14日帰省しようと家を出たら
いきなりどしゃ降り雨でした。
駅までのわずかな道のりで
すっかりずぶ濡れになってしまいました。
やれやれであります。
どうやら大阪北部では道路浸水など、
大変な大雨だったようですが。
久しぶりに長崎へ入ると、
抜けるような青空。
やっぱり気候が違う、と
あらためて思うのであります。
ぎらぎらと日は照り付けていますが、
風が抜けていきます。
西からの海風が雲を追い散らして、
真っ青な深い深い青空であります。
「長崎の夏は、あぁ、こんなふうだったね。」
と、感慨新たですな。
(暑いのは暑いけどね。)
15日に、せっかくだから
街中を散歩に出かけると、
あちこちで、精霊舟の準備を
しておりました。
初盆のおうちが精霊流しをやるのです。
出島海岸のベイエリアです。↓
蒸気船の復元船ですな。↓
まだ、夕方には、間がある、
3時過ぎだというのに、
街頭では爆竹が鳴り響き、
「キンコン」の鉦の音がしてきます。
気の早い精霊舟の一団が動き出しています。
早いとこ流してしまって、
打ち上げ宴会へ
もっていきたいんでしょうかね。
日暮れて夜になると、
まったく半端じゃない爆竹の音になって、
渦中にいれば、鼓膜が破れるかというほどです。
日暮れ時の盛んな様子も
見学したいとも思うのですが、
いつまでもぶらぶらしていると、
大変な交通渋滞になって、
普段のバスも運行しなくなりますので、
早々と散歩を切り上げてしまいました。
明るいうちに実家へ戻りました。
実家の部屋から
遠くの丘の上の道路が見渡せて、
いつもであれば、いくつかの
精霊舟が通るのが見えるのですが、
「今年は、何だか通らんね~。
初盆の家、少なかとやろか?」
と、つぶやいているうちに、
妹が言います。
「あぁ、今通っとるよ~。」
見ると、軒先の送り火提灯の先に
キンコンカンと音を響かせながら
小さな精霊舟の一団が
たしかに通っていってるのであります。
何故だか皆、
ちょっと安堵したような
気分でありましたね。
こうして今年のお盆も静かに
過ぎていったのでございます。