標津町キャンプ場「海の公園」の朝。
電力不足の警告音で、夜明けごろに眼を覚ました。
冷蔵庫は止まっていて、赤ランプが点滅。
中にはサケマスが詰まっている。
釣りの早起き癖がついているので、そのまま起き出して空き地に移動し、発電機を回した。
カミさんはバンクで寝たまま。
朝飯前の散歩代りにと、サケ釣りの竿と餌のイカ2切れをぶら下げて、公園の突堤に行った。
今朝も8人ほどが、海面にウキルアーを放置したまま、おしゃべりをしている。
釣れそうもないのだろうが、ルアーを動かさなければ、ますます釣れない。
真面目に30分ほどリールを巻き続けたら、一度だけサケのアタリがあった。
ヒットしなかったのが惜しい。
そろそろやめようかと、突堤の足元までルアーを引き寄せたら、ソイが喰いついた。
サケの針でも吞める大口の魚。
朝食はコイツの煮付けだ。
朝食後、中標津を通り抜けて開陽台を観光。
なだらかな起伏のある牧草地帯にある、絶景の高台。
「地球が丸く見える」という展望台がある。
地球は丸くなかったが、展望台は丸かった。
養老牛温泉のダート道を走って、無料混浴露天風呂「からまつの湯」に到着。
腰にバスタオルを巻いたまま、クルマに乗っているオッサンが居た。
聞けば「一日中ここに居て、風呂に入ったり出たりしている」という。
それにしてもクルマをとめている場所が良くない。
運転席から風呂場が丸見えじゃないか。
「誰も居なかったら、カミさんも入れようと思って来た」と言ったら、「さっきまでライダーたちが居たけど、今は大丈夫」と言う。
「でも、アンタが居るからね」と笑ってみせたら、「いやいや、大丈夫ですよ」。
何が大丈夫だ。
水着禁止と書いてあるので、カミさんは脱衣所からバスタオル姿で出てきて、川辺の岩風呂場に入った。
テレビ番組で良く見る、美人女優の入浴シーンだ。
さっきのオッサンは遠慮したのか、腰にバスタオルの裸のまま、山の中へ歩いて消えた。
おいおい、アブに食われるぞ。
ボクは、カミさんが入浴している間に、オッサンから教わった方法で温泉卵を作った。
ついでに、半分残っていたキャベツをネットに入れて、源泉90度の中にぶら下げた。
風呂上りに裏摩周へ向かう。
途中、素晴らしい牧草地の眺めを車窓の借景に入れて昼食。
温泉で作った、柔らかなゆで卵が旨かった。
裏摩周の眺めは樹木の間から、僅かに摩周湖を覗くだけのお粗末。
以前にもここに来て、ガッカリしたことを思い出したが、もう遅い。
夕方「海の公園」に戻った。
いつでも発電機を回せるように、公園の奥にある空き地に駐車した。
暗くなると、近くの洗い場は真っ暗闇。
ここは誰も使わないから、消灯しているのだろうな。
「暗いからボクが洗うよ」と、ヘッドランプをつけて洗い場へ。
暗がりで食器を洗っていると、「電灯を点けなさいよ」という声。
近所の住民だというオバサンが現れ、スイッチを押して電灯を点けた
続けてアレコレと、親切ごかしの不審尋問。
「あんた一人じゃないの?」
「暗いのでボクが洗っているけど、クルマにカミさんが居ますよ」。
無罪放免になってクルマに戻ると、まもなく車外からノックがあって、オバサンの大声。
「はいはい、ちょっと待ってくださいよ!」
と声を張り上げたが、構わず強引にドアを開けられた。
手に持った、缶ジュース数本と凍らせた手作りカレーライスの入ったビニール袋を突き出して、「これ飲みなさいよ、食べなさいよ」。
聞く耳持たずにベラベラベラベラ。
その眼は車内を覗ってキョロキョロ。
どうやら、本当にカミさんが居るのかを確認に来たらしい。
頼むからもう帰ってよ・・・
オバサンが去ると、一日の疲れがどっと出た。
