ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

マドリードオープン開幕したけれど

2018-05-10 10:41:07 | テニス
今週からスペインでマドリードオープン(ATP1000、マスターズ)が男女ともに開催されました。日本からは期待の大坂なおみ、錦織、杉田が出場しています。

その前に先週行われたイスタンブールオープン(ATP250)で日本のダニエル太郎が見事ツアー初優勝しました。この大会は小さいのですが、上位選手が早々に敗れベスト4には50位前後の選手しか残らないという、ダニエル太郎には大きなチャンスでした。

それでも113位にはきついだろうと思っていましたが、準決勝はフルセットで勝ち上がり、決勝はなんとストレート勝ちで優勝してしまいました。

まさに粘りのテニスで、それほど強いショットがあるわけではないのに、丁寧に返球し相手のミスを待つスタイルでしたが、クレーというコートが幸いしたのかもしれません。これでダニエル太郎も80位程度まで上がりますので、グランドスラムの全仏オープンに出場権が得られるかもしれません。

さてマドリードオープンですが、ここもクレーコート(赤)で全仏オープンの前哨戦と言えます。大坂なおみの1回戦は中国のベテランと対戦しましたが、始まると得意の鋭いショットが微妙に入りません。どうもクレーコートに慣れていない感じでした。

1セットはこのまま1-6で取られてしまいました。それでも2セットではやや入るようになり、このセットを取れば勝てるとみていましたが、最後にミスが出て5-7で初戦敗退となりました。どうも大阪は慣れるまでに時間がかかるようで、初戦に勝てば乗っていくタイプかもしれません。

杉田はドイツのコールシュライバーと対戦しましたが、やはりクレーは杉田のような選手には向いていないようで、良いところが出る前に4-6、3-6で敗れてしまいました。

注目の錦織は何と1回戦で元王者ジョコビッチと当ってしまいました。ジョコビッチは怪我からの復帰以来早期敗退が続いていましたが、徐々に強さが戻っているところでした。錦織も同様に怪我から何とか復帰したという、元トップ選手の復帰戦同士となりました。

1セットはまだジョコビッチの調子が悪いようで、錦織が簡単にリードしたのですが、徐々に良くなり最後に逆転され5-7で取られてしまいました。このセットは錦織にチャンスが多かったのですが、最後の1ポイントを取らせないのがジョコビッチなのかもしれません。

2セットは強いジョコビッチが戻ってきて、錦織もよく対応していたのですがわずかなミスをつかれ4-6で取られてしまいました。ただ錦織のショットも怪我前の鋭さが戻ってきたようで、手首の心配はほとんどなくなったようです。

これでジョコビッチには11連敗というひどい結果となりましたが、1回戦でなければもっと良い試合になったような気がします。これで日本人はいなくなってしまいましたが、男女ともに面白い試合がありますので後半も楽しみにしています。


「焦げを食べたらガンになる」は本当か?

2018-05-09 09:45:39 | その他
アメリカで出版された本の内容紹介記事が出ていましたが、あまりにも極端でありアメリカで10万部も売れたとは考えにくいので取り上げてみます。

著者はシリコンバレー保健研究所の所長で、タイトルは「シリコンバレー式頭が良くなる全技術」という本でした。この本の内容は、まず食品の調理法によってヘルシーな食品をミトコンドリアを鈍くさせる食品に代えてしまうというものです。

例えば“肉を燻製にしたり揚げたりグリルしたりするとき、2つの発ガン性物質「複素環アミン」と「多環芳香族炭化水素」が生成される。これらの化合物はガンを発症させるだけではなく、複素環アミンは神経毒で震顫(震え)を引き起こすこともある。もっと悪いことに、複素環アミンと多環芳香族炭化水素はともにミトコンドリア機能を阻害することで知られている。”という書き出しで以下に複素環アミンの人体への悪影響の研究結果が色々とあげられています。

この本に書かれているように肉などを高温で調理すると複素環アミンや多価芳香族炭化水素(具体的にどんな化合物化はよく分かりませんが)が生成することは確かでしょう。またここにあげられているこれらの化合物の生理作用の研究も間違ったものではないと思われます。

しかしここで全く無視されているのが「どのくらいの量」という概念です。我々が化合物などの作用で問題にしている物に「閾値(いきち)」という数値があります。

例えば花粉がまえば花粉症を発症するわけではなく、個々の人が持っている閾値をこえなければ発症しません。この値は個人によって違いますので、同じ花粉量であっても発症する人と何でもない人が出てくるわけです。つまり人に影響を与えるかどうかは、その物質の量によって決まるものです。

