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小学生の旅立ち

2016年03月23日 | 大分県
桜がどんどんと開花をしています。この間までの冬のあの厳しい寒さが嘘のようです。同じ風景でもほんの少し前までとこんなにも違うのかと驚かされてしまいます。
 


桜・菜の花・たんぽぽ・・・何もかもが美しく気持ちを晴れやかにしてくれます。
 


そんな中で、今日は小学校の卒業式でした。


中学校の校区には4つの小学校があります。先生方と分担をして出席をしました。山移小学校の卒業式に参列をしました。卒業生はわずか2人です。在校生も2人。



あたたかい地域に包まれての卒業式でした。たくさんの来賓の方が来校していました。地域に溶けこんでいる学校です。


卒業生の一つひとつの動き、言葉、しぐさに多くの地域の来賓の方が涙を流していました。
 


卒業生のいないところで、感動ある卒業式にするために、たくさんの練習を重ねてきたのでしょう。2人の在校生も司会、呼びかけと感謝の思いをしっかり込めての取り組みを行っていました。その姿にも感動をしました。



学校の先生は、校長先生と担任の先生の2人だけです。担任の先生は、開式の言葉、閉式の言葉・・・BGM担当、生徒の進行を支援する担当・・・と一人で何役もつとめています。


そして、なんと言っても主人公の卒業生の担任です。
 

お別れの言葉では、卒業生と在校生の心が通じていることを実感することができました。家族的な学校です。


校長先生もたくさん心に詰まった子どもたち4人との思い出を胸に、あいさつをしました。


校長先生の頬を伝わる涙は、子どもたちへの愛情を感じました。

来賓のあいさつの中で、

「時代の変化のスピードは今までにないものがあります。」

と話しておられた方がいましたが、だからこそ、このような学校の存在は大きいものがあると思いました。
 


校長先生は、今年で退職をされます。以前も書きましたが、同じ時代を子どもたちに向き合ってきました。先輩として頼りにするところも大きいものがありました。


昨年度は、先輩の先生の「死」という別れをしました。この小学校の先生は、定年です。


「死」での別れではないので、おめでたいのですが、それでも最後の勇姿、教師として最後に見る姿になるであろうと思うと、惜別の思いがつのってきました。
 

中学校では、それぞれの小学校に行った先生方も同じような時間にもどってきました。「卒業生や在校生の姿に感動をした。」という言葉を伝えてくれました。
 

小学校6年生にとって、節目の日でした。
 

わたし自身も教師生活を送っていく中で、立場的に直接子どもたちへの関わりは、以前よりぐっと少なくなっていますが、子どもたちを思う気持ちは、誰よりも負けないように、先輩方の姿を追いかけていきたいと思います。