
若さ保って教室に向かう

先日、中学校の先生の誕生日でした。その日は、先生にとって還暦の誕生日です。この誕生日に向けて、いろんな女性陣の職員の方々が準備をしていました。
「昼休み、先生方に集まってもらって・・・サプライズのお祝いをしよう。」
「お祝いは、赤だったらちょっと派手なので、ピンク系のベストにしよう。」
「ケーキは・・・お金が・・・もしよかったら、出して下さい。」
・・・・。
ケーキもそろいました。
そんな中で、誕生日の日がやってきました。そこは、学校現場。いろんなことがあります。昼休みは、生徒を集めて、話し合いをしなければならないことがありました。では、いつ・・・?
その結果、あわただしいけど、みんながそろっているふだんの休み時間にするようになりました。
「先生方、職員室に集まって下さい。」
の放送がかかりました。
こういうときは、学校ではあまりいいことがない放送です。
当の先生も「何かあったのか。」というような顔をして職員室に戻ってきました。では・・・次の場面に。
「先生、誕生日おめでとうございます。」
の声と拍手。
しっかりと、選び抜かれたピンクのベストのプレゼント。そしてケーキが出てきました。ろうそくは、さすが60本では多すぎますので、6本立てられました。
吹き消して、またまた拍手。ピンクのベストも体にあてられていました。あわただしく過ぎていく時間の中で、わずか10分の休み時間でしたが、ぐいっとくるほんわかした時間を過ごしました。
数日して、先生が、帽子は赤、靴も赤のスタイルで部活に出ていました。「どうしたんですか。」と聞くと、先生のお子さんたちからのプレゼントでした。家族みんなでお祝いをしたそうです。どれくらいうれしかったことでしょう。
また次の日、靴を見ると、ふだんはいている靴でした。「あれ、赤ではないですね。」と言うと、「汚れるからね。」たしかに、グランドは、前日の雨のためにぬかるんでいます。
家族からもらった父への思いのこもっと靴を大切にしています。
還暦ということは、今年度で退職ということです。
元気でそしてたくさんの子どもたちとの思い出を創って3月をむかえてもらいたいです。