遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

食べ物が出てくるお話

2011-01-02 22:37:27 | ブックリスト
小説の中に食事場面が出来てくるのがやたら好きだ。
きっと食い意地がはってるんだろう。
「私、いやしいんだ。」と思っていたので
黙っていたがどうやら最近「それは健全なこと。」という
シグナルを受け取ったので

村上春樹の中に出てくる主人公がやたら男なのに
手際よく朝食や食事の準備をするのがいい。
詳しくはたつるんの「もういちど村上春樹にご用心」に
書いてあった。
だれかこの料理はこの小説のこの部分に出ていて
レシピ(2人分くらいの)と出来上がりの写真なんか
載せてムック本で出版してくれないかな?
飯島奈美さんなんかが監修してくれて。

昔そんな本があった。

作者は違えど 田辺聖子

「田辺聖子の味三昧」

この人も本当においしそうに物を食べている
所を書いてくれる。
まさに湯気がでそうな描写がうまかった。
みみゅうのうどんすきなんて田辺さんの小説で
知ってわざわざ食べにいったなー。
特に恋人同士が食べる場面でその間柄がすぐに
解かる。

供に食べるって本当に大事

一番好きな絵本作家~赤羽末吉

2011-01-02 21:58:56 | ブックリスト
子どもができて一番の儲けものは
絵本の世界と出会ったことだと言っても過言ではない。

いずれ絵本のことをまとめてブログに書きたいなーと
ぼんやり思っていた。
子どもも大きくなってかつて毎夜絵本を読み聞かせし
私の方が先に寝てしまうことの方が多かったのも
遠い昔。

これも「ほんの花束」で見つけた画集

「赤羽末吉の絵本」




最初の代表作「かさじぞう」







なんとも味のある「お月さん舟でおでかけなされ」なんて
何度読んだだろう。不思議な世界を和紙の貼り絵で
表現されている。

そして小学校の教科書にも載った
「スーホーの白い馬」     




子どもが習う前に
絵本で読んでいても最後には必ず涙声になっていた。
壮大な画面はやはり若い時に満州大陸で暮らしていた
経験から。そして戦後の大変な中で家族を連れて
引き上げてきた。絵筆を腰に巻き
「鳥毛立女屏風図」の写し絵を腹に巻き。

生死の境を自分の力で生き抜いてきて
スケールの大きな風景の中で生活してきた人は大きい。
佐野洋子にも通じるおおらかさだ。

絵巻物のような「だいくとおにろく」

本当に怖い「くわず女房」

あげるときりがないが我が家の本棚にもたくさん並んでいる。



保育園で見つけた。「おおきなおおきなおいも」




なんて楽しい素敵な発想なんだろう。
こんな絵本も作りはるんだ。

このおおらかさ。子どもに対する温かいまなざし。
品の良さ。斬新さ。誰にもまねができない個性。
すごい綿密な取材とスケッチと何度も作り直す
小下絵の積み上げで作りあげられていったというのが
解かる。
それも50代からのアメリカ大使館に勤めながらの
絵本作家活動の開始。すごい人やなー。
きっと物事を俯瞰できてしかも綿密に段取りを
立てられる人だから仕事でもいい仕事してはったんだろう。

25年くらい前に守口の京阪百貨店で原画展が開催されていた。
そこで観た原画のすごさは今でも脳裏に焼きついている。
原画はまとめていわさきちひろ美術館に寄贈された
ようなのでいずれまたどこかで観る機会を楽しみにしている。

美しいこと~赤木明登

2011-01-02 21:31:40 | ブックリスト
漆ということで年末
これも生協「本の花束」で紹介されていた本

漆の塗師の赤木明登さんがものをつくる人15人との
対話集をまとめた本

「美しいこと」
                     



最近美術館にも行けてないしせめて
美しい物に本の中でも出会いたい。
と思って購入。

私が知っているのは料理研究家の米沢亜衣さんくらいだったけど
読んでみた。

ものづくりに真摯に関わる15人の人たち。
とうてい私にはまねのできない生き方だなー。

その中で塗師など伝統工芸の師匠に弟子入りをしたときに
何を考えて制作していたかとかつての弟子に質問したときに
「何にも考えてなかった。師匠が考えていることを
ひたすら考えていた。」という答えがあった。
そうかいずれ独立していく人だから自分の作風なんかを
追求したいだろうにそうじゃなくてその間はひたすら
師匠ならこうするだろうという事ばかりを考えていたそうだ。
少し新鮮だった。

