母親が手術の入院から施設入所に至って、
以来、長崎の実家は2年余り空き家状態であります。
先日の帰郷の際、その空き家で書類・アルバム・その他諸々の整理を致しました。
当然のことながら、古いアルバムを手にすると、手が止まってしまうのであります。
9月に山形の酒田を訪れたときに、土門拳の記念館に立ち寄り、
「昭和の子ども」の写真にえらく郷愁をかきたてられたのでありますが、
私どもの古いアルバムにもまぎれもなく「昭和の子ども」たちがいるのでありました。
路地の中に自転車で入り込んだ紙芝居屋のおっちゃんが
荷台に積んだ水飴を売りながら、紙芝居を見せてくれます。
「飴、買っとらんもんは、見られんとばい。」
と、おっちゃんは言いながら、ただ見する坊主たちを追い出すこともしません。
たぶん、カメラ好きの近所の兄ちゃんが撮ってくれたものでしょう。
こちらは、まだ小学校入学前であったでしょう。坊主達が墓地を遊び場にしていたら
出会った近所の兄ちゃんが、坊主達を並べて撮ってくれたものと思います。↓
思いがけなくも貴重な写真を残してくれたことに感謝です。
縁側で一休みしていると、隣家の庭先にジョウビタキが飛んできました。↓
12日に実家の解体作業が始まって、その後、お任せで帰阪しておりましたが、
昨日20日、解体が終了したと電話で報告を受けました。
色々諸事情があって解体もやむなしでありました。
ひとつひとつ、昭和が遠くなっていきますね。