自宅でグダグダしていたお昼前、友人ハタさんから電話。でも通じません。
どうやら電波の届きにくいところから。たぶん極楽寺山当たりでしょうか。
何か珍しい鳥さんでも見つけたのかもしれません。
そんなことで何だか急き立てられる気にもなりまして、
お気軽なところで地御前までお出かけでした。
少々遅い時刻でしたが、お天気もよろしいのにもったいないですから。
電車を降りていつもの水路の土手のところまで来ますと、
川向うにカメラを向けた鳥見のおじさん二人組。
「お、カワセミくん、いるようですね。」
とお声掛けしてカメラをバックから引っ張り出そうとすると、
なんとおひとりの方は「ハタさん!」でありましたよ。
神出鬼没。成果のなかった極楽寺山から地御前へ廻ってきた様子。
近頃鳥見に目覚めたご友人も同行のようでした。
でもってカメラを向けていたカワセミくんはというと、
「もう何回も飛び込みをやって水浴びしとる。絶好のチャンスよ!」
と、おっしゃるのでこちらもあわててカメラを構えるのですが、
そのカワセミくん、茂みの奥に隠れてしまい、
やがて飛び去ってしまいました。あらら残念。もう少し早く来ていたら...。
ハタさんらは十分堪能したようで、用事もあって引き上げでしたが、
こちらは未練がありますから、なお粘って土手の遊歩道をうろうろでありました。
カワセミくんはなかなか戻ってきませんでしたが、
ヨシの繁みの中に何かいないかと目を凝らしておりますと、
スズメに混じって、ノビタキです!! ↓
それも黒い頭の夏羽のノビタキくん。春の渡りの鳥さん。
多く見かけるのは冬羽の地味な褐色の姿。久々に見かける黒頭です。
越冬地の南からやってきて少し北の高原へ渡って行きます。
黒いやつは夏の北海道で見かけたっきりですからちょっと感激。
この一羽のノビタキくん、ヨシの穂先やあちこちの枝に飛び移って
なかなか愛想がよろしいです。
満開の桜のそばにも止まってくれましたが、色合いが難しい。
せっかくの季節らしいチャンスでしたけど。
たぶんさらに北へ渡って行くまでのしばしの滞在。1週間程でしょうか。
ちょっとの間は楽しめそうですね。
季節の鳥さんとの遭遇はうれしいこと。
春を感じるのはサクラばかりではありません。
カワセミくんには残念ながらチャンスをもらえませんでしたけど
朝寝坊のわりには、なかなか上々の鳥日和でありましたよ。