ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

南極の炭酸ガス濃度が危険水準

2016-07-21 10:30:42 | 自然
国立極地研究所(極地研)が、南極の昭和基地の二酸化炭素濃度が、5月14日に「危険水準濃度」とされる400ppmを初めて超えたとこのほど発表しました。米海洋大気局(NOAA)も南極の観測点で5月23日に400ppmを超えたと6月に発表しています。

炭酸ガス濃度は排出源が多い北半球で高く、南極は地球で最も濃度が低いとされていますが、日米いずれの観測でも南極での危険水準を超えたことが確認されたことになります。この危険水準の意味はよく分かりませんが、何らかの基準で400を超えると何か危ないことが起こる可能性があるのかもしれません。

このデータが地球が温暖化していることを表しているのは確かですが、それが人類が放出している炭酸ガスのせいであるということには、いまだに疑問に思っています。確かに産業革命以前は200ppm程度だったとされていますので、化石燃料の消費によって炭酸ガス濃度が上昇したことは確かだと思います。

しかし産業革命から現在に至るまでは非常に長い年月が経っており、地球温暖化が言われだしたのは最近です。まあそれまで地球の全体の温度など把握できなかったのかもしれませんし、炭酸ガス濃度がある程度以上にならないと温室効果が出ないなどという可能性もあります。しかし炭酸ガス濃度が2倍になったといっても、ppm単位ですので地球全体の大気成分から見ると誤差範囲のような気がします。

地球というのはこの宇宙の中で完全に閉鎖された空間となっています(たぶんですが)。地球から宇宙に出ていくものもないし、宇宙から入ってくる物質もないと思われます。ですから地球上の(大気圏も含めてですが)炭素量というのは、何十億年か前地球が出来上がった時から一定のはずです。

地球の歴史によっていろいろ形は変わっていますが、炭酸ガスとしてあるいは金属の炭酸塩、生命が誕生してからはその体の成分として固定されるという風に変遷しています。

この炭素の最大の貯蔵庫は海で海水中に溶けていると思われます。気体の溶解度は温度が上がると減少しますので、気温上昇によって海水中の炭酸ガスが大気中に放出される。つまり地球温暖化すると炭酸ガス濃度は上がるわけです。

ですから今回の南極の炭酸ガスも、北半球からの大気の循環によって増加したというよりは、最近の海水温の上昇によるものと考えた方が良いような気がします。

まあ私にとっては地球温暖化というのは、寒冷化するよりは良いことだという程度の問題ですので、世間では騒ぎ過ぎているような気がします。

パチンコ換金3店方式 その2

2016-07-20 10:21:17 | ギャンブル
前回パチンコのファンは、ギャンブル性を求めていわゆる射幸性の高い機種を好む人と、パチンコというゲームを楽しむ人に2極化しているということを書きました。

昔はギャンブル性が非常に高く、いったんあるモードに入れば1万発以上の出玉があるような台が主流でした。しかし規制はこれを抑える方向に進み、ギャンブル性が低下していったのです。そのためパチンコ離れが進んだという見方もあるようですが、それよりも客の高齢化に伴い、高額の投資を必要とするようなものから、そこそこ楽しめる機種が要望されるようになりました。

その一つが前回書いた「游パチ」という、当たりやすいが出玉も少ないという機種でした。その直後ぐらいから根本的な変革が始まったのです。それが「1円パチンコ」の登場です。

パチンコの玉は私の記憶する限りでは、1個4円という価格が変わったことはありませんでした。つまり千円入れると250個の玉で遊ぶということが常識となっていたのです。これが1個1円となり、投資金額は4分の1に減らすことになりました。

当然出玉の換金も1個1円ですので、いわばほとんどギャンブル性がなくなったことになります。当初はホールの一角に小さなコーナーとして始まり、どこかに眠っていたような古い機種ばかりという明らかにおまけ的な存在でした。ところがそれがどんどん増殖しだしたのです。

先日隣の市の大手チェーン店に久しぶりに行ってみると、4円パチンコと1円パチンコの台数が同じになっていました。つまり1円パチンコもしっかり市民権を獲得し、当然4円と同じような新台も続々投入されています。

