◆【季節 一口情報】 二十四節気 20 春分の日 雀が巣を構え始める頃
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「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。
■20 春分の日 (年により日にちが変更)
春分(しゅんぶん)は、二十四節気の第4にあたり、旧暦2月、新暦では3月21日頃になります。春の彼岸の中日にあたり、「春分の日」と言います。
現在一般的になっています「定気法」では、太陽が春分点を通過した瞬間、すなわち太陽黄経が0度となったときを指します。
西洋占星術では、春分を「白羊宮(おひつじ座)」の始まりとしています。
この日は、太陽が真西に没するので、西方浄土の仏教の教えにむすびつき、多くの人が先祖供養をします。牡丹の名に因み、ぼたもちを仏壇にお供えしたり、墓参りをしたりする方が多いでしょう。
春分の日は「昼と夜の長さが同じになる」といわれますが、実際は昼の方が長いことはよく知られています。
七十二候 春分
初候 雀始巣(すずめはじめてすくう) 雀が巣を構え始める
次候 桜始開(さくらはじめてひらく) 桜の花が咲き始める
末候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす 遠くで雷の音がし始める
彼岸 (ひがん)
彼岸とは、雑節の一つで、春分・秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)を指します。この期間に行う仏事を「彼岸会(ひがんえ)」、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。
浄土思想でいう「極楽浄土」は西方にあり、春分と秋分に真西に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせる風習が、彼岸の始まりといわれています。
彼岸には、供え物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」があります。両者は同じもで、彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われています。
春分・秋分という中日に先祖に感謝する日とされています。残りの6日は、大乗仏教の悟りの境地に達するのに必要とされる6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日です。
六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ)とは、下記の6項をいいます。(【Wikipedia】を基に作成)
◇ 布施波羅蜜
「檀那(だんな)」は、分け与えることで、具体的には、財施(喜捨を行なう)・無畏施・法施(仏法について教える)などのお布施をすることです。
◇ 持戒波羅蜜
「尸羅(しら)」は、戒律を守ることで、私達のような在家の場合は「五戒(もしくは八戒)」を、出家している人は、「律」に規定された禁戒を守ることを指します。
◇ 忍辱波羅蜜
「せんだい」といって、耐え忍ぶことです。
◇ 精進波羅蜜
「精進毘梨耶(びりや)」は、努力をすることです。
◇ 禅定波羅蜜
「禅那(ぜんな)」は、特定の対象に心を集中して、散乱する心を安定させることです。
◇ 般若波羅蜜
「般若 (はんにゃ)」は、全ての事物や道理を見抜く深い智慧のことです。「慧波羅蜜」とも呼ばれ、十波羅蜜の智波羅蜜とは区別されます。
1~5の五波羅蜜は、この般若波羅蜜を成就するための階梯と位置付けられ、最終的には、般若波羅蜜を希求することによって調御、成就されるとされています。
ただし、彼岸の行事は、日本独自のもので、インドや中国の仏教にはありません。民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されています。
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