散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

長崎、精霊流し

2012-08-17 21:04:44 | 旅行

 

14日帰省しようと家を出たら
いきなりどしゃ降り雨でした。
駅までのわずかな道のりで
すっかりずぶ濡れになってしまいました。
やれやれであります。
どうやら大阪北部では道路浸水など、
大変な大雨だったようですが。

 

久しぶりに長崎へ入ると、
抜けるような青空。
やっぱり気候が違う、と
あらためて思うのであります。
ぎらぎらと日は照り付けていますが、
風が抜けていきます。
西からの海風が雲を追い散らして、
真っ青な深い深い青空であります。

「長崎の夏は、あぁ、こんなふうだったね。」

と、感慨新たですな。

(暑いのは暑いけどね。)


15日に、せっかくだから
街中を散歩に出かけると、
あちこちで、精霊舟の準備を
しておりました。
初盆のおうちが精霊流しをやるのです。

 

 

 

出島海岸のベイエリアです。↓

 

蒸気船の復元船ですな。↓


 

まだ、夕方には、間がある、
3時過ぎだというのに、
街頭では爆竹が鳴り響き、
「キンコン」の鉦の音がしてきます。
気の早い精霊舟の一団が動き出しています。
早いとこ流してしまって、
打ち上げ宴会へ
もっていきたいんでしょうかね。

 

 

 

日暮れて夜になると、
まったく半端じゃない爆竹の音になって、
渦中にいれば、鼓膜が破れるかというほどです。
日暮れ時の盛んな様子も
見学したいとも思うのですが、
いつまでもぶらぶらしていると、
大変な交通渋滞になって、
普段のバスも運行しなくなりますので、
早々と散歩を切り上げてしまいました。


明るいうちに実家へ戻りました。
実家の部屋から
遠くの丘の上の道路が見渡せて、
いつもであれば、いくつかの
精霊舟が通るのが見えるのですが、

「今年は、何だか通らんね~。
初盆の家、少なかとやろか?」

と、つぶやいているうちに、
妹が言います。

「あぁ、今通っとるよ~。」

見ると、軒先の送り火提灯の先に
キンコンカンと音を響かせながら
小さな精霊舟の一団が
たしかに通っていってるのであります。


何故だか皆、
ちょっと安堵したような
気分でありましたね。


こうして今年のお盆も静かに
過ぎていったのでございます。

 

コメント (2)
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