こういった傾向はパチンコのカードシステムと自動計測も後押ししているようです。カードに貯玉ができ、これを引き出して使えるということはかなり前からありましたが、それなりに面倒な操作が必要でした。しかし現在はほとんどのホールが、出玉を箱に入れることはなく、そのまま流れてカードに記録されるようになって来ました。

これは1円パチンコを4円と偽るような不正防止の意味もあったのかもしれませんが、遊ぶほうにとっては非常に便利になったわけです。

この1円パチンコでホールの採算は合うのかについては、最近は1円パチンコ専門店も出始めたと聞きますので、それなりにやっていけるようです。私が良くいくホールでは、4円パチンコはそこそこなのに、1円パチンコはほぼ満席というような状況です。

たぶんこの「1円パチンコ」の登場が今後のパチンコ業界の将来を映しているような気もします。

音楽教室発表会 マリンバ

2016-07-19 10:15:28 | 音楽
昨日私が習っている音楽教室の発表会があり、特にマリンバを聞きに行ってきました。

この音楽教室は神奈川中部にある比較的大きな楽器店が運営しているもので、音楽教室だけで県内に20カ所もあるようです。ですから発表会といっても「大人のティーパーティー」という名前で、7月3日から毎日曜日と祭日、8月に1回と7日間も開催され、ピアノが多いようですが非常に多くの楽器ごとに開催されています。

演奏曲目もクラッシックからポピュラー、ジャズと多岐にわたっており、演奏する人が楽しめるような発表会となっています。もちろんプロのコンサートではありませんので、それほど良い音楽を聴くわけではありませんが、同じ先生に習っている仲間がどんな演奏をするか、また先生が最後に演奏されるというので、聴きに行くことにしました。

会場は自宅から電車を使っても40分ほどかかる、この楽器店内のホールで、それほど広くはありませんが、出場者と関係者でちょうどいっぱいになる程度です。昨日は梅雨明けといってもよさそうな暑い日で、2部から始まるマリンバ等に合わせていきましたが、ちょうど休憩時間に到着しました。

中に入ると先生が呼んでくれて、どうもマリンバ関係者が一つのテーブルを囲んでいたようです。私はほぼ初対面でしたが、同じ楽器を習っている仲間としていろいろ話ができました。マリンバは全員女性でしたが(皆おばさんです)今日聞いた演奏は他の楽器もほとんどが女性で、どうも暇になった主婦が楽器を習うのが流行っているのかと思うほどでした。

さてマリンバの演奏ですが、やはり皆さん緊張しているのか、ミスタッチや伴奏のピアノとリズムが合わなかったりと、あまり良い出来栄えではありませんでした。それでも3人目の人はラテン系の曲で、リズムが難しそうでしたが、これは非常にきれいに合い良い演奏でした。最後の人は相当うまそうでしたが、早い動きのアドリブ部分で止まってしまったりしましたが、どの曲も私にはまだまだ無理の様でした。

ピアノやフルートの発表の後、このパート最後に先生の演奏がありました。これはさすがに素晴らしいもので、技術的には左右の手にマレット(叩く棒です)を2本ずつ持ち、これがバラバラに動くという、驚くような演奏でした。またマリンバの音質や音量も全く異なり、この楽器も奥が深そうな気がしました。

終了後に皆で昼食に行った時の話ですが、今回の演奏で使ったマリンバは200万円以上するという、特別な楽器の様でした。来年は私も演奏してみようかと感じた半日でした。

トルコのクーデター未遂

2016-07-18 09:44:11 | 時事
このところ世界のあちこちから嫌なニュースが多いような気がします。

フランスのニースではトラックの暴走というテロ?が起こり多くの人が犠牲になりました。そしてトルコの軍事クーデター事件と続きました。私は海外事情がよく分かりませんので、なぜクーデターのようなことが起きたのか説明できませんが、やはり市民を含む多くの犠牲者が出たようです。

トルコというのは不思議な国で、これは知人から聞いた話ですが、位置的にはほとんどアジアに属しているのに、国としてはヨーロッパに入っているようです。今回は首都アンカラや最大都市のイスタンブールなどで、かなり周到に準備されたもののようですが、クーデターとは言えないようです。

