かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

自然へのいざない②~栗・梅~

2013年06月10日 | Weblog
父母と栗実る山に登りつつ
          広がる景色に秋風流る






今、栗の花が満開となっています。緑の葉にちょっと透き通る髭のような花です。あのいがのある秋の栗の実とはちょっとイメージがかけ離れているような気がします。これが花なのかと思う不思議な栗の花です。

生物学的には、雄花の穂の付け根付近に小さなこぶ状の雌花があります。雌花は3個の子房があり、受精した子房のみが大きくなって果実となります。6月いっぱいが花の開花時期です。




昨年は、虫の被害で葉が亡くなってしまいましたが、今年の秋はしっかりと栗の実をつけてほしいと願っています。今は、栗の木も畑だけに育っていますが、幼いころは、山に植えている栗の実をかごをかつい採りに行っていました。


秋にはすがすがしい季節の香りと山に登らなければならない少年時代のきつい季節を味わっていました。




で、畑には、栗の木の横には、今梅の実がしっかりと実っています。栗の葉、栗の花と一緒に、梅の葉、梅の実と・・・すべてが緑色に畑が染まっています。



よく母が、孫たちの入試などには、「合格しますように。」と短冊に書いて、この梅の木に結んでいました。



またこの季節になると、炊事場からプーンと梅エキスのすっぱい匂いが家中に漂っていました。梅エキスを作るのにはたっぷりと時間がかかります。それでも腹が痛くなった時にはなどと言いながら、姉などにも自家製のエキスを送っていました。



梅や栗には両親などいろんな家族の思い出があります。そんなノスタルジックな思いに馳せながらも、梅雨が本格的になってきます。

自然へのいざない①~畑の草刈り~

2013年06月09日 | Weblog
願い込め梅雨に茂った草を刈る
          今年は実れよ汗をふきふき




畑の草が完全に伸びきっていました。近所の方に迷惑になるので、草刈りをしなければと思いつつ、来週が再来週になったり・・・どんどんと延びていきました。



でも今回の休みは、ついにその時がやってきました。




畑は、何か野菜を作るのもちょっと時間がないし、木を植えています。栗・梅・いちじく・ぐみ・柿・ザクロ・・・狭い中にもちょっと植えすぎ?でもそのちょっとの狭い範囲の草刈りですが、草が伸びきってしまうと大変な作業です。



草を刈っていると、いつも何かと世話をしてくれる人がやってきて、
「かったかちゃん、べーよりも歯の方がいいよ。」
まさしくその通りです。




しかし、べーの草刈り機に混合油を入れてしまったあとなので、使い切ろうと思い、伸びた草を刈っていきました。刈った後は、「毎週少しずつ刈っていこう。」なんていうことを思うのですが、やっぱりまとめて刈ってしまいます。





写真は、ビフォーとアフターです。代々受け継がれたきた畑ですが、管理も大変です。この夏、ぼちぼち草と格闘をしようと思います。




昨年は、虫被害があり、実りが少なかったのが残念でした。今年は期待できそうです。草を刈るのはひと仕事ですが、何かが実るのは楽しいと思いながら、汗をかきながらもひと仕事しました。

あなたはどなた

2013年06月08日 | Weblog
子どもらとわくわくしながらグラブ持ち
             降り立つ芝生にただただ感動






先日、家に帰ってちょっとゆっくりしていると、電話がかかってきました。
「おい、かったか、今度ソフトバンクと巨人の野球を見に行くぞ。」と某先輩。
「いやいや前の日も行く予定なんで。」
「いいんじゃら。いきゃあいいんじゃら。」
・・・・。




某先輩。数年前の出来事。若かりし頃からの野球の先輩です。今でも同じチームに入っています。自分がサードを守っていました。相手のチームがセカンドからスチール(盗塁)をかけてきました。キャッチャーからのボールが少しそれたので、サードでランナーと交錯しました。




試合なので、モチベーションもあがっています。なぜか相手がエキサイトしてきたので、こちらも・・・一発触発の状態になりました。そこで、ピッチャーをしていた某先輩がマウンドからサードにおりてきました。瞬間にちゃんちゃんでおしまい。どんな強面の人?



