かったかくんのホームページ

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せんせいの前では子ども?卒業証書から

2015年12月21日 | Weblog
出張が終わって、学校に戻ってきて、ひと息ついているときに、部屋のドアがすっとあきました。久しぶりの顔です。
 

わたしが小学校、中学校時代の先生、おかだ先生が来校してくれました。

「おっ、懐かしい。ここは8年間、勤めていたからね。でも校舎が新しくなっているのが、ちょっと残念。」
と言いながら、座りました。


 
ちょっとのびたおひげが最近の先生のスタイルです。小学校時代は、先生からバスケットボール(当時は、ゴールハイ?)を教えてもらいました。

「バスケットボールがうまかったら、お前たちはモテるんぞ。」
そうかと思い?!勘違いして頑張りました?!


中学校時代は、姉たちの担任の先生でした。学校のバスケットボールの顧問の先生でしたが、部外者の私たちにも、いろんなことを教えてくれました。教科担当でもなかったのですが、

○万年筆の洗い方・・・○カメラの撮り方などなど、今でもそれが実に役に立っています。

「こら、これでいいかのう。間違いないかのう。」
と卒業証書を書いてくれていました。


名前ではなく、卒業証書の全体の字です。先生は長い間、中津市の生徒たち全員の卒業証書全体を書いてくれています。



「証書の字が間違っていないか、見てくれ。字の形は、まだ下書きだから、まだおかしいけどね。」
 

写真に、バスケットボールに、習字に・・・と多才です。すべてがプロです。


「ここに来て思いだすのが、やっぱり冬だね。雪が降り、凍った道路で滑って亡くなったのが今でも忘れられん。」

しみじみと話をしていました。当時、一つ上の先輩が亡くなりました。自分自身も衝撃な出来事で、もちろん、忘れることができません。
 

「歩道橋を降りてきてからある「安全の誓い」の碑の文字はわしが書いたんだよ。」
 

二度とこのような悲しい事故がおこらないように、事故がおきてすぐに「安全の誓い」の碑ができました。みんなで除幕式をしました。もう何年になるでしょうか。校庭の端に今でもあります。
 

「安全の誓い」
と先生がその文字を書いてくれていました。そのことを初めて知りました。
 

あれからもう何十年もたっていますが、「安全の誓い」の文字から、今の耶馬溪中学校の生徒たちが手にする卒業証書の文字にもなっていることに嬉しさと、先生がこのような形で耶馬溪中学校の生徒とつながってくれていることに喜びを感じます。


「先生、なんか今日、感激しました。」
と先生に伝えました。いつまで経っても、先生から受け取ることばかりです。

わたしは教師をしていますが、先生の前ではまだ子ども?です。その立場もうれしいです。
 

おかだ先生との再会。良い午後のひとときでした。