この本にかかれているような加熱によって生ずる芳香族アミンの量などごく僅かで、肉を何キロ食べても全く影響の出ない量と思われます。

次にこの本はタンパク質にも触れており、いくつかの調理法は重要なタンパク質を熱変性させて損なってしまうとしています。“ホエイプロテインは、ミトコンドリアが極めて重要な抗酸化物質であるグルタチオンを生成する働きを高めるが、変性してしまうとこの重大な任務を果たすことができない。”

しかし熱変性というのは、たんぱく質の立体構造が変わるだけで、含まれるアミノ酸組成が変わるわけではありません。その他いろいろな物質を例に挙げて、調理法はゆでる・蒸すが良いとしています。

しかし私はこんがり焼いた肉を食べたいし、これだけの歴史のある調理法が体に悪いという結果は出ていないと思っています。この本は科学的研究を変に根拠としているだけに、いわば悪質な啓蒙本と言えるのかもしれません。

万病のもと「慢性炎症」

2018-05-08 10:45:44 | 健康・医療
生活習慣病やガンを含む加齢関連疾患に共通するメカニズムとして「慢性炎症」が注目されています。

炎症は本来体を守るためのメカニズムですが、そのコントロールがうまくいかなくなると組織の破壊、そして臓器の機能低下や発ガンにつながることが分かってきました。

炎症というのは、医学的には内的・外敵ストレスに対する生体防御反応のことです。炎症が起こるということは、正常に免疫機能が働いていることを意味します。つまり本質的には、炎症というのはストレスに対する正常な保護的な適応的な反応といえます。

この炎症は、その経過から「急性炎症」と「慢性炎症」に分けられます。急性炎症は、細菌やウイルスへの感染や外傷などにより誘導され、典型的な症状として発赤、腫脹(腫れ)、発熱(熱感)、頭痛が現れます。

一方の慢性炎症は、急性のような症状を示さないものが多く、くすぶるように炎症が慢性化している状態を指します。ヒトの体は組織の異常(ウイルス感染やガン化細胞))に対して、さまざまな反応を起こします。

その一つに、異常部位から炎症性サイトカインと呼ばれる炎症シグナルが出て、免疫細胞をその部位に集める反応があります。集まった免疫細胞は、活性酸素を用いて異物を攻撃します。その後は繊維芽細胞と呼ばれる細胞が集まって、欠損した組織を修復するために、コラーゲンなどの繊維を分泌し壊れた部分を埋めていきます。これを足場として毛細血管や元の細胞が再生してくるのです。

この免疫細胞をコントロールするメカニズムに異常が起きると、慢性炎症が発生します。急性・慢性を問わず、炎症が起きた場所では組織修復が起こりますが、慢性炎症では炎症のブレーキが利かず、免疫細胞が活性酸素を出し続けてしまうのです。

本来活性酸素は異物を除去するために必要なものですが、これが出続けると周囲の組織を破壊してしまいます。さらに組織障害と同時に前述の修復サイクルが続くことによって、組織の線維化(コラーゲンの沈着)や細胞増殖が異常に進行し、最終的には不可逆的な臓器機能障害がもたらされてしまうという結果に至ってしまうのです。

これを組織リモデリングと呼び、慢性炎症が様々な病気を引き起こす元凶の一つと考えられています。また再生される細胞も、活性酸素によりDNAに異常が起こりやすくなり、ガン化する原因の一つとなっています。

慢性炎症の経過は非常に長く、急性炎症のように症状がないだけに病気になるまで気付かないことも多いようで、まさに「くすぶる」という表現がぴったりな病態です。この原因や予防もある程度わかっていますので、長くなりましたので次に続けることにします。

ゴールデンウイーク麻雀

2018-05-07 10:44:27 | ギャンブル
世間はゴールデンウイークということで、高速道路が渋滞したりいろいろ出かけているようですが、私の麻雀仲間は特にすることもないようで、麻雀でもやろうということが恒例となっています。

それでもなかなか日程の調整ができず、ゴールデンウイークも最後のほうにやっと開催することができました。前回は私が最後になり、行ったらもう場所決めなどが終わっていましたので、今回は30分前に到着しました。さすがに誰も来ていませんでしたがすぐにそろい、1時集合の意味がなくなっているような気もします。

さて前回は全くひどい麻雀で苦労しましたが、今回は明らかに手が良くなっていました。東1局は上がれなかったものの、配牌と自摸も良く気持ちよく上がれました。小三元ホンイツの中単騎まで自模れて、半荘2回はかなり大きなトップとなりました。

