まずはカメラを持つこと自体に慣れなくてはと、どこに出かけるのにもカメラを持っていく。近所に買い物に行くときも、大学に通勤するときも、リュックサックに入れていく。この点、EOS M3 にしてよかった。小さいし軽いから。大きかったら買い物になど持って行く気がしなかったことだろう。
まだボタンやダイヤルの機能がほとんどわかっていないから、オートフォーカスにして、ただ構図だけを考えて撮っていたが、どうにもピントが甘くて面白くないのである。おそらく私が上手に使えてないだけの話なのだろうが、静止している被写体を撮っても、その対象の肌理が捉えられておらず、がっかりの連続である。
このブログを日頃から読んでくださっている方から、素人にもわかるような丁寧なアドヴァイスを頂戴し、それに従って、マニュアルであれこれ設定を手探りで変えて見ながら、とにかく手ブレのないように気をつけつつ、ピントがちゃんと合った写真を撮ろうと、同じ被写体を何枚も連続して撮ってみた。その中には、少しましなのも交じるようにはなった。
それと同時に気がついたのは、自然光は時々刻々と変化していくこと。それが連続して撮った写真をスライドにして見るとよくわかる。
これらすべてのことをよく学ぶためにも、一年を通じて、同じ被写体をずっと撮り続けるという練習も必要なのだろう。そうすることで、様々に変化する条件の中で、同じ被写体がどんな表情を見せるのか、それに対してどういう設定をすればいいのかもわかってくるのだろう。
書斎の前には、隣家の林檎の木の枝の一本がこちらの敷地にまで伸びている。その枝に実った林檎の実が日に日に赤く色づいていく。今日の一枚は、青く澄んだ空から降り注ぐ秋の陽射しの中、同じ林檎を何枚も撮った中の一枚。
(写真はその上でクリックすると拡大されます)