漆の器に興味があったのでその後、本屋で
「毎日つかう漆のうつわ」という赤木さんと
料理コーディネーターの高橋みどりさんの対談で
まさに漆の器入門書。



                       




まだ全部読んでないけれど
漆の制作過程なんかが大橋歩さんのカットなどで紹介
され輪島の街の漆関係のお店なども詳細に紹介されていて
楽しい本。
もう、よだれが出そうなくらい素敵な器や
デーブルセッティングの写真が満載で、、。

器と言えば陶器。
ダンナが買ってきたルゥーシー・リィーのかつて
日本で開催された展覧会の図録復刻版。








NHKの日曜美術館で放映されていたのを見た
けれど三宅一生がルゥーシーの陶器と出会って
実現された展覧会だそうだ。
もう、最初から最後まですごい作品で圧倒される
写真の連続だった。当たり前だけどどの作品も
品と個性と奥行きがある。作った人の人柄が出る。
さっきの弟子の話だけれど
ルゥーシーはウィーン生まれで
イギリスに渡って工房を開いた時
バーナード・リーチに教えを請うたようだ。
でも1年間しかもたなかったそうだ。
まれに見る神に選ばれし天才だったのだろう。
後日、リーチも彼女の個性を認めている。


物を作るって怖い。
どんな饒舌な言葉より本人を物語る。

正月支度~器

2011-01-02 11:59:54 | 美しい物
昨年取り皿が足りないと感じたので
今年は思い切って本漆の取り椀を購入。
これも生協通信販売。
重箱もそう。

一昨年暮れ、○神百貨店で漆椀を購入した際
私は始めて知ったのです。
最近の漆椀って木屑を樹脂で固めて漆をかけて
あるんだ!!
本体は木屑。あの電動いとのこを使用して
大量に出るあのやっかいなあの物。
ときどき目を離すと生徒がボンドで固めて
なにやら怪しい物を作っている。
それが本体? 

木をくりぬいた一体型ではないの?

それはいかんやろ!
口に当たる物が樹脂では。
塗料もポリフェノール樹脂ってのもあるわな。
樹脂で固めたお椀に漆が施してある物は
格段とお求め安いお値段になっております。ハイ。

で、探しました。そこそこの大降りの木材の材料の
漆椀を。3つ買って普段使いにしていたら一つ
扱いをそう変えていないのにもかかわらず
底からふつふつとした音と供に漆がはげてくるの。
(無精者の私ですが決して漆椀を食洗器にかけるような
無体なことはしておりません。ハイ)

うーむ。
幸い、生協物はお値段の割りに物は確か。
重箱も3年目に入りますが、使い込むほどに
色が出ると言われている本溜という塗りで
いい感じになってきてます。

今回購入した桂材、本漆の小ぶりの取り椀と
とても良くマッチしてました。

半月盆に洋物のガラス皿、漆椀といった
取り合わせでセッティングしてみました。





              



正月支度~御節

2011-01-02 11:37:13 | 料理
29日から買い物して、御節をそろそろ作り始める。

今年はミセス12月号真ん中綴りの付録
オーソドックスな御節の作り方参考。

材料は黒豆、数の子、栗ペースト、栗の甘露煮
冷凍伊達巻、かまぼこ生協で調達
栗きんとんなんて私興味ないので
ぼーとしてたら栗きんとんってきんとんの
部分サツマイモなのね@とさん。
私キントンの部分も栗ペーストでしちゃったわ。
でも食べたら上質なモンブランのようなお味。
あくまでも辛党な私。休みに入るといっそう甘い
物に興味を失う体質。まさに猫に小判。豚に真珠。
kayorinにあんこ。ま、いいか。おいしいから。

