果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

Ode To The Lemonの和訳

2016年09月22日 17時22分51秒 | 日記・エッセイ・コラム
毎日慌ただしく過ぎていく。
台風によって時間を浪費させられているからだ。
水不足から一転、雨を恨めしく思う天候が続く。
そんな中、レモンライフ研究家として
以前から気になっていたノーベル文学賞を受賞した
パブロ・ネルーダ(1904~1973)の「Ode To The Lemon」
ネット上で和訳を捜すのだが見つからない。
詩集を借りてみたが、その詩は載っていない。
仕方なしに自分が訳してみることに。
失礼だとは思いながら・・・。(間違っていたら教えてください!)

☆レモンの詩

レモンの花の内なるものは 解き放された
月明かりの下で
鞭で打たれた愛と飽くなき本質よ
私は香りでずぶ濡れにされた
黄色に見えるレモンの木が現れる
レモンの実が落下する
黄色いレモンがちりばめられた木のプラネタリウムから

繊細なその実
レモンの木はまるで
光と野蛮な黄金が揺れている湾の中の大きなバザール
私たちは不思議さを半々にする
そして酸っぱさの固まりが縁まで溢れる
星をちりばめられたような断面
創造物はそれ自体がオリジナルジュース
単純化できず変えることのできない生命
だから新鮮さはレモンの中に生き続ける
皮の部分の甘い香りがする部屋の中で
その紡錘形のプロポーションは難解さと辛辣さをともなう

カットされたレモン
ナイフは小さな大聖堂を残す
目には思いもよらない壁の小部屋
それは少し酸っぱい窓を開き光を入れる
滴の表面のトパーズ
祭壇
芳香のファサード

だから手に持ったままのカットレモンは
木皿の上にのった世界の半分
あなたが絞ると宇宙の黄金があふれ出す
不思議な黄色のカップ
乳房の突起は地球に良い香りを移し
一つの閃光は結実をもたらした
惑星の小さな砲火へと
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