遊びをせんとや

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男のドラマ

2012-05-28 20:11:57 | 舞台、映画、DVD
珍しくテレビの話

ほとんどテレビを観ない
私一人だったらほとんどスイッチを入れない。

でも家人が起きてきたら朝否応なく時計代わりに
テレビのスイッチを入れる。

できたら日々テレビの雑音とは無縁の
静かな毎日をおくりたいと思っている。

でもこんな私でも連続で見てるテレビドラマが
週に2本ある。

1本はNHK大河ドラマ「清盛」

これはプロデューサーが偉いというか
NHKが太っ腹というか
俳優陣がすごい。かつての大河の
主役級が私がわかっているだけでも

上川降也
山本耕史
中村梅雀
中井貴一

とそろっている。
で、ここで一番いいと思うのは
阿部サダオの信西

                    



この童顔の男が知性を併せ持つ一筋縄ではいかない
黒幕をうまく演じていると思う。
もう一人は後白河天皇の松田翔太
雅でエキセントリックで不気味でいい。

                 


歴史上のファンである西行の
藤木直人(私はこの人の良さはちっともわからない)
はちとイメージが違ったが。

こう並べてみても錚々たるメンバーである。

脚本は筋立てはこの時代面白くないはずがなく
源平入りみだられての波乱万丈
下剋上の世の中の始まりなのだから
当然時代のジェットコースター状態

もう一人加藤浩次演じる兎丸


   



この人がいい
突然ドラマ世界が「ワンピース」になる
重層的なおもしろさがある。

昔、西谷祥子の漫画で「飛んでゆく雲」という
この時代を描いた名作があった。





子ども心に夢中に読んだ覚えがある。
あれは漫画源平合戦だった。
今、ネットで検索すると
月刊セブンティーンに2か月かけて
連載したとある。1971年である。(古ー!40年前)

あのどちらかというとわけのわからない
歴史のグレーゾーンのような室町時代を挟んで
個人の腕力と知力で成り上がっていけた
戦国時代とこの時代は歴史ドラマの双エポックだと思う。

で主役の松井ケンイチはどうかというと
これは脚本のダイアローグのまずさだと思う。
まあ生かされていないかな?


                         


脚本は決してまずいわけではなく
ストーリーやエピソードはまずまずいい。
でもダイアローグがやたら紋切型なのだ。
これが「江」「篤姫」との大きな違いかな?

不評の片栗粉画面も長すぎたが
きっと後半の絢爛豪華場面との
対比を考えてのことかな?とは
思うが、、、。

まあ近年珍しい男のドラマ
でも大河でよかった。
他の局ならとっくに打ち切りだろうな。


もう1本 火曜の夜に楽しみなのが
堺 雅人主演の「リーガル・ハイ」


                     




役者堺 雅人の本領発揮というか
何にでもなるというか何でもできるというか
カメレオン役者

よく動く顔の表情と身体
まくし立てるセリフ
毎回「ゴッド・ファーザー」だったり
金田耕一助の「犬神家の一族」だったり
アメリカ弁護士ドラマの「アリー・マイラブ」だったりと
ほんの少しのパロディの隠し味が施されている。

そしてドラマに+アルファを与えているのは
私の趣味にぴったりのレトロな感じの
主役古美門弁護士事務所の室内インテリア
と使用人里見浩太郎演じる服部さんが
作るお料理
それをみるだけでもうきうき。

フジテレビの公式サイトにはやっぱり
「今週の服部レシピ」とか
「古美門邸見取り図やビジュアルコーナー」がある。

週のスタートに少しのストレス発散になる
なかなか小粋なエンターテイメントです。

というわけで週に2日はテレビドラマです。