ところが3回目から配牌もバラバラになってきました。自摸も悪く思うように手が進まないと思っていたら、SKさんが好調になってきたのです。リーチをかければ一発で高めを自模ったりと、何とか対抗しようと安い手を目指してもだめでした。

SKさんがトップは当然ですが、私は何とか3位に食い込むよう低調な戦いとなってしまいました。その中でSHさんはいわゆる半付きのようで、良い手ができるようですが、勝負してはSKさんに負けるというパターンで、おかがで私は何とか3位で逃げることができていました。

私が印象に残っているのは、SKさんが親で絶好調で4回も連続自模り続け、残りが揃ってハコテンになりそうな2翻縛りの時でした。

配牌が発が対子でその他万子の対子が多く、ホンイツチイトイかと思っていました。すぐに4万が暗刻ったので、トイトイに切り替えたところ8万、9万がすぐポンができ、発を切り出して清一色にしてドラ(2万)と5万で聴牌しました。

これが10巡ぐらいでしたが、あまり出そうな感じはせず、SKさんの様子をうかがっていました。ところがすぐSHさんから何とドラが出て倍満を上がることができました。何とこのときSHさんは竹の面前清一色を聴牌していました。

このあたりがツキがあるかないかの差のような気がします。結果的にはドラは入りましたが今回の最高手になったようです。

最後の半荘はこの流れで頑張れるかと思いましたが、リーチをかけても追いかけられ振り込んでしまうという最悪のパターンになり、久しぶりのハコテンになってしまいました。それでも最終的には最初の貯金が効き若干プラスの2位で終わることができました。

大勝したSKさんは5月にもう一度やろうと言っていますので、これからゆっくり調整してみます。

高齢者糖尿病 全身にリスク

2018-05-06 10:46:57 | 健康・医療
現在糖尿病患者の約7割を高齢者が占めているようです。

高齢者は心身の機能において中高年と異なり、治療に配慮を要することが多く、特に強い薬を使っていると低血糖を起こしやすくコントロール目標は緩く設定されています。

糖尿病は、血液中のブドウ糖の値が慢性的に高い病気で、推定患者数は約1千万人とされています。

私の周りにも糖尿病患者は多く、常に薬を飲んでいる友人や、糖尿病性腎炎から透析を行っている友人もいます。また知人は若いころ糖尿病を発症したのに気付かず、放置していたところ網膜症となりほぼ失明してしまったものいるように身近で注意しないといけない病気のようです。

近年は高齢者の患者が増えていますが、高齢者には特有の問題があり、そのために2017年に初めての「高齢者糖尿病診療ガイドライン」が発表されました。高齢者とは通常、65歳以上を言いますが、このガイドラインで対象にしているのは、主に治療に配慮が必要な高齢者です。

具体的には、後期高齢者(75歳以上)と前期高齢者(65~74歳)のうち心身の機能に一定以上の低下がみられる患者が当てはまります。活動的で頭もしっかりしている前期高齢者には、64歳以下の患者と同じ治療が行われます。

高齢者糖尿病には、中高年の糖尿病にはない特徴があるようです。第一に、患者の心身の機能が程度の差はあれ低下しています。高齢者の多くは、日常生活動作(ADL)低下、認知機能低下、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少や筋力低下)、フレイル(心身の機能低下)などの問題をベースに抱えています。

これらを総称して「老年症候群」と言いますが、それは増えてくるのが70代後半、つまり後期高齢者となるわけです。これは糖尿病がある人は約2倍起こりやすいとされています。

糖尿病の治療の目的は合併症を防ぐことにありますが、高齢者の場合はそれに加え、老年症候群を防いで健康寿命を延ばすことが重要な目的となるわけです。最も注意が必要なのは、低血糖が起こりやすく、かつ重症化しやすい点としています。

通常の症状は、発汗、動悸、手のふるえなどですが、高齢者では頭がくらくらするとかめまい、目のかすみなどが主で、さらに脱力感、集中困難、意欲低下、譫妄などという気付きにくい症状となるようです。

このまま意識障害まで進むことも多く、低血糖で救急搬送される人は年間2万人と推定されていますが、そのほとんどが糖尿病の高齢者のようです。また逆に異常な高血糖にも注意が必要で、脱水症状から糖尿病性昏睡に陥るとされています。

ほかにも高齢者糖尿病の特徴は多数あり、全身にわたってさまざまなリスクを増大するようです。私は年1回健康診断をしていますが、やはり医者とのコミュニケーションが重要なのかもしれません。