昨年のノートのメモを参考に今回は棒鱈は無し。

ごまめ(田作り)は実家から調達。
昔から小魚にも興味が持たなかった私。
興味の持てないものは全て外部調達。

初めて挑戦した紅白膾もしゃきしゃきしてたし
(きっと塩が足りなかった。反省)
29日にスーパーで調達したごぼうが硬くて
たたきごぼうが硬かった。(反省)
あくまでも材料の不備のせいにする。

ハム2種は購入。かもの燻製は実家で「中国製やけど
あげる。」ともらい、ローストビーフは自家製。
これは何度も作っているのでおいしくできました。

29日からしかけた丹波産の黒豆は昨年の水っぽいと
いう反省の元に同じ過ちは繰りかえさじと
水を3分の2に押さえ(ルクルーゼの鍋は水分が飛ばない)
じっくり煮たら半分の時間で
「まあ、あんたこんなに立派に大きゅうなって」という
くらいぷっくら膨らんだ。
実家の母が言うのには「煮上がるまで蓋あけたらあかん。」
でもそれってどうやってあくを取るのよ?
「見るなの鍋」の教えを守り、最小限にあく取りをした結果。
最後に少し鍋のふたをずらし水分を飛ばしたので柔らかさ、味加減ほどよく
仕上がった。(あくまで辛党の私の味加減ですが)


で、31日にお重に詰めたらなんとかかっこがついた。
でも田作りを入れ忘れるという失態を演じた。






正月支度~お花

2011-01-02 11:18:42 | インテリア
30日は大掃除とお飾り。

年末休み3日でなんとかかっこ着けようと
思うと大変だ。段取りをノートなどに書き付けて
動くが「間にあわなかったらどうしよう!」と
心臓がバクバクする。

「一夜飾りはダメ!」という昔ながらの教えが
三つ子の魂百までと言った感じで刷り込まれているので
なんとか水周り、玄関とリビングの棚を掃除する。
ついでに靴箱のいらない靴も整理。
娘が買った先のとんがったエナメルブーツ、
昔サッカー、今ワンゲルの息子のサッカーシューズなど
ここ1年履いてないものや痛みの激しい物はさっさと
処分。すでに最後のごみ収集は終了しているので
正月を迎えるのに庭は廃棄処分のごみの山。

今年のお花は若松と葉牡丹と庭に咲いている
南天の実。

           


玄関のニッチには取っておいたゼリーカップを
並べて南天のオンパレード


 


花器は全てガラス。

ダンナは31日に障子の張替えを決行するそうだ。
ご苦労!

正月支度~○○堂の和菓子

2011-01-02 11:03:32 | 日々のあれこれ
年もあらたまって早二日。

お正月準備もブログの載せる暇もなく、
ばたばたと年末、元旦と過ぎていきました。

我が家はここ3年ほどダンナの親族が集まる。
総勢8人なのでなんとか狭いオープンキッチン(聞こえはいいが
ただの台所)で御節を祝う。

準備はそれなりに、、、。
29日にダンナが朝9時15分に並びに行って買ってきて
くれた某有名和菓子店(なんでもテレビで伸介が宣伝してやたら人が来るように
なったといわれている)今年はなんと誰も並んでいない。
どうやら電話予約を受け付けるようになったようだ。
それでも10時開店と供に15人くらい並んだようだ。
地元ではフルーツ餅御殿と読んでいる。
これが例のフルーツ餅



4個入りか6個入りになっていて種類は苺、メロン、柿、パイナップル
りんご(?あったかな?)、梨など何種類かあるが客は選べない。
例えばメロンが好きでも6個いっぺんにという大人買いはここでは
ご法度である。冷蔵庫に入れれば3日くらいは持つ。
元旦の花びら餅はここでは買えなかったのだ。あとで叶○寿庵へ
買いに行く。小ぶりで軸の所に普通はごぼうなのだがここのは
ごぼうと金時にんじんの砂糖漬けが紅白に挟んである。

私実は全く和菓子に興味はない。
でも暮れにフルーツ餅を買うのと花びら餅を
用意するのは慣わしにようになってしまった。
そう、お正月支度っていう雰囲気が好きなのね。