かったかくんのホームページ

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「心からの言葉が場を変える」

2018年09月12日 | 大分県
2018年のテニス全米オープンで、大坂なおみ選手が優勝を果たしました。

決勝戦の相手は、テニス界の女王であるアメリカのセリーナ・ウィリアムズ選手でした。
セリーナ選手は、決勝戦、言動で、審判からペナルティがありました。
 

そのために、表彰式は、ブーイングおこりました。
異様な雰囲気になったことは、ニュースなどで、何度も報道されています。


表彰式では、大坂なおみ選手のこのことに対する対応がとても素晴らしかったと思います。

感情的にならず、攻撃的にならず、インタビューにも相手に敬意を払いながら対応できる姿に感動する人も多かったと思います。

 
今の時代に、必要な姿なのかも知れません。
インタビューに答える経過の中で、ブーイングが大坂選手に賞賛の嵐に変わっていきます。
司会者と大坂選手のやりとりです。


「全米の決勝でセリーナとプレーするのが夢でしたね。現実は夢と比べてどうですか?」 

「質問と違うことを言ってもいってもいいですか。すみません」

「ノープロブレム」


「みんながセリーナを応援していたことは知っています。こんな終わり方になってすみません。
ただ試合を見てくれてありがとうと言いたい。ありがとうございます。」



 
「マッチポイントの後、あなたのチームがいる客席に行って、お母さんと長いこと抱擁を交わしましたね。どんなことを分かち合ったのですか。」


「母は、わたしに多くをささげてくれました。試合を見に来てくれることは彼女にはとってもたいへんなことということです。

だっていつもはどこにも来ませんから、だから・・・・・ただ父がいなかった。

父はわたしの試合を見たくなくて歩き回っているんです。だからあとから会います。」



「男女を通して初のグランドスラムのタイトルを獲得した日本選手となりました。

今決まったばかりでまだ何とも言えないかもしれないけど、これはあなたにとってどんな意味がありますか。」



「セリーナと全米オープンの決勝で試合することはずっとわたしの夢でした。

だから実現できてとてもうれしいです。

あなたと試合ができて本当に感謝しています。ありがとうございます。」



 
勝負にこだわりつつも相手の立場や気持ちも理解できる大坂選手のすごさはここにあると思います。

コーチによるメンタルの強化がよくテレビで報道されています。

すぐに切れていた気持ちが、物事をポジティブにさせていきました。

どのようなメンタルトレーニングをしたのかわかりませんが、プレーそのものの成長とともに、言葉にも重みが加わっています。

それが今回の大会で随所に見られました。
 


ブーイングを賞賛に変える姿。


私たちはそのような場面に出くわすことがないかもしれませんが、周りを「幸せにできる言葉」をたくさん使っていきたいものですね。


みんなの「幸せ言葉」の発信が多くなれば、「幸せな時間」の受信も多くなるのだと思います。