錦織選手が最終戦で1勝しました

このところ昼の情報番組では、テニスのファイナルを大きく取り上げ、錦織の勝利を報道しています。私もこのファイナルがこれほど権威のあるもので、これに出場することがいかに大変かを改めて知りました。
この試合の出場選手は、高級ホテルのスィートルームに宿泊し、ベンツが準備されているだけでなく、車は渋滞する可能性があるので、テムズ川にクルーザーまでチャーターされているようで、錦織も大統領になった気分だといっていました。なにしろ試合中のテレビに映ったタオルにまで、個人名が入っているほどです。賞金総額も8人しか出ていないのに、7億円以上というすごさです。会場もまるで劇場のようで、観客も2万人ぐらい入るようですが、一番安いチケットが3万5千円で、最高はペアで100万ということでした。

私はこういった大会があること自体知らず、錦織が出場したことでマスコミも取り上げ、大きく宣伝しています。テニスファンとしてすごいなと思う点は、獲得ポイントもあります。テニスの世界ランキングはポイント制ですが、各試合の大きさによって優勝ポイントが決まっています。ちなみに先日のジャパンオープンは500ポイントでした。小さな試合は250ポイントなのに、このファイナルは1勝すると200ポイントも入るのです。こういうことも含めてこの試合で勝つことは本当に大変なことです。

さて初戦の対マレー戦がありました。いつものように動画をHDMIでテレビ観戦のつもりでしたが、なんとBS朝日がライブ放映してくれたのです。テニスの試合ほどテレビ中継が難しいものはないと思います。今回のような3セットマッチでも、早ければ1時間かからずに終了し、長いと3時間近くかかるという、読めないものを試合終了まで放映は大きな決断と感謝しました。
11時までに風呂にも入り、丁寧にウイスキーの水割りを作って試合開始を待ちました。

スポットライトで照らされた選手入場を見て、錦織が固くなりそうと思っていましたが、試合が始まり、この予想が的中していました。ところが相手のマレーも動きがおかしく、1セットはいわゆる凡戦でした。それでも相手のミスに助けられ1セットを奪うと、2セットからやっと錦織ーマレーらしさが出てきました。2セットは錦織が強さで取ったといってよいでしょう。
それでも錦織のダブルフォルト8本ということもこの試合の異常さが出たようです。それでも初戦の勝利は大きいです。

昨日まで初戦の4試合が終わりましたが、初出場の若手3人の中で勝ったのは錦織だけでした。他の2人は大差で負け、やはりこの試合独特の雰囲気があるようです。今日は2戦目のフェデラー戦です。もし勝てれば1次ラウンドはほぼ突破ですが、テニスキングのフェデラーに勝つのは難しいでしょう。幸い今日も11時からですので、楽しんで応援します。