【カシャリ!ひとり旅】 福島 吾妻連峰を借景に池泉廻遊式日本庭園「浄楽園」を巡る
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。
写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。
何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・
他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。
■■ 福島県福島市 温泉と果物の街
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/
■ 地理
福島市は、福島県の北東部に位置し、猪苗代湖から北東へ約50km、東京から北へ約260kmのところに位置しています。
福島県中通りの北部に位置する市で、県庁所在地であり、中核市に指定されています。
西側の奥羽山脈と東側の阿武隈高地に挟まれた福島盆地の南西部分とその周辺の山岳・丘陵地域が主な市域です。市内からは西に吾妻連峰を、南西に安達太良山を仰ぐことができます。
北流する阿武隈川を中心に福島盆地を形成していていて、奥羽山脈を源とする摺上川、松川、荒川等がそれぞれ市西部に扇状地をつくりながら東流し阿武隈川に注いでいます。
福島市は日本海側と太平洋側の中間の気候であり、夏と冬で気温差の激しい盆地特有の内陸性気候の特徴を示しています。
■ 歴史
江戸時代以前より、福島城(杉妻城、大仏城)の城下町として町並みを形成してきました。福島藩時代には、幕府直轄領、本多家(徳川四天王本多忠勝の一族)、堀田家(老中を多く輩出した家)と藩主が変わりました。
江戸中期になると徳川将軍家との関係が深い重昌流板倉家が治めることになり、福島藩は会津藩に次ぐ石高を有しました。
■ 産業
明治以降の福島は蚕種、生糸、織物の集散地として栄え、日本銀行の支店を函館に続き東日本で2番目(全国7番目)に開設しました。
1990年代には、東北新幹線と山形新幹線が福島駅で分岐することになり、また2020年代には東北自動車道と東北中央自動車道が交わるという、交通の要所でもあります。
第一次産業の面では、福島県内第1位の農業産出額です。特に全国有数の収穫量を誇る桃をはじめ、梨など果樹の栽培が盛んで「果物王国」の異名を持っています。
観光の面では山の名所が点在し、個性ある温泉街を複数抱えています。東北地方唯一のJRA福島競馬場を有し、経済面で寄与しています。
日本一の大きいわらじを担ぐ祭事の信夫三山暁まいり(わらじまつり)が有名です。
山の名所としては、国立公園にも指定を受けている浄土平から福島のシンボルともいえる吾妻小富士のお鉢巡りがあります。市街地からほど近くで福島盆地を見渡せる信夫山や、花見の名所でもあり「福島に桃源郷あり」とも唄われる花見山公園もあります。
福島市内に代表的な温泉街が3か所あります。その代表が、ヤマトタケルが残る古い歴史を有する古湯である飯坂温泉です。また、全国有数の高濃度硫黄泉で知られる高湯温泉、伝統工芸品のこけし発祥地として有名な土湯温泉があります。
令和初期の時点で福島市で唯一の名誉市民であり、昭和時代に数多くの行進曲、応援歌、校歌を手掛けた作曲家である古関裕而の出身地としても知られています。
■ アクセス
【東北新幹線】東京から:1時間32分 仙台から:25分
【山形新幹線】山形から:1時間
【東北自動車道】浦和ICから福島西ICまで:3時間
■ 「浄楽園」 吾妻連峰を借景に池泉廻遊式日本庭園
福島市街地から、車で20分ほどの所に位置します。
福島県の名峰・吾妻連峰の四季を背景にした室町時代の趣をもつ池泉廻遊式庭園です。
約2万5千平方メートルの広大な敷地に赤松、五葉松、さくらなどの樹木とあやめ、睡蓮、石楠花など花々にいろいろな形状の石を主体にした庭園です。
野鳥の声を聞きながら、四季折々の花を鑑賞できます。
〒960-2151 福島県福島市桜本字荒神38(アクセス)
TEL 024-591-1304
◆開園期間 3月20日(年により異なる)~11月30日 (※開園期間中は無休)
◆開園時間 9:00~17:00(10月以降は16:30)
◆入場料 大人 500円 団体割引(20名様以上)450円 子供及び障害者 250円
アクセス
バス:JR福島駅西口バスターミナルより
→福島交通(水保・土船行き)→原の町下車→徒歩10分
→福島交通(高湯・上姥堂行き)→中谷地下車→徒歩15分
車 :東北自動車道 福島西ICから約15分
国道115号線を土湯方面へ、フルーツラインを右へ入り進行方向左側
看板を目印においでください。
遠くに、雪をかぶる吾妻連峰を背景に、福島を代表するももの花、
それにアクセントを付けているのがレンギョウです。
浄楽園には、福島西ICから車で約15分で行けます。
国道115号線を土湯方面へ向かい、フルーツラインを右折しますと
進行方向左側に浄楽園を示す看板があります。
浄楽園の案内板に従って道を折れますと、
遠くに桜がこんもりと茂っているのが見えます。
大型バスも駐車できる、広く、桜に囲まれた駐車場が、
浄楽園の人気を物語っています。
浄楽園は、福島三桜の一つに数えられる桜の名園でもあります。
入口を入ると正面に立派なしだれ桜がデンと構えて、
思わず「おー」という声を漏らしてしまいました。
福島の三大桜というのは、ここ浄楽園のほか、
白河の南湖や松川の桜が含まれます。
福島市内には、花見山公園や信夫山公園、
また、福島市の東には、
日本三大桜のひとつであります「三春の滝桜」があります。
浄楽園のハイライトであります、たくさんの石を擁した、
廻遊式の池に続く道には、
石楠花をはじめ、いろいろな花が、道端を飾っています。
面積約25.000平方メートルに赤松・五葉松・石を主体にした、
池泉廻遊式純日本庭園です。
金閣寺などを手がける一流庭師により、
十余年の歳月をかけて完成したそうです。
立派な建物の四阿や、休憩所には、
赤い傘や赤毛氈が敷かれています。
休憩所で、お菓子のついたお抹茶を一服いただきました。
休憩所の前には、筧がかかり、苔むした岩に流れ落ちています。
緑の松や四季折々の花を愛でながら、野鳥の声も楽しめます。
さらに奥に進みますと、いろいろな形をした石が水辺に配されています。
池を半周したあたりから、先ほど一服のお茶を嗜んだ休憩所や四阿が、
チラリチラリと姿を現します。
松と池だけでも、日常の風景とは異なり、心が安らぎますのに、
その上、松、岩、池にこれらの建物の組み合わせが次々と変化し、
絵になる景色の連続をもたらせてくれます。
池の広いところに出てきました。
空の青と、松の緑が水面に映っています。
いろいろな形をした石が、処々に配されています。
オヤッと、思う様な形をした、大きな石も見えます。
浄楽園は、金閣寺の庭園を手がけたりしている
玉根徳四郎さんが作庭したからでしょうか、
室町時代的な池泉廻遊式庭園の良さを感じさせてくれます。
福島の名峰・吾妻連峰を借景とした浄楽園も見納めです。
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