川内原発が再稼働されそうです

鹿児島川内原発は、先月市長・市議会が同意し、鹿児島県知事・県議会が同意したことから、再稼働に向けた動きが進みそうです。
知人の何組かは、金曜日の原発反対デモに参加していますが、私は容認派です。

福島原発事故以来、友人たちといろいろ議論してきました。友人の中には原発絶対反対で、いろいろ運動している者、福島原発廃炉作業の補助に携わっている者などいろいろいます。安全性の話の中で、こういった立場の違う皆の意見の一致するのは、「もし福島原発が稼働していなくても、この事故はほぼ同じ規模で起こった」という点です。
これは福島原発4号機は停止していたにもかかわらず、他の原発とほぼ同じ状況になったことなどから皆の意見は同じになるのです。原発燃料の濃縮ウランは、もともと発熱物質ですから、常に冷却していなければいけません。原発の停止状態は、単に制御棒が入り、過激な発熱を抑えているだけです。したがって稼働停止しているからと言って、安全性が保障されるものではないといえます。

さらに福島原発については、地震発生から津波によって電源が失われる間に、運転停止状態になっていました。それでもあの事故が起きたことは、制御棒によって停止することは、ほとんど安全性とは無関係と言えると思います。この辺を検証した報道を見たことがありませんが、稼働停止すれば安全ということは、それこそ神話に近いような気がします。

原発反対の立場から言えば、すべての原発を廃炉に導くためには、まず運転停止してからということのようですが、再稼働反対は危険が増すからという人も多いのではないかと思われます。福島原発事故によって、原発の問題点などが明らかになってきました。その結果ほとんどすべての原発の安全性は格段に向上したと思います。こういったことも踏まえて、私はもう原発を再稼働してもよいのではと考えています。

たぶん現在の原発の最大の問題点は、使用済み燃料の廃棄と思われます。この解決方法の最善策が、プルサーマル計画で再利用することだと思っています。しかし残念ながらこの計画はうまくいかず、頓挫している状況に近いのかもしれません。この時期だからこそこの計画をもっと力を入れ研究すべきと思います。日本はほとんど資源がありませんから、再利用技術を確立することは非常に大きなメリットがあり、日本の技術の総力を結集した再構築が今こそ必要と考えています。

現在のように自動車産業の売り上げをはるかに超える、多額の原油輸入の状況は異常であり、これが永遠に続くとは思えません。こういった点からも安全性が確認された原発は再稼働すべきと感じています。