経営コンサルタントへの道

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■【あたりまえ経営のすすめ】1-3-47 【心 de 経営】 【組織で動く】 「組織で動く」ということの本質と実践自社の現状を自己認識していただく C722

2022-07-22 11:12:12 | 【心 de 経営】 あたりまえ経営のすすめ1 経営編

■【あたりまえ経営のすすめ】1-47 【心 de 経営】 【組織で動く】 「組織で動く」ということの本質と実践自社の現状を自己認識していただく C722

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 それが露呈したのが、東日本大震災の福島原発事故ではないでしょうか。

 その対応においても、事後対応においても、専門家と言われる人達な何もできず、口を閉ざしてしまっだではないですか。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 40年余の経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■ 1-47 「組織で動く」ということの本質と実践自社の現状を自己認識していただく C722

 「組織で動く」ことの基本は、社員一人一人が、経営計画や年度方針など、目標とすべき事項が明確で、その目標に向かって、全社員が一丸となって行動していくことです。これは、経営管理の基本ですので、いまさら私がお話しするほどの内容ではないと、大半の読者がお考えでしょう。

 いかに立派な企業で、組織的に業務遂行をしていても、その実態を精査してみますと、「基本重視」「あたり前のことをあたり前にする」という、ビジネスパーソンなら誰もがご存知のことが根底にあるのです。

 では、なぜ、業績の良い企業もあれば、そうでない企業もあるのでしょうか。それは、これらの基本的なことがキチンと、組織としてなされているかどうかの違いです。けっして、経営技術に大きな差があるわけではないのです。

 このことを、多くの人が忘れてしまい、それを軽視し、その様なことを見聞きしますと、「そんな、誰でもが知っていることを、なんで、いまさら言うのか」とおっしゃいます。

 しかし、それが、企業間格差を生む原因なのです。優良企業ほど、基本を重視し、あたり前のことをあたり前にやる、地道な努力をしているのです。

 では、その実践法は、何でしょうか?

 これも、ビジネスパーソンだけではなく、学生さんや子供さんでもご存知の「PDCA」なのです。PDCAが組織で動く基本であることを再認識するか否か、その認識度合いがどの程度強いかが、「運命の分かれ道」なのです。

 PDCAをキチンと回していく基本が「共通目標・共通認識・共通行動(3CAs)」であり、それを持続的に行う方法なのです。これが効果的にできるようになったら、その応用篇にステップアップしたり、その企業独自の経営管理法を採ったりすることにより、ならなる成長に繋げて行くことができるのです。

 ご参考のために、企業等に社員が、「組織で動く」という概念を躰で覚えるように定着させるときに用いる、私が所属している日本で最古の団体、日本経営士協会流の図を挿入しておきます。

 この両者の考えをもとに、トップは、役員会等の会議体の決定や社員の声に耳を貸し、基本方針や計画を策定し、トップから命を受けた役員等はそれに基づく実行計画を、「共通目標・共通認識・共通行動」に基づき策定し、トップの承認を受けて実行に移します。実行においては、PDCAを基本にし、報連相等コミュニケーションがスムーズに運ぶようにします。


 ちなみに、日本経営士協会における「組織で動く」ということは、下記のように表現されています。

 全体最適を目したトップの基本方針を
 温かい管理による、正しいリーダーシップの下で
 最適手段で3CAs+PDCAのスパイラルアップにより
 蓄積した知恵を共業・共用・共育に活かして成長する

 また、日本経営士協会における「組織で動く」ということは、下記のようにも具体策が記述されています。

 トップの基本方針に基づき、理事・役員・管理職等は、その方針の実現のための具体策を策定し、当事者意識を強く持って、基本方針を実現する
 基本方針・計画を共通認識し、共通理解の下、ベクトルを揃えて一丸となって活動(共通行動)
 ものさし思考・複々線思考を持ち、複合型PDCAを正しく理解し、それを実践しながらスパイラルアップしてゆく
 互いに相手を尊重し、一人一人の個人の立場や考え方、経験に固執せず、柔軟性ある発想ができる品格ある人で構成
 事実・見聞情報・個別意見等を区別し、複数の情報源でウラを取り、論理思考を用いて、部分最適ではなく、全体最適を目指す正確性の高い判断ができる
 共業・共用・共育を通し、多くの知識・情報に基づく経験から生じる知恵を蓄積し、個の財産を組織の財産として活用
 目的に応じた最適手段(設備・ツール)で定着させ、成長させる

 ご参考にして下さると幸いです。

 

 

【あたりまえ経営のすすめ】 自社の現状を自己認識していただく GLCN13-36-A524


「あたり前のことがあたり前にできる」ことの重要性を理解できていても、どのように進めたら良いのかわからないことが多いです。


40年余の経営コンサルティング経験をもとに、やさしくご紹介します。


コンサルタントなど経営の専門家として、経営者・管理職の皆様に、自社の実状をキチンと理解していただくにはどうしたらよいのかをテーマにしています。

https://youtu.be/YQ2t3oYptE8 8分 ← 映像視聴

 

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