてくるのかも・・・って言うのね・・・。そんな事もあるのかぁ・・・・。

もしそうなら、解体の時の扉のガラスでも使って、何かした方が良いぞ・・・って。
しかも稚魚を沸かしていた容器が小さいのを見て、大きいのを持って来てくれて・・・・

何か機嫌が良いのね・・・。こう言うの助かる。何しろこんな時に、アトリエを掃除しろっ・・・ってどやされると、へこむからね・・何しろやる事が多過ぎて、何かが終わらないと

どうにもならないからね・・・。どれもこれも半端な感じで・・・。そんな中、テレビの経緯なんかを話す事になり、賃金を考えると普通はお前みたいには出来ないよ・・・。

って言うのね。お言葉ですが、親父もさ、お得意さんのイベント企画で何か木工の作品を出してくれ・・・なんて時に、結構凝ったもの作ってたよね・・・でしょ?

要するにそう言う人だから、俺はここに入られる訳で。でも流石に呆れらているとは思うけれど、入られる間に何とか結果は出すよ・・・日々本気度は増しているからね・・・。

そんなこんな時にノアさんがやって来て・・・入れ替わるようにお教室。
そんな中、作品を開けようとしていると、先生ぃぃ、あんまり進まなかった・・・・。

あぁだったっけな?こうだったっけな?って随分と悩んじゃいました・・・って。
もうこんな会話の中に、観るまでも無く良いなっ・・・って思えたのね。

何故なら簡単な話で、今は結果よりも姿勢。どうやって作っていたか?つまりノアさんの話の中に出て来た、あんなかな?こんなかな?って言うのは、一言で試行錯誤って意味。

つまり自分なりに考えてやりました・・・って言ったようなもの。サクサク進んだぁ・・・って言った訳じゃないのね。そんな事を思いつつ開くと・・・・あっ・・・・。

ちょっとゾクッとしたのね・・・正直少し俺は舐めていたのかも知れない・・・・。
もっと出来ていなくて、もっと四苦八苦してて、ちょっとずっこけた箇所もあるのかも。

そんな想像もしていたんだろうね・・・だから、良く頑張ったんだし・・・って、挽回だのフォロ-の箇所を教えよう・・・なんて思っていたんだろうね・・・・。

それが思わぬ出来に、あっ・・・って、何か凄く嬉しいやら驚くやら・・・。
そうなると、逆に先生としてはフォロ-から、テクニックの話に切り替える事になる。

先生、何処からやって良いですか?って言うので、じゃ水玉をやるに当たって・・・。
何と無く教えないと、外回りをピザみたいに切って行くと、真ん中に隙間が出来て、

そこにピッタリ丸なんか入れると・・・・何かおっぱいみたいに見えるでしょ?これを絶対にやら無いようにね・・・増して旨の側の水玉がそんな風になったら最低です。

だから絶対だよ・・・って言って、どうする?って聞くと、1cmタイルを4枚で丸にするって言うので、えっ?それって美しい?この作品にふさわしい?手抜きはしていないよね?

って言うと、苦笑いして・・・どうすれば良いですか?って言うので、

じゃクラッシュで10パ-ツ程度で切って見て。って、
始めるので、やっている最中に、クラッシュの基本、1年生から6年生だよ・・・・。

いびつ角形だよっ・・・とか、キ-ワ-ドになる言葉を掛けて、ちょっと目を離した。
これだけ出来るようになったら、ずっと見ていては駄目なのね・・・。

そもそも弟子達は俺が何もしないでずっと観ていられるのが嫌なのね・・・。何かありますか?・・・って緊張するから・・・ってね。つまりほって置くのも大事だったりする。

それでしばらくして見ると・・・・・こらぁ、何で絶対にやらないでね・・・って言ったおっぱいになってんのよぉぉぉ・・・・あっ、本当だ・・・何でぇぇ・・・・。

完全に意識無しで夢中で切っちゃったんだよ。これが切る事が上手くなった人への指導。
もうね、脇を締めて・・・バイクに乗らないとか、喰い切りは遠くを持つとか・・・

そんな指導はされなくなったよね・・・。しかも丸切って・・・四角、三角って言葉で指定しても大体切れるよね・・・つまり指定されたパ-ツのすべてがはっきり子供でも判る

指定内容な訳なのね。だから脳もしっかり理解出来ているから、それを切るのね・・・って、きちんと手に指令がされるので、迷わず切れる。

けれど、まだ脳が1年生から6年生の意味や、いびつ角形を理解し切れていないのに、もっと言えば、えっ丸の中をクラッシュなの?って正直本当に半信半疑でやっている事が判る