トルコでは過去にクーデターが成功したこともあったようですが、その時はすべての軍が一斉に動いたようです。今回はあくまで軍人の一部の行動であり、国民もほとんど支持していなかったと伝えられています。現政権が独裁色を帯びてきたとか、イスラム教がらみの状況もあるようですが、単なる反乱で済んだようですので、日本への影響は少なそうです。

それでもかなりの企業が進出しているようで、出張の停止とか操業停止などもあったようですが、すぐに復帰したと聞いています。しかし武器を持った軍が行動を起こすというは本当に怖いことです。鎮圧するためには当然戦闘状態になり、今回の様に多くの犠牲者も出てしまいます。

正式な軍として存在していると、政治に介入したくなるのか、いわゆる軍事政権も1990年代までは多かったようです。さすがに現在はほとんど民主化されたようですが、身近なところではタイが軍事クーデターで政権を取っています。これは一昨年ぐらいのことだったと思いますが、それほど大きなニュースにはなっていなかったので、いわゆる無血クーデターだったのかもしれません。

こういった近いアジア情勢などにはもう少し気を配る必要があるのかもしれません。ミャンマーも最近スーチー女史が選挙に勝って民主化されるようですが、これも詳しいところはわかりません。こういった国への旅行などが安全かどうかなど、実際に自分が行ってみようと思うまでは興味がないままになっているようです。

危ないという点では色々な国や地域が危険になっている気もします。いまやフランスなどのヨーロッパも安全とは言えなくなっているようですが、日本という非常に安全な国にいると、どこも同じように安全な気がしてしまうのは気を付けるべきことかもしれません。

アルファ線でガン細胞を攻撃

2016-07-17 10:35:01 | 健康・医療
放射線の中でもがん周囲の正常細胞への影響が少ないアルファ線を使い、体内のガン細胞を狙い撃ちできる新しいタイプの薬剤を量子科学技術研究開発機構(量研機構、QST)が開発しました。

余談ですが、この量研機構というのは初めて聞く研究機関の名前でしたので、少し調べてみました。

ここは放射線医学総合研究所と日本原子力研究開発機構(原子力機構)の4研究所が統合して今年4月に発足したようです。職員数も約1,990人と多く、年間予算も539億円と非常に大きな研究機関となりました。

国内の公共研究機関で大規模というと理化学研究所を思い出しますが、自然科学系では元工技院が統合された、産業総合研究所が最大のようです。予算規模も900億円と非常に多く、研究者数も外部からの受け入れなど合わせると1万人規模になるようです。

次が理化学研究所で、予算842億円で人員も3,470人といわれていますので、この量研機構は国内3番目になるようです。それにしても研究というものは本当にお金がかかり、この3研究所だけでも2,300億円もかかっています。ですから民間企業では直接業績に結び付くような研究しかできず、将来のためのといったことができないのは無理はないような気がします。

さてアルファ線でガンを攻撃する話ですが、この研究グループは研究所内にある加速器を使い、放射線の一つのアルファ線を放出しヨウ素と似た化学特性を示す元素「アスタチン211」を効率的に製造することに成功しまた。

さらに今回治療研究対象にした褐色細胞腫の周囲に集積する性質がある物質に、この元素を組み込んで新薬剤「アスタチン211-MABG」(211At-MABG)を開発したとしています。

このアスタチンという元素は、半減期がおよそ7時間程度とすぐに分解してしまうようです。これほど半減期が短いのに、天然に存在しているというのは不思議な気がしますが、他の放射性物質から作られては壊れていくというのを繰り返しているのかもしれません。

特にアルファ線を出すアスタチン211は、天然には存在せず完全に人工的に作り出される元素のようです。この記事に関しては、見た印象としては体外から放射線を当ててガンを攻撃するのかと思っていましたが、放射性物質を体内に入れ、それをガンに集める工夫をして、いわば体内からアルファ線を出すという面白い治療法でした。

この研究グループは、マウスの実験でガン細胞の大きさが2分の1になることを確認したとしています。しかし実際の治療を考えると、7,8時間で半分が壊れてしまうようなものでは、とても実用化など考えられません。それでも難敵ガンに対しては、いろいろな方面からの新しい試みが必要なのかもしれません。