昨日も最後の確認の電話。
「ちゃんと、行くぞ。迎えにいくぞ。グランドの中にも連れて行ってやる。」
あなたは、どこのなん組??の方ですか?あなたはどなた?





ちなみに縁とは不思議なものです。ある野球のチームに入りました。同じポジションを守って、いろいろ話も弾む仲になった人がいます。
「○○チームにも入っているんだよね。」



以前、あの一発触発のチームが○○です。


「前、自分たちのチームが試合した時に、セカンドランナーが盗塁してきて、サードでもめたことがあったんですよね。」
と言うと、
「それ俺じゃら。」
まったくもって世の中、不思議なものです。




話を戻して、2日間しっかりと、応援しますが、どちらのチームもファンなのですが、今回は福岡ということで、ソフトバンクを応援します。
 


写真は、中学校で野球部していた時のドームでの思い出の練習の写真です。

名将・・・夏の空に吸い込まれ

2013年06月07日 | Weblog
ノック打ちボールが遥か彼方に消えていく
                今は懐かしき名将の執念





家で仕事をするパソコンの横に、「白球去来」という本を置いています。野球の短歌集です。仕事でちょっと疲れたなと思うときに読んでいます。



出版したのは、今は亡き、元柳ヶ浦高校・明豊高校、青豊高校の野球部監督の大悟法久志さんです。大悟法先生は、父方の親戚になります。本の題字は、叔父が書いています。



野球を通しての子どもたちのこと、自分の思い、野球観、生き方・・・などを歌に綴っています。先生からはたくさんの短歌を綴った短冊もいただいて飾っています。歌の意味にいろんなところで共感するところがあります。



先生は、この本を出版してまもなく他界しました。その前に、「野球林」という本も出版しています。野球に対する「心構え」から始まり、「チーム作り」「投手」「守備」「打撃」「走塁」・・・・・など、先生が持つ持論を展開しています。投手としての技術、気持ちの持ち方など読みながら学ぶことが多いです。



先生が本を出版する前に、先生がたくさんの原稿を学校に持ってきました。




「悪いけれど、これ間違いの字がないか見ておいてくれないか。」
出版する前から、本の内容をふれることができ、ちょっとだけ、満足感を持ちながら、読んでいきました。



自分自身監督をする中で、取り入れるところが多くありました。最近、「野球林」の本がない・・・と思っていたら、よく考えてみると、野球をしていた子どもが持って行っていたので、戻すように頼みました。




本を見ながら、いろんなことが蘇ってきます。
教えて生徒に技術の高い投手がいました。これからどのように指導したらいいのか相談しました。先生が関わってくれている明豊中学校を連れてきてくれました。



ちょうど、監督ではない期間だったので、先生も試合をしている球場まで見に来てくれて、克明にメモをしてくれました。足がアウトステップになっている、足の上がり方、入れ方・・・基本線のずれを指摘してくれました。



基本からずれている部分はしっかりと指摘してくれ、あとは個性を伸ばす指導でした。その後も明豊中学校とはたびたび試合をさせてもらいました。今はソフトバンクフォークスで活躍をしている選手も何度か中学校時代、中学校にも来て戦っていきました。





いとこの家で、先生とNHKドラマ「フルスィング」の最終回を偶然にも見ました。イチローや小久保を育てた高畠コーチが福岡の高校の先生になり、思春期の生徒と優しく接していきます。感動のドラマでした。しかし、最後はガンで亡くなるという実話です。「この高校と試合をしてみたい。」とつぶやいていました。




先生は2011年8月夏に他界しました。
その年の5月。ゴールデンウィークに長男の方の結婚披露宴が行われ、当時森高校のS先生と祝辞を言いました。S先生もその2ヶ月後7月、甲子園予選開会式の帰りバスの事故で亡くなりました。