そんな迷ってやっていれば、当然ながらおっぱいもすっかり忘れる事になる。
しかもそうなる理由もはっきりしていて、目的意識がはっきりしないで進んでいるから。

それをまず1年生はこれ。って具合に、もうこれ以上は絶対に小さくしないパ-ツを任意に決めて、今度は6年生のパ-ツとして、いかに切らないで、角を無くしたような、

めいいっぱい取れる大きさを作り、それを同居させて、後の8つをどうするか?と考える。
これで2つ減っているし、しかも基準も出来たし、スペ-スとしても無くなったはず。

それを脳に安心感として与えて、進んだじゃん、じゃ3年生作って見ようかな?真ん中の。
・・・なんて考える事が出来れば、すぐに3つは埋まる。

もうこれを理解出来れば、考えなくても進んで行ける。ただおっぱいのキ-ワ-ド。
そもそもおっぱいって何だ?って考えればすぐに判る事で、要するに乳首の丸。

それを作っては行けないって意味だから、中心に絶対丸は入れないって意味なのだけれど、心配なら丸く見えるものはすべて削除として置けば、絶対にやらないで・・・には、

ならないはず。ここなのね。目的意識って言うのは。駄目なのがおっぱいって意味じゃなくて、中心の丸なんだけれど・・・・こう言うと、じゃそう言って下さい・・・なんて、

言う人もいるが、きっとそう言う人は取扱説明書が得意な人なんだね。こう言う隠語のような指示や指導ってのは、仮にどんな場所であっても、その言葉一つで戻れるもので、

取扱説明書的指導は指導になり、誰にでも判っちゃうのね。つまりその時点で教わっている事がばれちゃうのね。けれど、おっぱいだのバイクだのって言葉は、はぁ?何を・・・

こいつ馬鹿じゃん・・・って俺の事に集中するよね・・・気が付いてくれれば、誰にも判らず本人だけに伝わる・・・これは専門的な分野には何処にでもあるやり方。

ただ俺の隠語は誰でも判る言葉なだけで、こっちに引き寄せオトリみたいな話なのね。
何せこんなに出来るようになっているのなら、お教室のお手伝いデビュ-もして貰いたい

・・・そんな事も踏まえてね。おっと話がそれた・・・。要するに切る事が上手くなり、その切る腕だけに頼り、しかも余り良いな・・・って思えずに進んじゃったら・・・あっ

ってな話だと思うのね。それじゃクラッシュの部分が出来てから、離れて見て・・今、光を当てるから・・・どう?って聞くと、良いです・・・思ったよりも・・・でしょ?

ほらやっぱり。良いとはあんまり思えていなかったって話でしょ?今度はきっと進むよ。
じゃ理解されて進む事も手に入れたので、今、更に何をやっているか?考えよう。

では音楽で。良く、A、A`、Bみたいな話あるじゃない?それを今やろうとしている水玉に当てはめる。そうすると最初の水玉は右二の腕付近。ここがAとすると、Aでは2枚で、

1つの水玉の半分を作ったりしている。しかも直角の部分を残して。では今度はA`を左二の腕で作るとして、そこはダッシュくらいの変化をさせて考える事。

勿論、Aのままもあっても良いが、ちょっとはひねる事。ここが考えるって練習。
Aで慣れて、Aのままなら、Aは上手くなる。しかしながら良い事と悪い事は背中合わせ。

つまり自分の最初のAと比較して、上手くなる自分がいるとするのなら、見劣りさせるだけの部分を作りに行くだけとなる。それが1ヶ月後に上手くなった自分なのか?それとも、

