ごっとさんのブログ

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沖縄辺野古移設反対知事に 普天間はどうなる

2014-11-18 11:35:02 | 時事
沖縄県知事選は、辺野古移設反対がかなりの差をつけて、賛成の現職を破り当選しました。普天間基地の辺野古移設はどうなるのでしょうか。

私の住む神奈川県にはかなり基地があり、私の勤務先が基地の近くで、若いころ夜中に帰るとき道を間違え、基地の門に入りそうになり怖い思いをしました。また勤務先は飛行路の下にあるようで、うるさくて会議が中断すこともありました。また出張で沖縄には何回か行きましたが、普天間基地はいくら走っても続いているほど大きく、周りは普通の住宅で確かに危険だと思っていました。

沖縄の基地に関しては、2つの大きな問題があると思います。
ひとつが普天間基地で、一般住宅地に囲まれるような場所にあり、もし何か事故や事件があれば周辺住民に危険が及ぶ可能性があります。これは命にかかわる問題ですので、早急に対応し移設する必要があります。
もう一つが、沖縄県に70%以上の米軍基地が集中しており、これを減らして沖縄の負担を軽くしなければいけないという問題です。これは米軍の極東戦略などにもかかわり、じっくり話し合いながら、時間をかけて模索していくものだと思います。

普天間基地問題については、十数年前に日米合意がやっとでき、辺野古移設が進んでいました。ところが宇宙人のような首相が出てきて、「最低でも県外移設」という理想論をうたい、白紙に戻してしまいました。どうもそのころから、上記2つの問題を区別しなくなったような気がします。確かに県外移設ができるのであれば、2つの問題が同時に解決できますが、本質的に異なる問題ですので、そう簡単に解決できるとは思えず、先の宇宙人のなかまも辺野古にせざるを得なかったようです。

このまま辺野古反対で移設が長引けば、危険な状態の普天間基地がそのまま放置されることになります。沖縄県が辺野古反対知事を選んだということは、辺野古に移設してしまうと、70%負担の状態が固定化してしまうことを心配したのでしょうか。私も総論としては理解できますが、各論・つまり具体的な方策が新知事にはあるとはとても思えません。つまり辺野古反対をいくら政府に訴えてもなにも解決せず、現状維持が続いてしまうと思われます。

アメリカの世界戦略も少し変わっているようですので、外交交渉によって打開の道もあるのかもしれませんが、私が生きているうちに解決は望めないような気がします。