この年の夏、2人の野球人と悔しくも惜別していきました。いろんなことを思い出すとせつなくなります。



夏の風が吹くと、心が寂しくなる思いが募ってきます。それだけに「白球去来」「野球林」は大切な宝物です。

サプライズの誕生日~還暦~

2013年06月06日 | Weblog
還暦のピンクのベスト身につけて
           若さ保って教室に向かう


先日、中学校の先生の誕生日でした。その日は、先生にとって還暦の誕生日です。この誕生日に向けて、いろんな女性陣の職員の方々が準備をしていました。



「昼休み、先生方に集まってもらって・・・サプライズのお祝いをしよう。」
「お祝いは、赤だったらちょっと派手なので、ピンク系のベストにしよう。」
「ケーキは・・・お金が・・・もしよかったら、出して下さい。」
・・・・。
ケーキもそろいました。





そんな中で、誕生日の日がやってきました。そこは、学校現場。いろんなことがあります。昼休みは、生徒を集めて、話し合いをしなければならないことがありました。では、いつ・・・?




その結果、あわただしいけど、みんながそろっているふだんの休み時間にするようになりました。
「先生方、職員室に集まって下さい。」
の放送がかかりました。



 こういうときは、学校ではあまりいいことがない放送です。



当の先生も「何かあったのか。」というような顔をして職員室に戻ってきました。では・・・次の場面に。
「先生、誕生日おめでとうございます。」
の声と拍手。




しっかりと、選び抜かれたピンクのベストのプレゼント。そしてケーキが出てきました。ろうそくは、さすが60本では多すぎますので、6本立てられました。




吹き消して、またまた拍手。ピンクのベストも体にあてられていました。あわただしく過ぎていく時間の中で、わずか10分の休み時間でしたが、ぐいっとくるほんわかした時間を過ごしました。





数日して、先生が、帽子は赤、靴も赤のスタイルで部活に出ていました。「どうしたんですか。」と聞くと、先生のお子さんたちからのプレゼントでした。家族みんなでお祝いをしたそうです。どれくらいうれしかったことでしょう。




また次の日、靴を見ると、ふだんはいている靴でした。「あれ、赤ではないですね。」と言うと、「汚れるからね。」たしかに、グランドは、前日の雨のためにぬかるんでいます。



家族からもらった父への思いのこもっと靴を大切にしています。




還暦ということは、今年度で退職ということです。

元気でそしてたくさんの子どもたちとの思い出を創って3月をむかえてもらいたいです。

明日、かわいいお客さま

2013年06月05日 | Weblog
封筒の机の上に置かれた贈り物
            思いがけない嬉しい手紙






先日、出張から帰ると、職員室の机の上に小学生から2通の手紙が届いていました。見ると、次のような内容でした。




「とてもあつい時期になりましたね。はじめまして。山口小学校三年のKです。

 社会科の学習で今度町たんけんをします。わたしたちは、中学校は全校で何人いるかとかどんな勉強をしているのかきょうみがあります。知りたいことがたくさんあります。それは、ぶかつでなにぶがあるかとか水泳はいつはじまるか聞きたいので中学校に行きたいと思っています。

六月六日(木)の午後二時から見学することはできますか。



 おいそがしいところもうしわけありませんが、よろしくおねがいします。       
                      さようなら
 五月二十日(月)」






となっています。もう一通も同じような内容でした。





この時期、いろんなことに子どもたちは興味を示し、いろんなことを覚え、いろんな知識を吸収していきます。早速その日に、返事を書きました。





「はじめまして。中学校の校長先生です。よく「かったか先生」と言われます。暑くなりましたね。中学校ではせいとたちは、合服(あいふく)を着ています。合服ってなんだか分かりますか。「夏服」(なつふく)と「冬服」(ふゆふく)の間の制服(せいふく)です。



六月六日、みなさんが三光中学校に来てくれるのを、先生たち生徒たちは楽しみにしています。町たんけんとは楽しい勉強ですね。受け持ちの先生は、M先生なのですね。とてもやさしい先生でよかったですね。