どうやるんだっけ・・・?と戸惑った自分なのか?は人それぞれだけど、いずれにせよ、慣れだけでやれば楽をするだけ。どうしますか?ってな話をすれば、迷わずノアさんは、

面倒だけれど、美しい方へ・・・って進む。細かい事、面倒な事、大嫌いと言いつつね。
ここまででA、A`の2つが出来て、後はBになるが、すでにクラッシュでAとは違うものを

作っているので、これで3つ揃った。踊っている女の人の右の腕も左の腕も、お腹も一緒な訳が無いでしょ?ねっ。これで判るのは、実は半丸の部分に大きなパ-ツで、

大きな丸の所をクラッシュで細かくして雰囲気を変えたのね。普通ならに狭いから小さくなり、大きい場所だから大きくって言いそうだけれど、そうじゃなくてね、小さい場所は

繊細な事をするには狭過ぎて難しい。けれど広い場所は細か過ぎず繊細な事をやりやすい。しかもこうした繰り返しで結果も出している。当然今回も結果も付いて来る。

ただ問題なのは納得しているかどうか?目的意識はしっかりしているか?美しいものの方が良いって思えるか?後は覚悟・・・・時間は掛かるってね。

そんなこんなで宿題分の指導は確保して、じゃ後は自宅で・・・として、次は左のしわ。
しわだよっ・・・・しわっ。って言って、後は放置していると、色を悩むので、

これ対これは・・・って考える事。今日の気分で色を決めない。右の手を見て、あそこにあの色を使ったんだから・・・・それより薄いか?濃いか?って観る事。

あくまでト-タルコ-ディネイト。すべてが統一しないと。そうやって考えれば、色選びなんてしなくても、あっこれだわっ・・・・ってすぐに判るでしょ?

だってそこにある色しか無いのだから・・・。つまり最初に選んだものがすべてになる。
だから最初に選んだ色が暫定なんて言う1手を打つと、すべてが取り返しが付かなくなる

・・・最初の1手は覚悟の1手で打ち、後はそれを引き継ぐのみ。けれど、中々大作の1作目でそんな事を出来る人はいないのね。だから大事なのは、そのモチ-フが本当に好きな

ものか?どうか?だけとなる。そこに嘘が無ければ、どうしても欲しいだろうし、そうでも無ければ、どんどんと進まなくなる。何しろ果てしなさに気がついてしまうからね・・。

そこをコンスタントにコツコツ進めるか?それとも・・・って話になる。だから、手に入れられる人と無理な人に分かれたりする・・・・誰にでも出来るのは体験教室のような、

楽しいものであって、それは幼いから・・・出来て良かったね・・・って所での喜び。
けれど続けて行くと、当然結果を望みたくなる・・・人の欲望とはそんなもの。

けれど、思い描くように作るには上手くならないとならない。上手くなるには時間が掛かる・・・・。そんなこんなの繰り返しになる・・・だから大作って言うのが凄く見える。

当たり前と言えば当たり前なんだけれど・・・。

さて、それでは1色選べたとする。その色をベ-スにするなら、薄いのが陰となる。
けれどもし、その色よりも影が濃かったとしたら?これもまたテクニックの話。

この場合、紫だったので、黒なんて事もある・・・と見せると、キリっとした・・って。
そう、そう見えたノアさんは、どちらかと言うと、タピオカのような濃い目の味付け。

そんな人の場合、赤いバラ付近の緑の葉っぱの中に黒を忍ばせると、キリッと更にする。
そんな中、シワの部分を始めるも、またやっちゃうのね・・・。

こらこら・・・また真っ直ぐシワを作っちゃって・・・・シワだよっ、シワ。
じゃ、シワって何ぃぃ?ってここに見えない子がいたとして、説明して見て・・・。

すると、クシャとか・・・真っ直ぐじゃないとか・・・じゃ自分のやったの見て見て。
それはきちんと真っ直ぐだった・・・。口で表現したように・・・意識を持って。

たったそれだけで指導は十分。これを思い出してくれれば、きっと迷っても進めると思う・・・・。ビックリさせられたお礼分の指導になったかな・・・・。


さて、その後はテレビの仕込み。明日で1匹目の金魚が終わる。さてさて。


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