散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

「韃靼疾風録」を読みました

2009-11-21 00:50:20 | 

今日は職場の小宴会。
体調まだ良くないけど、
なべさんの快気祝いも
含んでることだし、出席ね。



ところで、買った本の話はするけど、
「読んだ本の話はどうなのさ。」
(という声は別に聞こえてこないけど、)

読んだ本の話。

司馬遼太郎の「韃靼疾風録」読了。

面白い本でありました。




司馬遼太郎は、歴史好きの人の例にもれず、
なべさんも、一頃読んでおりましたが、

しばらく遠ざかっておりました。

いつまでも、大河ドラマ風の俯瞰的な歴史小説も
「何だかなあ~」
とやや食傷気味になったところもあるでしょうか。

藤沢周平の味わいが絶対いいよね~
なあんて思ったりもしてね。


読み残したやつを久しぶりに
手に取ったのは、このたびの入院中。

「翔ぶがごとく」でありました。

西南戦争に至る西郷隆盛を描いておりますが、
さすがに、つかまえどころの難しい「西郷」を
ああでもない、こうでもないと
周りからかからめとるように描こうとしながら、
手こずっているような印象でありました。
その分だけ読みずらいのでありましたが、
かえってその手さばきに、あらためて、
感心もしたのであります。

そこで、感心した名残に
この「韃靼疾風録」を手にしたのでありますが、
またあらためて感心した次第であります。

満州から、モンゴル草原にかけての、
「風」と「空」と「土」をあたかも肌で
感じるかのように読むことが出来ます。
宮城谷の中国歴史小説も
気品があって好きですが、
この小説には司馬遼太郎が
この地の土を、手につかんで味わいつつ、
広がる砂塵の荒野を眺めているような
風情が浮かんできます。いかにも
この地に愛着を持っているのでしょう。
これが、司馬の最後の歴史小説だったことは
案外意義深いものかもしれませんな。

と思ったわけであります。


そこで、司馬遼太郎の良い作品。3点。
「韃靼疾風録」
「故郷忘じがたく候」
「空海の風景」

ね。


(全部は読んでないけど。)










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