校長先生もよくM先生とやきゅうをするんです。スポーツマンのM先生なのですよ。




六月六日の午後は、校長先生はしゅっちょうです。しかし、行くのをやめました。代わりにほかの先生にたのみました。ちょっとだけむりをしました。



それは、Kさんたちが来るのが楽しみだからです。しっかり学校をあんないしたり、お話をしようと思っています。
 気をつけて来て下さい。今からわくわくします。
                   さようなら
 Kさんへ」





と言いつつ、もう明日がやって来る日です。



先生方に「6時間目の授業、小学校3年生が見に行くからね。」と頼みました。こうした小中のそして、地域の中の交流も大切なことだと思っています。

今更ながらの感謝の思い

2013年06月04日 | Weblog
ただ感謝見えない力で支えられ
            信念貫く子どものためと




今日、Kさんが学校の危険な個所の修理に来てくれました。ちょっと金属が飛び出たところがあって、うまく除去してくれました。Kさんとは、かつて野球部を担当したとき、保護者会長としてお世話になった方です。




ほとんどの生徒が野球を中学校から始めました。つまり野球を本格的にできるのは、3年生が引退してからの1年生の夏から3年生の夏までのわずか2年間です。その2年間でチーム作りをしていかなければなりません。



小学校から少年野球で取り組んできている生徒をそろえた中津の強豪チームと互角に渡り合うためには、効率のよい練習と実戦的な練習が必要です。




厳しい練習と選手の間に入ってくれて、クッション的な雰囲気を作ってくれていました。またKさんは、練習環境を整えるために、朝早くか、夜暗くなってから毎日のように、グランドを車できれいに整備してくれていました。おかげで草も生えることがありませんでした。




「あのとき、全部で何万キロ走ったかなあ。」というくらい、徹底したグランド環境を選手たちのためにプレゼントしてくれていました。今でもあの時のことを思い出すと感謝の心でいっぱいになります。



夜の帳が降り、真っ暗なグランドの中、車のライトを照らしながら、車が動いているシーンを今でもくっきりと覚えています。



誰かから賞賛を受けようとかそんな思いではなく、子どもたちのためにという気持ちが強くありました。選手たちにもKさんの思いを練習のあとの話の中でもよく伝えました。

この子どもたちこそが、決勝戦。0-0、延長9回。ツーアウト満塁。ボールカウント、ツースリー。ここから選手がレフト前に劇的なサヨナラヒットを打ち、優勝とともに、県総体出場を決めたチームです。



そんな経験もあったので、できる限り自分も跡を継ぎたいと思い、再度三光中学校に舞い戻ってから、時々ですが、選手たちのためと思い、Kさんのあとを追っています。




広いグランドを回るとおよそ、1時間近くかかります。距離数でいうと、15キロから20キロ近く走ります。失敗したことがあります。ほこりを舞わせながら、車で整備をしていると、「ほこりが・・・。」と近所の方から指摘を受けました。失敗も成功のもと。

だから整備するには、雨が降った次の日がもっとも適しています。ほこりが舞わない日を選んで整備をしています。




やりはじめて思うことがあります。それは、整備の跡がサッカーや野球の部活をして消えているときのうれしさです。整備をして生徒たちがしっかりグランドで躍動した跡がある時は、なんとも言えない満足感があります。



線が残っているときは、もっとがんばってという激励の思いです。これは、野球場のグランドキーパーの方もきっと同じ思いなのでしょうね。総体まであとわずか。悔いの残らない練習をして欲しいです。

雨の中の運動会

2013年06月03日 | Weblog
若人の熱気が詰まる運動会
         はつらつプレーに心打たれる





日曜日の午前中、中津支援学校の運動会に参加をさせてもらいました。土曜日実施の予定でしたが、期待を込めて日曜日に延期。それでも雨は降り止まず、体育館で決行ということになりました。




旧高校の体育館ですので、運動会をするのは問題がないのですが、やっぱり外で行うのと室内で行うのでは雰囲気も違います。残念な気持ちがありますが、そこは生徒たちのはつらつとしたエネルギーで盛り上がりを見せた運動会でした。




