ステロイドというと、あまり良い印象がないかもしれませんが、本来の意味はある骨格を持った化合物の総称です。代表的なものにコレステロールがありますが、これも高脂血症の原因として、どちらかといえば悪者です。そのほか非常に効き目の強い一連の抗炎症剤がありますが、これもよく効く代わりに副作用も強く、この頃敬遠されているようです。しかし人間にとってステロイドは、非常に重要な役割を持っています。
人間の体にはコレステロールを作り出すルートをいくつか持っており、いわば何を食べてもコレステロールが作り出されるのです。これが高脂血症になると、薬を飲まないと中性脂肪を減らすことができない原因です。しかしコレステロールは、いろいろなステロイド類の原料になるため、なくてはならない物質と言えます。例えばホルモン類の中でも、男性ホルモンであるテストステロンや女性ホルモンであるエストロジェンもステロイドの仲間です。
そのほか消化吸収になくてはならない胆汁酸(コール酸)もステロイドの一種で、水に溶けない脂肪類を水となじませ、腸から吸収できるようにしています。余談ですが、この胆汁酸は非常にきれいな黄色の化合物です。通常胆嚢で作られ、腸内に分泌されているのですが、肝臓が悪くなるとこれが正常に分泌できなくなり、血液中に出てしまいます。そうすると体全体が黄色くなり、これが黄疸という症状です。胆汁酸も何種類もあり、水に溶けないような栄養物の消化吸収を助けているのです。
ステロイド系抗炎症剤も、もともとはコーチゾンという副腎皮質ホルモンから始まりました。名前の通り副腎から分泌され、病原菌などで炎症が起きたとき、これを抑えて症状を軽くし治す働きをしています。これが非常に強い抗炎症作用があることから、一連のステロイド剤が開発されました。現在でも気管支拡張作用をもったステロイド剤は、ぜんそくの治療になくてはならないものとなっています。またひどいアトピー性皮膚炎なども、ステロイド軟膏が使われています。しかし効果が非常に高い代わりに、リバウンド、つまりステロイドの使用をやめると前よりひどくなってしまうことが出たり、ムーンフェイスという顔が丸く膨らむといった副作用が出てしまいます。
私も軽い喘息がありますので、ステロイドの吸入薬を使って、発作を予防していますが、今のところ副作用はないようです。 このようにステロイドは、ややイメージが悪くなっていますが、まだまだこれに代わるよい薬は見つかっていません。
人間の体にはコレステロールを作り出すルートをいくつか持っており、いわば何を食べてもコレステロールが作り出されるのです。これが高脂血症になると、薬を飲まないと中性脂肪を減らすことができない原因です。しかしコレステロールは、いろいろなステロイド類の原料になるため、なくてはならない物質と言えます。例えばホルモン類の中でも、男性ホルモンであるテストステロンや女性ホルモンであるエストロジェンもステロイドの仲間です。
そのほか消化吸収になくてはならない胆汁酸(コール酸)もステロイドの一種で、水に溶けない脂肪類を水となじませ、腸から吸収できるようにしています。余談ですが、この胆汁酸は非常にきれいな黄色の化合物です。通常胆嚢で作られ、腸内に分泌されているのですが、肝臓が悪くなるとこれが正常に分泌できなくなり、血液中に出てしまいます。そうすると体全体が黄色くなり、これが黄疸という症状です。胆汁酸も何種類もあり、水に溶けないような栄養物の消化吸収を助けているのです。
ステロイド系抗炎症剤も、もともとはコーチゾンという副腎皮質ホルモンから始まりました。名前の通り副腎から分泌され、病原菌などで炎症が起きたとき、これを抑えて症状を軽くし治す働きをしています。これが非常に強い抗炎症作用があることから、一連のステロイド剤が開発されました。現在でも気管支拡張作用をもったステロイド剤は、ぜんそくの治療になくてはならないものとなっています。またひどいアトピー性皮膚炎なども、ステロイド軟膏が使われています。しかし効果が非常に高い代わりに、リバウンド、つまりステロイドの使用をやめると前よりひどくなってしまうことが出たり、ムーンフェイスという顔が丸く膨らむといった副作用が出てしまいます。
私も軽い喘息がありますので、ステロイドの吸入薬を使って、発作を予防していますが、今のところ副作用はないようです。 このようにステロイドは、ややイメージが悪くなっていますが、まだまだこれに代わるよい薬は見つかっていません。