ごっとさんのブログ

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   薬と猫と時々時事

受動喫煙の被害者

2014-11-03 13:45:59 | 時事
タバコの害の話になると、必ず出てくるのが受動喫煙の問題です。これがいつごろから出てきたのかはよくわかりませんが、概念的にはかなり古く、ヨーロッパのほうから出たという説もあります。
たぶん喫煙はこれだけ害があるという宣伝だけでは足らず、周りの人にも迷惑をかけているということを強調する手段として、禁煙活動の中に取り込まれたのでしょう。私の住む神奈川県では条例まで作って、分煙を推し進めていますが、あまり効果的な分煙にはなっていないようです。

副流煙が危険であるという根拠がどこにあるのかよくわかりませんが、ひとつは燃焼温度かもしれません。タバコを吸う場合は1000度以上の温度で燃焼させていますが、副流煙の場合は700度程度の燃焼温度になります。この燃焼温度が低いため分解が進まず、有害物質が多く含まれるということかもしれません。しかし例えばニコチンにを考えると、この物質が700度を超える温度で安定とは考えられず、燃えている部分の近くにある部分から気化していくと思われます。ですから副流煙中にはニコチンはかなり少ないはずです。

受動喫煙の害の疫学的証明として、喫煙者の奥さんは、非喫煙者の奥さんに比べて肺がんになる可能性が2倍高くなるという報告があるようです。以前のブログににも書きましたように、この疫学調査の科学性は低いと思います。たぶん疫学調査では、何万人かを長年追跡しても、奥さんが肺がんで死亡する人は何十人しか出ないと思われます。そのくらいの人数を夫が喫煙者かどうかで分類しても、意味ある数値は出ないと思われます。
少し前、この受動喫煙による死亡者数が、8千人程度であるという推計値が出ていました。この数値がどういった計算で出たかわかりませんが、死因が受動喫煙など誰も特定できない、全く意味のない数値が独り歩きするのかもしれません。

この受動喫煙の議論の中には、閾値という概念が全く入っていません。どんなに害がある物質でも、一定量以上を摂取しなければ、人間には全く影響がでません。この害が出る最低量を閾値と呼び、食品の安全性もこの値の1/100程度を規制値にしているわけです。
受動喫煙ではどの程度の煙を吸ってしまうのか、全く議論されていません。ほんの少量吸っても咳が出たり涙が出たりしますが、これはいわば反射的なもので、有害な量ではありません。喫煙者は、自分でタバコを持っているわけですから、他の人よりも多く副流煙を吸っているはずですが、その点も全く考慮されていません。
どうも副流煙を1回でも吸うと害があるという前提のような気がしますが、これは全く科学的ではありません。

以上のように受動喫煙問題は、何が問題なのかわからないような内容ですが、喫煙の害の一つとして定着しています。