今年度、中津支援学校は、分校から本校となりました。特別支援教育の拠点です。



体育館の中は、生徒、保護者、先生方、たくさんの地域の方などで賑わいました。短期間でここまで仕上げるには、生徒も先生たちも大変なことだったと思います。




どの競技も演技も一生懸命に頑張っている様子が伝わってきました。それをしっかりと周りの人たちが生徒一人ひとりをあたたかく包んでいます。




話は少しとびます。朝、あいさつ運動をするために学校の周辺に立っています。




小学生や中学生の成長を感じることができます。急に身長が高くなったり、頼もしい言葉が出てきたり、態度が違ってきたりと子どもたち一人ひとりの成長を見ることができます。何年かやっていると、その小学生たちが中学校に入学してきています。



小学生として見ていた姿と中学生になった様子からまた一回り心身ともに大きくなっていることを感じることが多いです。





昨日、午前の部が終わり、帰ろうとすると、「先生。」とNくんのお母さんに声をかけられました。Nくんは、小学校から、支援学校の中等部に入学しました。Nくんとは、小学校に通っているとき朝のあいさつ運動で3月まで朝会っていました。


そのときとはまた、いちだんと体つきも大きくなっています。



「Nくん。」と声をかけると、手を繋いできました。あたたかな手でした。ただ毎朝あいさつをして声をかけるだけのことでしたが、その延長として月日が経っていてもこうしてつながっていることがとても嬉しく感じました。





この運動会にたくさんのボランティアの高校生がサポートをしていました。三光中学校の卒業生の姿を見ることができました。



優しく声をかけながらふれあいを深めている生徒たちが輝いて見えました。また、同じ三光中学校の卒業生で他の支援学校に勤務している先生も来校していました。運動会に参加して、いろんな感動や感激がありました。






雨の日の体育館での運動会でしたが、熱いエネルギーを感じました。生徒たちの競技を応援したり、また綱引きに参加したりと楽しく過ごすことができ、会場を後にしました。

幸せな再会

2013年06月03日 | Weblog
この出逢いあれから何年経つのだろう
              幸せな縁を大切にしたい


昨日の日曜日、とても嬉しいことがありました。それは、大学時代、付属中学校の教育実習の担当の生徒たち2人と一緒に食事をする機会がありました。



かずゆきくんは、中津で高校の先生をしています。ときどき仕事上で会うことがあります。何度か食事の機会はあったのですが、ドタキャンをしてちょっと残念な思いがありました。



きよみつくんは、中学生の最後に山口県の方に転校して、しばらくは、手紙のやり取りをしていましたが、このところは途絶えていました。しかし最近になって、再び交流をもつチャンスがありました。今は、老人施設の経営に携わっています。




それぞれに社会の一線で大活躍をしています。きよみつくんとは、転校したこともあって教育実習以来の再会です。長い年月が経ったすごい再会です。




今でもあの時の教育実習が、自分の教育の原点だと思っています。わずかな実習の期間でしたが、今に至ってもこうして縁を持てていることを幸せに思います。



当時、かずゆきくんやきよみつくんの生徒は、自分のことを「健先生」呼んでいました・・というより呼ばせていました。今日、会っても当然「健先生」です。そのことがあって、子どもが生まれた時に、つけた名前が「健」です。子どもの名前にも深い思いがあります。




今は、しっかり高校の先生をしていますが、当時のこと。実習が終わってから、かずゆきくんが夕方ふらりとやってきました。聞くと、塾をエスケープしたらしい。どうしようと悩みました。でも再三だったらどうかと思うけれど、ちょっと息抜きかと思い、いろいろと楽しく会話をしました。いろんな楽しいドラマの連続でした。




 今回は、懐かしい再会でした。当時の生徒たちに食事の席から電話をかけました。また帰省した時などに会う約束をしました。楽しみです。

物干し台の家庭菜園

2013年06月02日 | Weblog
梅雨の空輝く雨粒葉から葉へ
          大きくなれよと傘さし眺む





ちょっと、心にオアシスを創ろうと?何となくミニトマトを植えてみました。そのミニトマトはつる性みたいに伸びるというので、プランタに植えたもののネットをどこに張ろうかと思案しました。以前、土地にコンクリートをうつ時、


