今日の朝、9時からのNHKテレビ
日曜美術館光琳の「紅白梅図屏風」の復元を特集していた。
森山知己さんという日本画家に
依頼して江戸時代の技法で紅白梅図を復元したのだ。
電子顕微鏡で中央の川面の水流がいかに描かれたかの
検証
私は授業でこの絵の文様は渋紙を切って型紙を
使った黒くしたと説明していた。
それが今までの定説だったらしい。
今回川全体にとても薄い銀箔を押して
その上にドウサで川の模様を描き
残った部分に硫黄の粉をまぶして
銀を黒化させたものだというのだ。
ドウサ、これも日本画をやっていたものにしか
解からない言葉の響き
いわゆる薄い膠液に明礬を少し入れた物だ。
膠で試したり豆汁で試したりしてみたが
やはりドウサが一番きれいにエッジが出たようだ。
気の遠くなるような薄い銀箔を根をつめて張っていく。
おまけに背景は金泊。画面全体が箔なのだ。
しかも私が使ったような分厚いやつではなく、
とてもとても薄い扱いにくい箔だ。
最後に白梅と紅梅を左右にたらしこみの技法で
描いて見事に江戸時代の紅白梅図が現代によみがえった。
見ていて不覚にも涙が出た。
どんなに気を使って作業をしたか、
どんなに大変だったかが何となく伝わってきたからだ。
それとなんて斬新ななんてモダンな画面なんだろう!
300年も前にこんな切り口の絵画が存在したなんて
日本人はえらい!
尾形光琳はやはり天才だった。
森山さんが水流を筆で描くところでおっしゃっていたが
実際の水を見てスケッチしているだけでは描けない。
やはりその勢いがいるそうだ。
下描きをしたり、型紙を用いて描いてはその勢いは出ないとのこと。
自然に眼を凝らしその水流の文様を感じとり
それを画面に再現できる。
そのことに感動した。
いい物を見せてもらった。
来週日曜日夜8時から再放送。
是非ご覧あれ!
日曜美術館光琳の「紅白梅図屏風」の復元を特集していた。
森山知己さんという日本画家に
依頼して江戸時代の技法で紅白梅図を復元したのだ。
電子顕微鏡で中央の川面の水流がいかに描かれたかの
検証
私は授業でこの絵の文様は渋紙を切って型紙を
使った黒くしたと説明していた。
それが今までの定説だったらしい。
今回川全体にとても薄い銀箔を押して
その上にドウサで川の模様を描き
残った部分に硫黄の粉をまぶして
銀を黒化させたものだというのだ。
ドウサ、これも日本画をやっていたものにしか
解からない言葉の響き
いわゆる薄い膠液に明礬を少し入れた物だ。
膠で試したり豆汁で試したりしてみたが
やはりドウサが一番きれいにエッジが出たようだ。
気の遠くなるような薄い銀箔を根をつめて張っていく。
おまけに背景は金泊。画面全体が箔なのだ。
しかも私が使ったような分厚いやつではなく、
とてもとても薄い扱いにくい箔だ。
最後に白梅と紅梅を左右にたらしこみの技法で
描いて見事に江戸時代の紅白梅図が現代によみがえった。
見ていて不覚にも涙が出た。
どんなに気を使って作業をしたか、
どんなに大変だったかが何となく伝わってきたからだ。
それとなんて斬新ななんてモダンな画面なんだろう!
300年も前にこんな切り口の絵画が存在したなんて
日本人はえらい!
尾形光琳はやはり天才だった。
森山さんが水流を筆で描くところでおっしゃっていたが
実際の水を見てスケッチしているだけでは描けない。
やはりその勢いがいるそうだ。
下描きをしたり、型紙を用いて描いてはその勢いは出ないとのこと。
自然に眼を凝らしその水流の文様を感じとり
それを画面に再現できる。
そのことに感動した。
いい物を見せてもらった。
来週日曜日夜8時から再放送。
是非ご覧あれ!