電力不足の警告音で、夜明けごろに眼を覚ました。
冷蔵庫は止まっていて、赤ランプが点滅。
中にはサケマスが詰まっている。
釣りの早起き癖がついているので、そのまま起き出して空き地に移動し、発電機を回した。
カミさんはバンクで寝たまま。
朝飯前の散歩代りにと、サケ釣りの竿と餌のイカ2切れをぶら下げて、公園の突堤に行った。
今朝も8人ほどが、海面にウキルアーを放置したまま、おしゃべりをしている。
釣れそうもないのだろうが、ルアーを動かさなければ、ますます釣れない。
真面目に30分ほどリールを巻き続けたら、一度だけサケのアタリがあった。
ヒットしなかったのが惜しい。
そろそろやめようかと、突堤の足元までルアーを引き寄せたら、ソイが喰いついた。
サケの針でも吞める大口の魚。
朝食はコイツの煮付けだ。
朝食後、中標津を通り抜けて開陽台を観光。
なだらかな起伏のある牧草地帯にある、絶景の高台。
「地球が丸く見える」という展望台がある。
地球は丸くなかったが、展望台は丸かった。
養老牛温泉のダート道を走って、無料混浴露天風呂「からまつの湯」に到着。
腰にバスタオルを巻いたまま、クルマに乗っているオッサンが居た。
聞けば「一日中ここに居て、風呂に入ったり出たりしている」という。
それにしてもクルマをとめている場所が良くない。
運転席から風呂場が丸見えじゃないか。
「誰も居なかったら、カミさんも入れようと思って来た」と言ったら、「さっきまでライダーたちが居たけど、今は大丈夫」と言う。
「でも、アンタが居るからね」と笑ってみせたら、「いやいや、大丈夫ですよ」。
何が大丈夫だ。
水着禁止と書いてあるので、カミさんは脱衣所からバスタオル姿で出てきて、川辺の岩風呂場に入った。
テレビ番組で良く見る、美人女優の入浴シーンだ。
さっきのオッサンは遠慮したのか、腰にバスタオルの裸のまま、山の中へ歩いて消えた。
おいおい、アブに食われるぞ。
ボクは、カミさんが入浴している間に、オッサンから教わった方法で温泉卵を作った。
ついでに、半分残っていたキャベツをネットに入れて、源泉90度の中にぶら下げた。
風呂上りに裏摩周へ向かう。
途中、素晴らしい牧草地の眺めを車窓の借景に入れて昼食。
温泉で作った、柔らかなゆで卵が旨かった。
裏摩周の眺めは樹木の間から、僅かに摩周湖を覗くだけのお粗末。
以前にもここに来て、ガッカリしたことを思い出したが、もう遅い。
夕方「海の公園」に戻った。
いつでも発電機を回せるように、公園の奥にある空き地に駐車した。
暗くなると、近くの洗い場は真っ暗闇。
ここは誰も使わないから、消灯しているのだろうな。
「暗いからボクが洗うよ」と、ヘッドランプをつけて洗い場へ。
暗がりで食器を洗っていると、「電灯を点けなさいよ」という声。
近所の住民だというオバサンが現れ、スイッチを押して電灯を点けた
続けてアレコレと、親切ごかしの不審尋問。
「あんた一人じゃないの?」
「暗いのでボクが洗っているけど、クルマにカミさんが居ますよ」。
無罪放免になってクルマに戻ると、まもなく車外からノックがあって、オバサンの大声。
「はいはい、ちょっと待ってくださいよ!」
と声を張り上げたが、構わず強引にドアを開けられた。
手に持った、缶ジュース数本と凍らせた手作りカレーライスの入ったビニール袋を突き出して、「これ飲みなさいよ、食べなさいよ」。
聞く耳持たずにベラベラベラベラ。
その眼は車内を覗ってキョロキョロ。
どうやら、本当にカミさんが居るのかを確認に来たらしい。
頼むからもう帰ってよ・・・
オバサンが去ると、一日の疲れがどっと出た。