「ちょっとだけ、畑の区画を残しておいて・・・。」



と注文すると、
「つまらん、つまらん。あんたんことやから、草を伸ばすだけ。あとが大変。」
と頼んだ人に一蹴されました。



確かに。

「心にオアシス」など気まぐれな行動かも知れません。続いたとしても今年だけか・・・。
昨年、ここの土地の部分が完全に川と水路から一気に水が浸入。浸かってしまい、水がひいたあとは、ぎっしりと泥が残りました。子どもたちにも手伝ってもらいながら、泥を撤去していきました。



「今年は、水害に襲われませんように。」
という願いも込めての今までしたこともない奇怪な?行動なのかも知れません。




全部、コンクリートなので、支柱をたてるところもありません。あるもので、網をどう張ったらいいか思案しました。裏から竹を持ってきて立てかけても、安定しません。いい方法がありました。




洗濯物干しざお。物干し台の下のコンクリートが重い。少しずつずらしながら、プランタを置いているところに持ってきました。物干しざおを固定して、そこから網を下に降ろしました。これならいけます。




あと少し他のつる性の苗があったので、今度はその物干しの台から別のさおを伸ばしました。そして網を張りました。



コンクリートの灰色だけだったら、何となく味気ないのですが、ここがグリーンに変わることを夢見ています。
 通る人が、
「ちゃんと水やらんとね。」




しっかりと、朝晩、今のところやっています。楽しみが一つ増えました。




梅雨に入り、苗も生き生きとしています。当然草もバリバリ生えてきています。塀の向こうは栗と梅を植えていますが、草だらけ。今日の午後は、草刈機で一気に刈ろうと思います。

清少納言のエッセイ集

2013年06月01日 | Weblog
学び舎で遠い昔をはせしのぶ       
         君が想いを照れつつ語る






一昨日は、校内研究会でした。国語科の先生が授業をしました。古典「枕草子」の単元でした。古典であったけれど、生徒たちはしっかりと学習を深めていました。



「枕草子」は今で言う「エッセイ集」です。このエッセイ集の中に清少納言のいろんな思いが詰まっています。また清少納言は、百人一首の句の


「よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ」



を創っています。



31音の中に清少納言の思いを伝えています。「枕草子」の第一段覚えていますか。かつて古典の時間に習って懐かしい思いがします。





春はあけぼの
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。



夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。




秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。




冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。






(現代語訳)
春は、あけぼのの頃がよい。だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。



夏は、夜がよい。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛びかっているのがよい。


一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。


秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。

日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、完全にいいようがない。



冬は、朝早い頃がよい。雪が降った時はいうまでもない。霜がとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い時に、火を急いで熾して、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。昼になって、寒さがゆるくなってくる頃には、火桶の火も、白い灰が多くなってしまい、よい感じがしない。







古語で書かれていると、なんとなく難しい表現のような気がしますが、現代語訳で見ると、書かれている内容は、「なるほど・・・」と思いが一致します。生徒たちに「自分の体験と重ね合わせて感想を伝えて下さい。」という授業を展開しました。



思いを綴っているエッセイなので、生徒たちも「枕草子」の思いを汲みいろんな編から感想を書いていました。


生徒たちが少し照れながら発表をしました。



「祖父は助からないかも知れないと病院の先生から言わました。しかし、手術を受けて祖父は頑張りました。今も病気と闘っていますが、これからも長生きをしてほしいです。」




「サッカーを見ているとき、相手の選手が倒れました。そのとき、敵のチームの選手が故意にボールを外に出して倒れた選手に寄り添っていったシーンを見て感動した。」




などと、またふだんの学校生活の中では感じることのできなかった生徒の優しさや感性にふれることができ、感動をしました。





この授業の前日も、生徒の会話の中で心打つものがありました。いろんな体験をしながら、生徒たちはしっかりと心豊かな青春期を迎えています。