遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

奇跡の復活

2012-02-05 16:50:06 | 美術
今日の朝、9時からのNHKテレビ
日曜美術館光琳の「紅白梅図屏風」の復元を特集していた。


          


森山知己さんという日本画家に
依頼して江戸時代の技法で紅白梅図を復元したのだ。


      


電子顕微鏡で中央の川面の水流がいかに描かれたかの
検証









私は授業でこの絵の文様は渋紙を切って型紙を
使った黒くしたと説明していた。
それが今までの定説だったらしい。

今回川全体にとても薄い銀箔を押して
その上にドウサで川の模様を描き
残った部分に硫黄の粉をまぶして
銀を黒化させたものだというのだ。

ドウサ、これも日本画をやっていたものにしか
解からない言葉の響き
いわゆる薄い膠液に明礬を少し入れた物だ。
膠で試したり豆汁で試したりしてみたが
やはりドウサが一番きれいにエッジが出たようだ。

気の遠くなるような薄い銀箔を根をつめて張っていく。
おまけに背景は金泊。画面全体が箔なのだ。
しかも私が使ったような分厚いやつではなく、
とてもとても薄い扱いにくい箔だ。

最後に白梅と紅梅を左右にたらしこみの技法で
描いて見事に江戸時代の紅白梅図が現代によみがえった。

見ていて不覚にも涙が出た。
どんなに気を使って作業をしたか、
どんなに大変だったかが何となく伝わってきたからだ。
それとなんて斬新ななんてモダンな画面なんだろう!
300年も前にこんな切り口の絵画が存在したなんて
日本人はえらい!
尾形光琳はやはり天才だった。

森山さんが水流を筆で描くところでおっしゃっていたが
実際の水を見てスケッチしているだけでは描けない。
やはりその勢いがいるそうだ。
下描きをしたり、型紙を用いて描いてはその勢いは出ないとのこと。

自然に眼を凝らしその水流の文様を感じとり
それを画面に再現できる。
そのことに感動した。

いい物を見せてもらった。

来週日曜日夜8時から再放送。
是非ご覧あれ!


日本酒の一日

2012-02-05 13:46:59 | 旅行
久しぶりに寒くはあるがきりっと晴れた休日
昨日、久しぶりに伏見桃山に赴く

カッパカントリー 醸造所見学会
及び色々なお酒をお料理とともにいただくという
企画に参加

送人数は60人足らず

4班に分かれて自由移動による
見学及び利き酒大会

私たちはC班
最初は御香宮の御香水をいただく
寒いのに水の方がぬるい
この神社の湧き水をいただいた人が
病が治ったということで
清和天皇がお認めになったとか、、、。


酒蔵の街中をぶらぶらして
         






懐かしい中書島近辺の疎水沿いの
酒蔵へ
ここは大学時代にスケッチで
通った思い出の場所


                





はじっこに長建寺という小さなお寺が
あった。
 
向かいには酒蔵の白い土蔵の壁が
そこをスケッチしたっけ、、、。


時間切れでカッパカントリーで




まず、五種類の利き酒
名前を当てるのだが
口に含んで吐くとといいと
言われたがなんだかもったいない気が
して飲んでいるうちに
どの酒がどれやらわからないように
なってしまいました。

次は大吟醸を作っているという
醸造場所の見学
めったに見られない杜氏の世界
やはり冬場にしかしないということ。
(当たり前か?!)
外と同じくらい寒い酒蔵へ
まさに生き物のように麹がぶつくさ
言っていた。

そこで出来立てのお酒もいただくが
もういけない酔いが回ってくる。

次にパワーポイントを使っての
お酒ができるまでのお勉強
伏見が灘に続いて日本第二の
酒どころだとは知らなかった。
西日本はお酒造りが盛んなんや。

京都の地下に水瓶が潜んでいるとは
しらなんだ。
灘や男酒
伏見は女酒
これはどこかで聞いたことがある。

やっと2時過ぎから酒盛り


                  



                      

料理は少量だが
熱々のがともされる。
これがうれしい。
こんなに揚げたてのてんぷらをお店で
いただいたのは久しぶり。

酒のビールから始まって
                 



大吟醸



や間酒やら

古酒やら
          




大吟醸やらいただく。
おまけに
日本酒ハイボールやゆず酒ハイボールまで




いやいい具合に酔っ払って帰りました。