kenharuの日記

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餌を食わないマス

2010-09-05 | 旅行記
道の駅「ウトロ・シリエトク」の早朝。
駅のすぐ脇にある川でマス釣り。
「川は禁漁」なのだが、ここは海と看做されているようで、釣っても構わないことになっている。

5時ごろ。
海の方から、ザワザワした海面の乱れが近づいてきた。
表層を泳ぐ、マスの群れだ。
射程距離に入ると、早速ウキ餌を投げ込む。
魚群の真ん中に命中すると、驚いた魚たちが周囲に散って、一瞬海面が乱れる。
魚の鼻先で、餌を小刻みに踊らせて誘うが、食わない。

遡上を始めたマスたちは、食欲よりも繁殖行動優先になっているのだろう。
ウキ餌をルアーに替えても食わない。
「食ってくれ」
「なんで食わない」
釣り人たちが口々にボヤく。

餌を無視して遡上したマスの群れが、川が浅くなる駆け上がり部分に密集して溜まると、違法な引っ掛け釣りが始まる。
川の両岸から、群れめがけてイカリ型の針が投げ込まれる。
餌釣りを無事にくぐり抜けたマスたちは、次々と引っ掛け針で釣り上げられる。
針に掛かれば、なんとか逃げおおせたとしても、深手のキズを負う。
痛々しい。

引っ掛けをやる人たちは、むろん違法承知だ。
十数本を上げると、「そろそろお散歩の時間だ」と言って、引っかけをやめた。
そこへ巡回のパトカーが現れる。
スピーカーから「針の種類を問わず、引っ掛け釣りは違法です。検挙されますので、絶対にやらないでください」と放送。

パトカーが去って10数分経過したころには、再び引っ掛け釣りが再開された。
いたちごっごだ。
露骨な引っ掛け、ルアーと紛らわしい引っ掛け、フライ釣りにように見える引っ掛け・・・いろいろあるが、どの針も魚の口にはかからない。
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